長寿梅の取り木第3段、切り離しました

長寿梅の取り木 切り離し 長寿梅 (チョウジュバイ)
当ページの一部リンクには広告が含まれています。
Facebookはじめました!

6月10日に取り木を掛けた長寿梅の取り木(今年3ヶ所目)なのですが、根が出て来てくれたのはいいものの、予想していた程伸びても増えてもくれません。かたや取り木を掛けた枝の先端がなんとなく枯れて来てしまい、これ以上待ってもいい結果にはならないだろう、と切り離すことにしました。成功した今年1回目よりもだいぶ早いですが、どうでしょうか?

現在の様子

まずは根の具合を見てみましょう。

現状こんな感じです。全体的にイマイチ調子が良くありません。梅雨で湿度が高いにも関わらずほとんど日が差さないので、弱っているんでしょうか。

根っこはこんな感じです。ピントがちゃんと合っていなかったり暗かったり、あるいはビニールのシワがあったりで分かりづらいのですが、3週間前に発根を確認した時とそれ程変わっていません。

先端部なんですが、こんな風に枯れ込んで来てしまっています。葉っぱが黄色くなってぽろっと落ちるのであれば長寿梅によくある生理現象なのですが、これは葉がくっついたまま萎れてしまう感じです。軽く引っ張るくらいでは葉が取れませんので、本格的に枯れてしまっているのではないかと心配になります。

長寿梅の取り木、切り離し

悩んでいてもしょうがないので、早速切り離します。

まずはビニールを外します。この辺からハサミを入れて切っていきます。

フタをしている部分が切り取れたら、今度は縦にハサミを入れていきます。

と、この針金を外すのを忘れていました。

ラジオペンチと指で針金を外しました。

縦に切り込みを入れていきます。

途中ポロポロと水苔が取れて来ますね。

ようやくビニールが取れました。次に水苔を外していきます。

チョロチョロと細根が飛び出しているようなので、水苔を外す際はかなり気を付けないといけないですね。

根っこはこんな感じ。前回に比べるとかなり少ない気がします。

ピンセットを使って上の方から少しずつ外していきます。まとめてごそっと取りたくなりますが、出来るだけ小さい塊で外していくようにします。万が一根が来ていた時、水苔と一緒に根を取ってしまわないためです。

片側がほぼ取れました。こちら側からはまったく発根していません。残念!

さらに水苔を外していきます。向こうに根が見えますね。このあたりからかなり気を付けて慎重に作業します。

根が露出しました。根を落とさないように気を付けつつ、さらに水苔を外していきます。

ん〜…この中にどれくらい根が張っているのか分からないので、かなり怖いです。本当に少しずつ、水苔を外していきます。

ここまで取れました!これ以上水苔を外すのもあんまり意味はないと思い、これくらいで止めておくことにしました。

前回に比べてやはり発根量が圧倒的に少ないです。これで育つのかどうか、かなり心配になります。

んん??発根位置がおかしい?本来発根して欲しかった取り木を掛けた部分ではなく、その上から根が出て来ています。

環状剥皮したところからはひとっつも!根が出ていません。

その少し上のところから2本だけ発根してくれていますね。これでは待ってもこれ以上根が増えるとは思えません。今伸びている根がさらに伸びたりはするかも知れませんが…

ふと思ったのですが、この発根している根の付け根(のちょっと上)あたり、ぶつぶつとしています。もしかしたら待っていたらここからさらに発根してくれた可能性がありますね…

なんて言っていても仕方ないので、切り離しです。

結構下の方で切り落としました。

親木の切り口にはトップジンMをたっぷりと塗っておきました。

切り落とした枝は、鉢の準備をする間バケツの水の中に放り込んでおきます。

切り離した枝の植え付け

ではでは。鉢に植え付けていきましょう。

ふと思い出し、1mmの針金を巻きつけておきました。根の生えている位置よりかなり下、環状剥皮をしたところです。根がしっかりするまでの間しばらくはグラグラしてしまうので、こうやって針金で支えてあげることで根がしっかり張るまで木を固定出来ます。

