【追記あり】懲りずに長寿梅の挿し木をやってみました!

長寿梅の挿し木 長寿梅 (チョウジュバイ)
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毎年のように挑戦しては失敗している長寿梅の挿し木ですが、今年も懲りずに挑戦です。いつもは春に伸びてきた新梢を切って挿していたのですが、今年は太めの枝で挑戦です。時期的に今がいいのかどうか分からないのですが、ちょうど新芽が動き出したところなので、木に勢いはあると思うのです。

取り木する長寿梅、取り木する場所を選定

まず今回のターゲットはこちら。

こちらの2本です。素材用に購入したものなので遠慮なく切っていこうと思っていましたが、やっぱりちょっと遠慮しちゃいました。

3本寄せ植えになっている方の2本、かなり根元近くに芽が付いているのがありがたいのです。もうちょっとあったかくなったらこの芽の上で取り木をしてやろうと目論んでいます。そのためには近いうちにバラして一本ずつ植え替えておかないといけませんね。太い根っこがあったら根伏せも出来るし!

まずは切るところを吟味して決めて行くわけですが、この辺かな?左側、上を向いている芽を残せばいいので、その上で切りましょう。

この辺も使えそう。右を向いている枝の上で切ってみましょうか。

この辺も使えそう。右端あたりで切ることにします。

とまあ、こんな感じで切るところをある程度決めておきました。あとで切るときに分からなくなってしまったので、違ったところを切っていたりするかも知れませんが、まあその程度のことです。

長寿梅の挿し穂の準備

ではぼちぼちとやっていきましょう。

枝を切る前に、メネデールを水で100倍に薄めたものを用意しておきます。枝を切って処理が済んだらここに入れて乾燥しないようにするのです。1時間くらいメネデール水溶液に付けておき、しっかり水を吸わせます。

まず1本目、この辺で切ってみます。

ちょっとコブになり始めていますかね。この断面をナイフとかカッターで処理します。

写真のように鉛筆の先のような形に刃を入れました。ナイフを手前に引きながら切ると”スパッ”と切れます。これ重要。上から押しつぶすようにしてはダメです。白いところからは根は出てこず、表皮と白いところ(木部)の間、うっすら緑色になっているあたりから発根するはず。あとはもっと上(写真だと下側)の表皮から発根することもあります。表皮に小さいポツポツが見えますが、もしかしたらこの辺から出てくるかも知れません。

断面をきれいにする理由ですが、切るときにニッパーを使いましたので切断面、特に表皮に近いところが潰れてしまうのですね。ちょうど発根するところですので、そこの繊維・組織が潰れてしまっているとうまく発根しないみたいです。こんな風に鉛筆の先みたいに削らなくても、楔形に切るだけ、もっと細い枝なら斜めに一発だけでもいいかと思います。

処理が終わったら先程のメネデール水溶液に放り込んでおきます。

親木の方の切断面には念のためトップジンMを塗っておきました。

次に切ったのはこんな枝。出てから2〜3年経っているでしょうか?けっこう好きな形です。もしこんなんで根がついてくれたら、1号とか0.5号とかの豆鉢に植えたらいい感じの豆盆栽が出来るかも?

これも同様に断面を処理してメネデールに放り込んでおきます。

これはさっき目星をつけておいたところ。

挿すところがちょっと短すぎたようです。挿し木は一度挿したら絶対に!動かさない、というのがポイントのようですので、ここはある程度長さがあった方が安定しますね。これは失敗。

上側はこんな感じになりました。けっこう枯れ枝がみられます。ちゃんと根がついてくれたら枯れている枝は切っちゃいます。

次はこの辺を…

切ってみました。これも挿すところが短いなぁ。

今回1番のお気に入りがこれ。たくさん芽が付いています。一番下、摘んでいる指先にある芽は枯れてしまっているみたいなので、落としてしまいました。

ヘタクソですが断面を処理してメネデール水溶液へ。

こんな感じで今回は5本、挿し穂を用意しました。このまま1時間ほどメネデールに浸けておき、しっかりと吸わせます。メネデールを入れずにただの水でもいいですが、しっかり水を吸わせるのがポイントのようです。

鉢の準備

挿し穂に水を吸わせている間に、鉢の方を準備しておきます。

今回は黒いプラ鉢を使うことにしました。まず鉢底に根腐れ防止剤のゼオライトを敷き、流水で軽く微塵と汚れを洗い流します。

そこに遊恵盆栽さんの盆栽用配合用土を6分目?7分目?くらいまで入れて…

プロトリーフのさし芽・種まきの土を敷き詰めます。

こういう大きな粒がちょいちょい入っているので、目立つものだけピンセットで取り除きました。この作業は多分不要です。

用土入れのお尻で表面を軽く均したら…

腰まで水に浸けました。こうすると表面まで一気に水が上がってきます。

しっかり水を切ったら鉢の方の準備はおしまいです。

長寿梅の挿し木(やり方の備忘録)

1時間ほど経ったらいよいよ挿し穂を挿していきます。

久しぶりのルートン登場です。

まずはこの1番のお気に入り、これを中央に挿します。他のはその周りに挿すことにしました。

爪楊枝で中央に穴を開けます。あまり深くせず、大きさも挿し穂の太さより気持ち大きめ程度で。

ピンセットで摘んだままルートンの瓶に突っ込み、断面にルートンをたっぷり付けて…

穴に差し込んでみました。これも切断面から一番下の芽までが短かったため、芽が用土に埋まってしまいそうです。差し込む深さを調整して芽が用土の上に来るようにします。

針金の切れっ端があったので、長めに切ってV字(U字?)に曲げておきます。

一旦バケツの水にヒタヒタになるくらいまで浸けました。これで用土が締まって挿し穂が固定されますが、これは全部挿してからでもよかったかも知れません。

先程の針金を差し込み、挿し穂が動かないように固定してみました。これが必要かどうかよく分かりませんが、ないよりマシかな?と思います。こういうV字で固定するのではなく、枯れている枝に針金を巻きつけてもよかったかも知れません。もう挿しちゃったし、今回はこれでいきます。

