長寿梅の取り木に再度挑戦(2019年3回目)

長寿梅の取り木のやり方 長寿梅 (チョウジュバイ)
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今年1回目の取り木が上手いこといったので、先週もう一回取り木をしました。ただ、まだ明確に梅雨入りした訳ではなく、「まだ間に合う」という思いがずーっとありました。今日を逃すと次は来年。そう思うと、もう1ヶ所取り木をしたかったところをどうしてもやってしまいたくなったのです。今年3度目の取り木です。

長寿梅の様子を確認

まずは恒例の観察です。といっても昨日新しい取り木をしたばかり。変化は特にありません。

これ。取り木を掛けてアルミホイルで水苔を追加した枝が向こうに見えています。

この辺で取り木出来るんじゃないかとずーっと思っていました。

決断のきっかけになったのはこちら。下の方、左向きの芽に新芽らしきものが見えています。

ちょっと霧吹きをしてみました。緑色の膨らみ、これ、新芽が出てきているんじゃないでしょうか。ということは、将来ここから枝を伸ばせばいい訳なので、この芽より上は取り木してしまっても構わないですね。

ということで、この芽の上で取り木を掛けることにしました。ただ、この芽を潰してしまっては非常にまずいので、かなり気を使っての作業です。

長寿梅の取り木、2019年3回目の挑戦

では、早速取り木をしていきます。手順はこれまでと同様。特に変わったことはしていません。

この辺で取り木しようと思いますが、右に向かって2つ、古枝を切った後と芽がありますね。下の芽は特に新芽が吹いている訳ではないのですが、落としてしまいます。

ニッパーを使って切り落としました。

断面の形成層が緑色なのでまだ元気だった感じですね。気にせず次の手順に進みます。

下側はこの辺に切れ目を入れました。いつもと変わらず、ナイフを押し付け「さくっ」という手応えを感じたらまた少し位置をずらし、またナイフを押し付けて…というのを繰り返し、ぐるっと一周切れ目を入れます。外側の形成層に比べて中心の木部は硬いので、与保呂力を入れすぎなければナイフは木部で止まります。

上側はなんとなくこの辺にしてみました。向こう側には徒長枝を切った跡が残っています。では、この上下の切れ目の間の形成層を剥がしていきましょう。

縦に切れ目を入れたつもりだったのですが、しっかり木部まで達していなかったようです。まあ後で修正出来るのでこのまま続けます。

ぐるっと剥がしていきましたが、枝の跡がものすごく硬く、下から上に刃を動かした際に上の方まで表皮を削ってしまいました。これは失敗。

もうちょっと上の方の表皮を改めて綺麗に剥がし、断面を整えました。

こんな感じ。環状剥皮をした後の木部がちょっと汚いですが、この辺は気にしなくてもいいです。

整えましたが少し削りすぎたかも知れません。上側の表皮がなくなっているあたりがきれいに直角になっていたら大丈夫です。

霧吹きで全体を濡らした後、ルートンを振りかけて指で馴染ませました。上側の断面に重点的に塗りつけますが、敢えてもうちょっと上の方まで付けています。最初の取り木の発根がこの辺りからも見られたためです。発根してくれたらラッキーぐらいのおまじないです。

厚手のビニールを帯状に切り、漏斗状に巻き付けてセロテープで止めます。

下側を細いアルミ線(1mm)でしっかり止めました。

上から見たらこんな感じ。ここにたっぷり水を含ませた水苔を小さくちぎって詰めていきます。百均のピンセットを使います。

途中ルートンをほんの少しだけ追加しておきました。後で水を含んだ時にルートンが溶け、発根して欲しいあたりに染み込むように、という目論見です。

最終的にこんな風になりました。途中太い竹串なども使いながら、ぎゅうぎゅうしっかり押し込みました。こう見えて結構な量の水苔が入っています。1ヶ所から入れるとビニールがずれてきてしまいますので、一方向からある程度入れたら鉢をぐるっと回し、今度は反対側から水苔を入れていきます。枝が中心になるようにバランスを見ながら水苔を入れていくことが肝要です。

直接空気に触れる面を少しでも減らしたかったので、片側をセロテープで塞ぎました。反対側から水を入れれば、この下の水苔もしっかり水を吸ってくれると思います。

これで出来上がり。お疲れさまでした!

今後の管理

前回と同じく、水苔が乾かないように、霧吹きを使って朝晩しっかり水を与えます。

試しに水をやったところ、ほとんど漏れるところがなく、こんな風に水が溜まりました。すぐに蒸発してしまうのでこれでいいと思います。乾燥が最大の敵ですので、朝晩の水やりは欠かさないようにします。とりあえずこれで様子を見ますが、夕方水苔が乾き切っているようだったら次の方策を考えないといけないです。

今回取り木を掛けたのはそれ程太くもない細い徒長枝でしたので、挿し木でもいけたかも知れません。ですが、幹が根に繋がっているというのは大きなアドバンテージです。手間は掛かりますが、しっかり発根してもらうということが一番重要ですので、これでいくことにします。

置き場所についても悩んだのですが、棚の上の段、一日3時間程度朝日が当たる場所に置いておくことにしました。水苔があまり乾くようならまた置き場所を考えます。

こちらも7月末くらいを目処に発根してくれることを期待しています。小さな苗になってしまいますが先端に徒長枝が伸び始めていますので、いい素材になってくれるのではないでしょうか。

長寿梅 (チョウジュバイ)
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