先日の一件でだいぶやられてしまった藤ですが、少しだけ生き残ってくれました。針金を掛けたところの食い込みが少し気になっていたので、針金を外すことにしました。一本だけ曲がりの付き方が気に入らないものがありましたので、こちらは針金を掛け直すことにします。
藤の盆栽の針金外し
まずは針金を外します。難しいことはなく、いつものようにプチプチと針金を細かく切っていきます。
まずはこちら。3本まとめて太らせ、癒着させて太い1本にしようと目論んだのですが、2本は枯れてしまいました。
根元はこんな感じ。このまま育ってくれたらよかったのですが、ハダニにやられたり輸送でやられたり、1本でも残ってくれたのはラッキーと思います。
プチプチと細かく切っていきます。食い込んだりはしていなかったので簡単でした。
枯れた2本を解して1本ずつにしました。枯れた方は根元で斬り落とそうと思ったのですが、引っ張ったらずるっと抜けてしまいました。
こんな感じ。残念ながらダメでしたね。
ちょろっと新しい葉が出て来てくれた以外にも、小さな芽当たりが出来ています。枯れないでくれるといいのですが。
ちょっと単調が過ぎるので、後でもう少しだけ曲がりをつけることにします。
次はこちら。真ん中の1本が辛うじて大丈夫かも?ダメかも?という感じですが、ダメ元で針金を外しておきます。
同様に針金を外し、枯れている2本を引き抜きました。
先端の方、枯れ込んで来ちゃってますね。これはちょっと難しそうです。
途中に小さな芽当たりがあるので、ここから葉が出て来てくれるのを期待してますが、ちょっと厳しい気がしています。
なんだか寂しくなっちゃいました。これはもう針金を掛けずに様子を見ることにします。もし葉が出て来たらまた考えます。
そしてこちら、今日のメインイベントです。2本は枯れずにいてくれてますが、右端の1本は葉が落ちてしまっています。針金を外すのは左と真ん中のでかいやつです。
これは右側の1本。先端から枯れ込んで来ちゃっています。途中で新芽を出そうとしていたようですが、それも枯れてしまったようです。とはいえ、こちらもダメ元でこのまま置いておきます。
この辺の芽当たりに少しだけ期待します。
こちらの1本、途中から枝が出て来てくれました。
枯れてしまったと思っていた先端にも新芽が出て来てくれました。
それほどがっちりでもないのですが、少し食い込んでいる気がします。
若干の食い込み跡がありますが、それ程でもないと思います。途中から真上に伸びている枝も、一旦このまま置いておくことにしました。葉柄が折れてしまっているところとかありますが、しばらくしたら根元からぽろっと落ちると思います。
最後はこの一番大きいやつです。一度針金を外した後、上の方だけ掛け直しています。あえてやってみたのですが曲がりが緩く、イマイチな感じがします。これはもう少ししっかり曲がりを付けて小さくしてみることにします。
この角度から見ると曲がりがイマイチなのがわかります。また、前回の針金の跡がかなり付いてしまっていますね。来春木が太ってくれれば多少は目立たなくなるでしょうか。針金を掛け直す時はこの針金跡は避けるようにしないといけません。
掛け直した針金はこんな感じです。ちょっと食い込み始めている気がします。
針金を外してみました。やっぱりちょっと跡が残ってしまいました。
こちら、一番先端をうっかり折ってしまったのですが、そのまま枯れずに残っています。
くねっとしてなんだかカッコ悪い気がします。折れたところに新しい芽が出て来ているので、そのうち切ってしまうつもりでいます。
この角度から見るとほとんどまっすぐですね。もうちょっとして太ったらこれはこれで、とも思うのですが、多分ゆるい曲がりは消えてしまうだろうなあ、と思います。
針金の掛け直し
では、針金を掛け直します。まずは小さい方。
まずはこちら。一緒に針金を掛けていた2本を外したらえらく単調になってしまいました。
葉が出てくるかは分からないのですが、芽当たりを避けながら巻いていきます。
んー、こんな感じかなぁ?
なんだかイマイチ単調になってしまいました。立ち上がりがまっすぐ過ぎるようです。一旦ここで止めておきます。枯れずに育ってくれたら、また来春にでも根元にひと曲がり付けようかと思います。
次はこちら。もっと小さくしてみます。
前回の針金跡を避けながら巻いていきます。
この辺は前回針金を掛けていない、というか、針金を掛けた後に伸びたところです。芽当たりを避けながら巻いていきます。
針金を巻き終わって曲げてみたところ、根元の方、針金が効かなかったのでもう1本追加しました。途中ある程度の太さがあるところまで2本掛けにしています。
既に付いている曲がりを活かし、さらにきつく曲がりを付けて小さく折りたたんでいます。後から追加で巻いた針金は、1本で曲げられるようになったあたりで切ってしまいます。
芽当たりを避けながら曲げていきます。出来るだけひねらないように気を付けてみました。捻ると裂けてしまうので。
前回の針金の跡をうまいこと避けることが出来たのではないでしょうか?
この辺はゆるゆるっとなっています。今は一旦このままですが、気に入らなかったらさらに針金を掛け直し、曲がりを付けるつもりです。
この辺りの真上に上がるのはちょっと微妙かな、と思います。次回修正するかも知れません。
根元からの太いところ、折れちゃうんじゃないかとドキドキだったのですが、意外に粘っこく曲がってくれました。藤は蔓性の植物なので、ある程度成長すると曲げに強くなるのかも知れません。どれくらい曲がりが付くか分かりませんが、若いうちよりもある程度時間がたった方が曲がり付けに強くなるのかも知れません。
ほぼ全体です。葉がかなり茂っているのが分かります。
ちょっと幹に寄ってみました。結構いい感じに曲げられたのではないかと思ってしますが、やはり途中垂直に伸びるところがイマイチ気に入りません。
ここ、途中から右に伸びているのは枝になってくれるんでしょうか?
今回は針金の掛け直しは2本だけにしました。あとはまた来年掛け直すつもりです。この藤が植わっている白い焼きそばカップ、場所を取るばかりなので来春?年明け?には鉢に植え直すつもりでいます。花が咲くまでには5〜6年かかるらしいので、樹形を作りながら気長に付き合っていきます。
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