5月半ば〜下旬にかけて、藤に針金を掛けました。そのあと長寿梅ばっかりでノーマークだった藤なのですが、ふと気が付くと針金が食い込んでしまっています。ということで、慌てて針金を外しました。
藤の現状
まずは現状を見てみます。まだ発芽してから3〜4ヶ月しか経っていないのですが、成長度合いにも差が出て来ています。何本かは枯れてしまいましたし。
こちらが問題の藤が植わっている苗床です。左の方にはもみじ、真ん中には昨年春に蒔いた五葉松(姫じゃない普通の)が顔を出してくれています。
これが問題の藤。一番よく成長してくれているのですが、その分太りも早かったようです。
食い込んでいる部分を拡大してみます。これはもうがっつり食い込んじゃってますね。この針金を外さないといけないのは気が重いです。
ただ、まだ巻き込む程までは太っていないので、気を付けて作業すればどうにかなる気もします。
ちなみにこちらが先端。藤だけではないのですが、ここ1週間くらいでいろんな木の新芽がまた生え始めた気がしています。そろそろ梅雨の終わりを感じているのでしょうか?
藤の針金外し
では、早速針金を外します。いつも通り基本を守り、外すというよりは針金を細かく切り刻んでいきます。
ひとつ目
まずは先端の方から。
まずはここまで。簡単でした。右の方、ほんの少しだけ痕がついていますが、こんなのはすぐに消えてしまうでしょう。
こちらはもうちょっと下。ん〜、すでに針金の後が目立ちますね。
この辺まで来ると針金の太さの1/3程度まで食い込んでいるので、迂闊にニッパーを入れると確実に幹を傷つけてしまいます。少し下の方、既に針金が切ってあるのがわかりますでしょうか?この辺を切るとうまいこと外れることがあります。
こんな感じ。くるりん、とネジを外すような感じで外れてくれました。
ここは思った程痕がついていなかったのですが、問題はその下。がっつり食い込み痕が見えます。
こんな感じ。思い切り食い込み痕が出来てしまいました。幸いなことに、幹にはほとんど傷をつけずに針金を外すことが出来ました。
次はこの辺。下の方の針金、既に切ってあるのですが、これだけではうまいこと外れませんでした。写真に写っていない幹の向こう側を切ることでここはうまく外せました。
うまいこと外せはしましたが、やっぱり思い切り針金の後が残ってしまいました。
最後はここ。ぐるっと巻いてはありますが、緩かったのかそれほど食い込んではいないようです。
全部外れましたー!致命的な傷どころかほとんど傷をつけずに外すことが出来たのはだいぶ慣れてきたせいでしょうか。ただこんなに食い込ませてしまうのがまずもって問題です。
とはいえ、どうでしょうかこの形。我ながらカッコよく出来たと思うのですが。
これが全体像。途中からまっすぐ上に伸びていますが、ここから先は針金を掛けていないところですね。このままだとカッコ悪くなってしまうので、後で針金を掛けようと思います。
ふたつ目
続いてもう一本。お隣に生えているやつです。
針金を掛けた時点ではまだ短かったのでしょう、ちょっとしか針金が掛かっていません。ただ、根本のところはやはり食い込んでしまっているように見えます。
この辺までは難なく外せました。ちょっと痕がついてしまっていますが、大丈夫でしょう。
この辺まで来たのですが、こっち側からでは幹を傷つけずに針金を切るのは難しそうです。
ということで、反対側から切りました。木と針金の間にうまいこと隙間があったので助かりました。
結構な痕が残ってしまいましたが、一本目よりはマシでしょうか。
全体像はこんな感じ。根元には曲がりがついているものの、ほとんどまっすぐです。こちらも早々に針金を掛け直さないといけないです。とりあえず針金は外せましたので良しとします。
みっつ目
もうひとつ、気になっているのがあります。
それがこちら。癒着しないかなと目論んで、3本まとめて針金を掛けておいたのですが、一本が枯れてしまったようです。
手前の一本が枯れてしまいました。
一旦針金を外し、枯れているのを取り外しました。さすがに癒着するにはまだ早すぎです。
枯れていた一本は出来るだけ根元で切り落としました。
さて、針金外しは一旦これで終了です。
針金の掛け直し
では改めて。針金を掛けていきます。
みっつ目
いきなりみっつ目からなのですが、先ほどの3本まとめて針金を掛けたやつです。先にこちらに針金を掛け直します。
幸い針金を掛けていない真っ直ぐな一本が隣にありましたので、こちら使います。
と、いきなり完成後の写真です。下の方は少し緩すぎたかな、と感じています。癒着させるのであれば、もっとぎゅうぎゅうに巻き付けないといけないような気がします。
全体像はこんな感じ。あまり横に曲げず、ゆるく真っ直ぐにしてしまいました。ここから先はまたそのうち考えます。
別の角度から見るとそれなりに曲がりがついていると思うので、これで良しとします。
ひとつ目
最初に針金を外した一番大きい藤、途中から真っ直ぐになってしまっているので、こちらに針金を掛けておきます。
こちら、真っ直ぐ上に向かって伸びてしまっていますので、この部分を曲げておきます。
ということで、こちらもいきなり完成図。本来はもっと根本の方から針金を掛けるべきなのですが、外した針金痕にうまいことスポッとはまってしまいそうでどうしようもなく、途中から掛けることにしました。
本来ならもっとぴっちりと隙間が出来ないように針金を巻きつけるのがセオリーなのですが、どちらかというと絡げる程度に巻いてあります。上の方が伸びたら一旦外して、改めて巻き直すつもりなのです。
ちなみに先端はこんな感じになっています。はっきり写っている芽の向こうにも長い芽が伸びています。下の方、葉の付け根にも新しい芽が顔を出しているのが分かります。これから暑くなって日照時間が伸びれば、さらにグングンと伸びてくれるのではないかと期待しています。
分かりづらいですが、余った針金を使って葉をまとめています。曲がりをつけたせいで思い切り下に向いてしまい地面にくっついてしまうようになったので、この様にしてみました。
今日の作業はこれで終了。お疲れさまでした!
今後の管理
実は針金を外したふたつ目に針金を掛けていません。これは早いことやってしまわないといけないと思っています。
当分このまま、灌水のみと考えています。今年は梅雨入りが遅かったのと、梅雨に入ってから極端に日照時間が短くなってしまったせいで、成長が途中で止まった、というかかなりゆっくりになってしまった様な気がしています。梅雨が明けて8月9月の2ヶ月間、どれくらい日が当たってくれるかが勝負と思います。
一番大きな藤は、年末〜年明け頃に大きめの鉢、出来たら素焼き鉢に植え替えてやろうと思っていますが、根がどれくらい出ているのか、どんな風に出ているのかによってどうするか決めないといけないですね。素焼き鉢の3本まとめてあるやつはそのまま根を緩めずに育てようと思っています。
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