長寿梅の挿し木に挑戦(2019年2回目)

長寿梅の挿し木 長寿梅 (チョウジュバイ)
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5月初めに引き続いて、長寿梅の挿し木をしてみました。特に前回と変ったことはなく、同じようなやり方で挿し木しています。ついでに前回の長寿梅の挿し木もチェックしてみました。

長寿梅現状

元になる長寿梅の素材を見てみます。

これが全体。今の所特に枯れたり元気がないということもなく、むしろ樹勢は上々です。

まずはこちら。4月6日に取り木を掛けたところです。毎日朝晩水を絶やさないように霧吹きで水をかけていますが、未だ根が生えて来る気配はないようです。梅雨明けくらいまではこのまま同様に管理するつもりです。

そしてこちら、前回挿し木をした際に切ったひこばえです。

早くも新しい芽が出て来てくれました。これはおそらく新しく枝になってくれるだろうと大いに期待しています。これを書きながら写真を見ていて気付いたのですが、芽の付け根、幹が割れています。それだけ勢いよく芽が太っている証拠と思います。こちらは今年はこのまま伸ばし、また来年の挿し木の素材にするつもりです。

今回の素材はここ。真ん中辺から上に向かって伸びている太い幹です。これの上の方を使います。

この辺。この曲がりが非常に人工的で美しくないので、ここから上を切って使います。

このくらいの位置で切りました。のちのち不自然にならないように斜めに切ったので、芽が枯れてしまわないかちょっと心配です。

切り口にはトップジンMをたっぷり塗っておきました。ここからの水分の蒸発が多少なりとも防げればいいんですが。

これが切り落とした素材。付け根は太いですが、そこから先は昨年?今年?生えて来たばかりの新しい枝ですね。では、これを挿し穂にしていきます。

挿し穂の準備

まずは一番付け根に近い一番太いところを準備します。

いろいろ悩んだんですが、古い枝から出ている葉と細い枝に生えている葉、どちらも残すことにしました。蒸散量が増えるのでどうかと思ったのですが、もしこれで根が出て来てくれたら根元から二股に分かれた形のいい素材が取れると目論んだのです。

一番近い切り口に近いところから出ている葉(これは枝になるやつですね、きっと)は諦めます。ただ、葉が出ているところは挿し木した時に根が出やすいというのをどこかで読みましたので、ちょっと期待してます。

ちょっと惜しかったですが切り落としました。

向こう側の枝、小さい葉を3枚残してあとは全部落としてしまいました。

手前側も小さめの葉2枚を残してあとは全部落とします。

根元の方はよく切れるナイフで形を整えました。ゴリゴリ削るのではなく、スパッスパッと切っていきます。

手前側、なんだか繊維が固まっているようなところはさっきの枝があったところ。こんな風になっているんですね。ここも発根ポイントということなので、こういう風にしてみました。

ここまで出来たらいつものルートン水溶液に浸けておきます。

次の挿し穂を用意します。次は上の方から切っていきます。

先端、これくらいの位置で切りました。葉が出ているところは根も出やすいという話を信じ、下2芽が用土の下になるようにしようと思います。

下の方から葉を落としていきます。ここは用土の中になる位置なので葉は全部しっかり落としました。

先端はかなりたくさんの葉が出ていますが、これも小さな葉を2〜3枚残して全部落としてしまいます。

と言いながらこれくらい残してしまいました。

断面はよく切れるナイフで引切りしました。こうやってみるとちょっと潰れちゃってる?

