6月上旬に長寿梅の葉刈りや挿し木をしたのですが、その時に調子が悪かった子たちはそのままほっておきました。その後元気になってはきたものの、徒長枝が伸びてきたり葉っぱも込んできたので、どうしてもがまん出来ずに葉刈りをしてしまいました。2週間ほど前のことです。
葉刈りをした長寿梅
今回葉刈りした長寿梅はこんな感じです。
少しトヤも出てきているし、傷んでいる葉っぱもあるので、季節はよろしくないですがやってしまいましょう。樹勢はそこそこあると思っています。
一本だけめちゃくちゃ徒長している枝があり、これも気になっていました。
長寿梅の挿し木と葉刈り
徒長枝を落とす
葉刈りの前に徒長枝を落としてしまいます。落とした徒長枝はダメ元で挿してみるつもりなので、ガラス瓶に水を張っておきます。
まずはこの辺の徒長枝を…
これくらいに切ってみました。
これもずっと気になっていたので…
大きな葉を残して切りました。本当はもっと短くしたかったのですが、
途中にぜんぜん葉が出てくれていないので、先の方に大きな葉を残したくてこうしています。この枝の付け根あたりは来春の挿し木の候補になっているので、枯らしたくなかったのです。
切った枝は挿しますので、とりあえず切り口をメネデールに浸けておきました。このクソ暑い中では根が付くとは思えませんが、捨ててしまうのもしのびないので挿すだけ挿してみます。
葉っぱが多くてなかなか徒長枝が切りづらいのです。
ふた芽残して切りました。この辺は葉と葉の間が詰まっていていい感じです。
ここは上の方に向かって枝を伸ばして欲しかったので、この辺で切っています。大体どの教科書でも「2〜3芽残して切る」と書いてありますが、枝が欲しい方を向いている芽を残し、その上を切ればよいです。
徒長枝をぜんぶ切りました。いくらかさっぱりしましたかね。
切った徒長枝はこんな風にメネデール水溶液(100倍に薄めてあります)に浸けておきました。
挿し穂の処理
挿し穂を作ったら1時間ほどメネデールに浸けておきたいので、葉刈りの前にまず挿し穂の処理をしてしまいます。
挿し床はこちら、以前白長寿梅の徒長枝を挿してあったものです。残念ながら全滅してしまいました。
表面の水苔や枯葉、もちろん枯れちゃった長寿梅の挿し穂も綺麗に掃除し、バケツの水に浸けて表面を均しておきます。
早速挿し穂の準備です。今回は長めの挿し穂にしてみました。4〜5芽分くらい?
大きな葉は1/3程度に切り、下の方の葉はぜんぶ落とします。
これも…
こんな感じに。断面もいつものようにカミソリで斜めに切っています。
出来た挿し穂はこんな風にメネデール100倍液に1時間ほど浸けておき、メネデールをしっかり吸わせます。
さて、この1時間の間に葉刈りをしてしまいましょう。といってもそんなにかからないと思いますが。
長寿梅の葉刈り
この後葉刈りをしていきました。途中の写真が残っていないのですが…
こんな感じになりました。左側の枝は枯らしたくなかったので、あえて葉を残してあります。徒長枝は切っているので、この葉の下にある芽当たりから吹いてきてくれないかなぁ、というのもあります。
他のも全葉刈りとまでは行かず、中途半端に葉を残してあります。今こうやって見ると、何がしたかったのかよく分かりません…
こんな風に葉柄を切ってやれば、残ったところは枯れてポロポロと勝手に落ちてくれます。
確かこの後もう少し葉を落とした気がするのですが、まあこんなもんです。果たしてちゃんと新芽が出て来てくれるのか?ちょっと心配です。
長寿梅の挿し木
なんだかんだで1時間ちょっと経ったので、先程の挿し穂を挿す訳ですが、どうせ枯れちゃうだろうと思い、ちょっといつもと違うやり方をしてみました。
こんな風に一本一本束ねて…
ぜんぶ束ねてしまいました。最初は向きとかも考えていたのですが、そんなにうまいこと行かないので最後は適当です。
これを木綿糸でぐるぐるとしっかりまとめます。
こんな感じになりました。そう、今回はこうやって束ねて挿してみることにしたのです。太い分ぐらぐらしづらくなって、一本ずつ挿すよりいいかも?と思ったんです。
先に挿し床の真ん中に太い竹串で大きな穴を開けておきました。さっきの挿し穂の束よりもちょっと大きめです。
断面とその周辺にルートンをまぶして…
先程の穴に挿しました。けっこう深く挿したつもりです。この後もう一度バケツの水に浸けて細かくゆすり、用土を締めました。
これが完成形。挿し穂もぐらつかず、まずはこれでいいでしょう。根がつくか枯れちゃうかは分かりませんが。
根元はこんな感じ。束ねたところより下にもしっかり細かい用土が入っていてくれればいいのですが、どうなってますかね。
ということで、長寿梅の葉刈りと挿し木は終了です。お疲れさまでした!
今後の管理とか
用土を乾かさないようにするばかりですが、気温が高すぎるのでおそらく枯れちゃうんでしょう。
念の為、いつものペットを被せて風よけにしています。下側には竹串を挟んで空気が流れるようにしていますが、さて、どうなることやら。
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