次はこちら。同様に用土に下穴を開けておき、挿し穂の断面にルートンをつけて…

この辺に挿して針金で固定しました。

これも挿すところが短いですねぇ。こんなのは針金での固定が必須でしょう。

こんな感じに挿してみました。

反対側から見たところ。こんな感じに針金を使っています。

どんどん挿していきます。ピンセットで摘んでいるところは枯れている枝なので、これはもうこの辺まで用土に埋めてしまいます。

深く挿しすぎましたかね。一番下の芽が用土スレスレになってしまいました。もう少し引っ張り上げてもいいかも。針金は枯れ枝との別れ目、V字になっているところで固定しています。

これがラストかな?これもV字のところを針金で押さえて動かないように固定しています。

最後にもう一回バケツの水に浸して用土を締めたあと、竹串のお尻で根元の用土を押さえて挿し穂が動かないように、用土がしっかり挿し穂に密着するように締めておきました。

これで一旦完成ですかね。芽が用土スレスレにあるものについては、芽の周囲の用土をピンセットや爪楊枝で少しどかしておきました。

これ多分真ん中のやつなんですが、芽が用土スレスレです。ちゃんと根がついて葉が開いてくれれば問題ないでしょうけれど、ちょっと心配です。

こんな感じですね。小さいながらいい形をしてくれているので、がんばって発根して欲しいものです。

これも芽が下の方すぎます。

これはまあ、大丈夫かな?枝の位置がちょっとよろしくないですが、しっかり発根してくれたらそのうち針金で矯正する必要がありそうです。

これで終わりのはずだったんですが、表土が乾くのが一番困るということで、焼け石に水かも知れませんが表面に水苔を置いておくことにしました。

たっぷり水を含ませた水苔を細かくちぎりながら、用土が出来るだけ見えないように敷き詰めました。

用土に近い芽に被らないように、芽の周りには水苔は敷いていません。

ピンセットで水苔のかけらを敷き詰めていったのですが、挿し穂に当たって動かしてしまうのが怖かったので、あまりきちんとは敷いていませんが、まあ大丈夫、かな?

これで今回の挿し木作業はおしまいです。お疲れさまでした!

今後の管理とか

発根するまでの間、とにかく用土を乾かさずに湿度を保つことが肝要らしいので、面倒でも毎日霧吹きでたっぷり水をやるようにします。置き場所は日陰、かつ1日数時間は日が当たる場所に置いておきます。うちのベランダはなぜか風が強く吹くことが多いので、棚の一番下、鉢と鉢の間に置いて出来るだけ風が当たらないように気を付けます。あまり風が吹いて葉からの蒸散が多くなると枯れてしまいますから。とはいえ蒸散が皆無、というのもよろしくないらしく、挿し穂が「あ、ヤバい、給水が間に合わないから根を出さないと!」と感じてくれる程度には蒸散があった方がいいみたい。その辺のバランスがよく分からないので、一応ペットボトルを半分に切って被せられるようにはしておくつもりです。風が強い日はそれを被せておいたらいいかな?

既に芽が動き出しているので、おそらく葉は開くのではないかと思いますが、開いてもすぐに落ちてしまうんじゃないかと思っています。そのあともう一度葉が出て来てくれれば発根したという証拠ですが、果たして上手くいくのかどうか。

今まで上手くいった試しがない長寿梅の挿し木ですが、あまり期待せず、でもしっかりお世話したいと思います。「もし上手く根がついたら…」という妄想が止まりません(笑)。

【2/23追記】ペットボトルを被せておきました

作業をした2/21、22は最高気温が20℃越えと季節外れの暖かさだったのですが、今日23日は打って変わってまた冬らしい寒さ、しかも冷たい北風がものすごい強さで吹いています。挿し木した長寿梅、根元は水苔で保護されているものの、先端の方はかなり乾燥してしまいそうだったので、ペットボトルの上半分を切って被せておきました。

2Lのお水のペットボトルがちょうどいいサイズ。初めからやっておけばよかったかな?あんまりあったかいと中が蒸れてしまいそうだったのでやってなかったのですが、またしばらく寒い日が続くということなので、しばらくの間はこのまま被せておこうと思います。

風でペットボトルが飛ばされてしまっては困るので、周囲の鉢をぎゅっと押し付けてペットボトルを固定しています。気温は多少下がっても、この中は簡易ビニールハウスみたいに多少はマシなのではないかと思っています。効果の程は分かりませんが、蒸れ防止にキャップは外してあります。温度をキープする、というよりは風よけという意味合いが強いです。湿度も高いままになると思いますが、あまり湿度が高いと葉からの蒸散が妨げられて発根が促されないようです。この辺のバランスが非常に難しいですね。

1カ所だけ葉が開き始めているところがありますが(挿す時点で開いていました)、この葉はまだ枯れていないので大丈夫かな?

続きはこちら!

2週間後の様子です↓

長寿梅 (チョウジュバイ)
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まめぼん 〜mamebon〜

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