断面を整えたらこちらもルートン水溶液に浸けておきます。

さっきの素材から5本、挿し穂が作れました。

今回はもう一本、この左の方に伸びている枝も挿し穂にすることにしました。

切った枝の元はこんな風に二股に分かれていました。これも二股を生かすように挿し穂にしようと思います。

Y字型に分かれている先はそれぞれひと芽ずつ残します。切り口に近い葉は全て落としてしまいます。

先端の葉も小さなもの2〜3枚残し、大きな葉はみんな落としてしまいました。

挿し穂の先はいつも通りに鉛筆の先のように削りました。根元から下向きに分かれているのは以前徒長枝を切った名残です。少しでも挿し穂の固定に役に立つかと、そのまま残しています。

この表皮と木部(中心の白い部分)の間の緑色の部分(形成層)から根が出てくるらしいのですが、どうなんでしょうか。ここがきれいな断面になるように「スパッ」と切るように注意しています。

ここまで出来たらこれもルートン水溶液の中へ。

次はこちら。一番下の葉が出ている部分を切ってみます。

こんな風になってしまいました。これはこれでいってみます。

断面はこんな感じにシャープに切り落とせたらいいですね。でも、これでは細すぎる気もするのですがどうなんでしょうか。

しっかり数えるのを忘れてしまいましたが、10本前後でしょうか。こうやってルートン水溶液に浸し、日陰に置いて一時間ぐらい水を吸わせました。

挿し穂を用土に挿す

一時間ほど水に浸してしっかり水を吸わせたら、いよいよ挿し床に挿していきます。

今回の挿し床はこちら。挿さっている黒松の芽は実は新しく挿し直したものです。向こう側の空きスペースに挿していきます。

まずはこの挿し穂。しっかり水を吸っているのが分かります。これはもし根が付けばいい素材になりそうなので、ぜひ発根して欲しいものです。

濡れた切り口にたっぷりルートンを付けて…

用土に浅め・大きめに開けた穴に挿し穂を置くように挿し、周りの用土を指や竹串のお尻で用土を軽く押し固めます。

ちょっと深すぎたかな?用土が締まるよう、あとでバケツの水の中で細かく揺すりますので、今はそんなにぎゅうぎゅう固定する必要はないです。

こちらのY字の挿し穂も同様に。大きめの穴を開け、置くような感じで挿します。切り口にルートンを付けるのを忘れずに。

これも深すぎたかな?

同様に周りの用土を押し固め、動かないように固定します。

次はこれ。葉を落としたところにもルートンを付けて挿します。

こんな風になりました。あとはこれの繰り返し。穴を開けては挿す、を繰り返しました。

挿し終わったところ。これをバケツの水にひたひたに浸け、細かく揺することで用土が隙間に流れ込み、しっかり挿し穂を固定してくれると同時に断面にも密着してくれるはず。

バケツの水に浸けた後。隙間が埋まって固定されたと思います。これで挿し木は終了。お疲れさまでした!

前回の挿し木

前回挿した長寿梅、調子はどうでしょうか?

これは一番太いもの。葉が落ちてしまっていますね。この後爪楊枝で突いたら、それだけで葉がぽろっと落ちてしまいました。でもこれは想定内。この後新芽が出てきてくれれば根が出てきている証拠です。ただ、このまま枯れてしまうこともあるので、まだまだ油断できません。

葉は落ちてしまいましたが、枝の部分はまだみずみずしいので大丈夫そうです。先端近くの葉元から新芽が出てきてくれることを期待しましょう。

こちらはまた別の挿し穂。これはまだ葉が落ちていません。そのうち落ちてしまうとは思うのですが、それまでに少しでも発根してくれることを祈ります。

せっかくなのでこちらの挿し床にも挿しました。これは枝をかなり長く取った一本。思い切り深く穴を開けたつもりでしたが、結構上の方に飛び出してしまいました。

こちらも今回挿したもの。前の挿し床に2本挿してみました。

今後の管理

今後も変わらず明るい日陰に置き、腰水で潅水しようと思っていますが、前回の鉢の方はもみじも挿さっていて、もみじの方は根が出てきているようですので、ある程度陽に当てたいという気もします。あんまり長時間当てないようにしつつ、前の鉢は多少は陽に当てようと思います。

来週末・再来週末で5月も終わってしまいますので、それまでに長寿梅の挿し木は全部終えてしまおうと思っています。6月いっぱい頑張ってくれれば、何本かは発根してくれるのではないかと思っています。

長寿梅 (チョウジュバイ)
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