針金を巻きつけてもう一度バケツの水に放り込み、鉢の準備をします。と言ってもいつも通り、いつもの盆栽用土にマグアンプを混ぜたものを入れるだけです。今回は素焼き鉢を使いました。

針金をぐるっと丸め、これくらいの角度で植え付けることにしてみました。

用土の上に置いて確認してみます。

さらなる発根を期待して、ルートンをまぶしておきました。どれくらい効果があるかは分かりませんが…おまじない程度に信じてみます。あ、生えて来た細根にも少し付けていますよ。

用土を上まで入れてみました。入れてみた、のですが、根が用土の上に出て来そうです。結構ギリギリの位置。これ、用土の表面が乾いたら根もすぐに乾燥してしまいそうです。

しばらく悩んで、植え付け角度を変えて植え直すことにしました。

今度はこれくらいの角度。根が横を向いてしまいますが、先ほどよりもう少し立てて植え付けることにします。

針金があるのでこういう時はやりやすいです。根は竹串を使って左右に広がるように位置決めをしました。

用土を足した後、バケツの水に浸して細かくゆすり、水から上げて。これを繰り返します。水から上げた時に下から出てくる水が透明になるまで繰り返します。

これで切り離し作業〜植え付けは終了です。お疲れさまでした!

今後の管理

根が少ないのは覚悟していたのですが、この木がきちんと生きていけるかどうかとても心配です。これからもどんどん根が伸びてくれればいいのですが、しばらくは葉を落としたりするかも知れません。

植え付けた後じっくり見てみたのですが、新芽が伸びて来ていました。

枯れ始めた芽のすぐ下。葉が枯れていますが、新しい芽が出て来ています。

これはもう一つ下の芽。こちらも新しい葉が伸びて来ています。

今年最初にやった取り木は切り離すまでに2ヶ月待ちました。今回は1.5ヶ月しか経っていないので、根が少ないのは仕方ないところなのですが、発根量がかなり少ないので上手く育ってくれるか微妙なところだと思います。

とはいえ、これから暑くなりますので、水切れだけはさせないように管理していきたいと思っています。しっかり陽が当たったら根も伸びてくれるでしょう。

先端部分の枯れてしまったところはまずはこのままおいておきます。二番目の芽から徒長枝が出て来て、しっかり落ち着いたら先端部分を切り落とします。何れにしても来年の話になると思いますので、まずはしっかり根付いてくれるよう灌水を欠かさないようにします。

ちっちゃなちっちゃな長寿梅です。枯れないよう大切にしようと思います。

親木のお手入れ

切り離した後の親木にはトップジンMを塗っておいたのですが、もう1ヶ所取り木をしたものの枯れてしまった場所があります。これは諦めて、この機会に切り落とすことにしました。

こちらです。取り木した先の方は枯れてしまいました。

針金やビニール、水苔を外しました。

取り木を掛けた部分です。全く発根していませんね。

枯れてしまった部分を切り落としました。これが上手く発根してくれていたら、なかなかいい形の豆盆栽になってくれたんじゃないかと思うと、非常に残念です。残念ですが枯れてしまったものは仕方ありません。

切り落とした部分、親木側です。完全に枯れてしまっているようですが、念のためトップジンMを塗っておきました。

親木の方、これで枯れてしまうことはないと思いますが、だいぶ弱ってしまったのではないかと心配しています。この夏以降しっかり灌水と施肥をし、樹勢をつけてやろうと思います。

来年さらに取り木を掛けてやろうと目論んでいるのです。

枯れてしまいました… (2018年8月18日追記)

残念ながら枯れてしまいました…

長寿梅 (チョウジュバイ)
シェアお願いします♪
フォローお願いします♪
いいね!お願いします♪

コメント