藤の種を蒔きました

藤の実生盆栽 種蒔き 藤 (フジ)
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先日頂いた藤の種を濡らしたキッチンペーパーに包み、ビニール袋に入れて保存しておいたのですが、あったかくなってきたので用土に蒔くことにしました。1週間ほど前に確認した時は発根していなかったのですが、どうでしょうか?

発根していてもしていなくても、用土には蒔いてしまうつもりです。

種の状態の確認

そろそろ発根して欲しいところですが、どうなっているか見てみましょう。

こんな状態でビニール袋の中に入れ、ベランダの日陰に置いておきました。では、開けてみます。

おおっ!見事に発根しています!

開いてみました。ほぼ全部発根しています。

2個だけカビが生えて腐ってしまっていましたので、これは諦めます。カビが他のに移っていなくてよかった!

本来まっすぐ下に伸びていく根ですが、キッチンペーパーにぐるぐる巻きにされていたためにかなり曲がっています。これでも問題ないとは思いますが、根が出ないうちに蒔いてしまえばよかったかな?根っこはこんなところから出てくるんですね。芽もここら辺から出てくるんでしょうか?

全部で20個頂いて、そのうち2個ダメになっていたので、元気なのは18個ですね。驚くべきは18個全部発根していたことです。すごい生命力です。

藤の種蒔き

藤は「マメ科フジ属のつる性落葉木本」とwikiにあります。つる性ということで、本来であれば他の木に巻きついて伸びていくものですが、今回は小品盆栽に仕立てたいので自立させたい。よく「藤棚」で支えたりしていますが、そこまで大きくはしませんし、支柱無しでなんとかしたいのです。ということで、何本かまとめて植え、お互いをお互いに巻きつかせて支えあえば特に問題なく自立するんじゃないか、と思います。

ということで、将来的に一本の木として育てるという前提で、複数の種をまとめて蒔くことにしました。

ひとつめ

まずは小さいプラ鉢に蒔くことにしました。

こんなやつです。スリットが入っていて、根に酸素が供給されやすくなってます。

用土を1/3位入れて元肥にマグアンプを入れてよく混ぜます。ちょっと入れすぎましたが、このまま行きます。

さらに用土を足してよく混ぜました。

種は比較的芽がまっすぐ伸びているものを選び、向きを揃えて植え付けます。

百均のマドラースプーンで用土をどかし、植え付けました。根はちょっと力を入れるとぽきっと折れそうなので、根で用土をほじる、みたいな動きは極力避けました。

さらに2個…

こんな位置に植え付けてみました。これもマドラースプーンを使って土をどかし、植え付けた後土を戻しています。言葉にすると簡単ですが、根はとても脆いのでなかなか気を使う作業でした。

種が倒れたりしないように少しずつ、周りから用土を足していき…

このくらいまで入れました。後はこれをバケツの水にゆっくり浸けて、用土にたっぷりと水を吸わせます。バケツから出した時に下から垂れてくる水が透明になるまで、何度も浸けたり上げたりを繰り返しました。

これでまずひとつ出来上がり!

ふたつめ

2つ目も同じ鉢にまったく同様に植えつけます。

最初はこのちゃんとした鉢に最初から植え付けようと思っていたのですが、底に針金用の穴が開いているのを見てやめました。ある程度育った時点でこれに植え替え、穴を利用して針金で固定した方がいいだろう、と思い直したのです。ちなみにこの鉢は私の手持ちの中ではかなり大きく深いものなので、結構しっかりと根を貼れるのではないかな、と思っています。直径で7cmくらいかな?ちゃんと測っていませんが。深さもかなりあります。

こちらも同様にまず3個。根の向きを揃えます。

こちらは種を横向きにして、根の先が下を向くように植えつけてみました。

さらに2つをこの位置・向きに。芽は根と同じような位置から生えてくる、という前提で、根の先が出来るだけ一点に集中するような位置に置いてみました。芽がどこから生えてくるかは分からないのですが、もし予想が当たっていればほぼ一点から5本の芽が生えてきてくれるはず。お互いに蒔きつき合い支え合いやすくなるでしょう。実際どうなるかは分かりませんけどね。

こちらにも周りから用土を足していき…

これくらいまで用土を入れたらバケツの水に浸け、下からの水が透明になるまで出し入れします。これで終了。

みっつめ

3つ目はさらに小さいのに挑戦してみます。

使うのはこんな素焼き鉢。1.5号くらいと思います。多分一番小さいやつです。

この3つの種を同様に横に並べて植えました。後はぜんぶ一緒です。

植え付け終了。よく見ると種の端っこが土の上に顔を出してますね。まあ自然の中では土の上に落ちた種が発根・発芽しますので、ちょっとくらい土の上に出ていてもまったく問題ないはずです。むしろ土の中に種がある方が不自然なのかもしれませんね。

【2020年6月19日追記】今となってはなんでタネを縦にして蒔いたのかよく分かりませんが、普通に横に寝かせて蒔いても全く問題ありません。というかそれが普通と思います。スペース節約なのか発根していたからなのか…何か考えてこうしたんでしょうね(笑) あ、何本かまとめたかったのか!

残りの種

スペースの関係もあってこれ以上鉢を増やしたくない(というかもう置くところがない)ので…

この苗床の右側に蒔くことにしました。左側のもみじは本葉がだいぶ大きくなり、もみじっぽくなってきています。

実はこの右側のスペース、先日三河黒松の種を蒔いた場所なんですが、まあちょっとくらい場所を貸してよ、と言いつつ藤を蒔いてしまいます。

残っているのはぜんぶ根が丸く巻いてしまっているやつばかりでしたので、根を下にして土の上に「置いて」いきました。

こんな感じにのびのびと配置。黒松は今年はぜんぶ軸切り挿し芽をするつもりですので、これで問題ないと思います。藤も芽が出てきてある程度大きくなったら、今年のうちに鉢に上げてしまいます。

この苗床、大きくて使い勝手がいいのですが、いかんせん場所を取り過ぎます。ですので、もみじも黒松ももちろん藤も、今年のうちに鉢上げなり軸切り挿し芽をしてしまい、空っぽにしてしまうつもりでいます。

上から種が見えなくなる程度に用土をかけ、たっぷり水をやって終了です。

今後の管理

5個+5個+3個で鉢3つ、あと5個を苗床に蒔きました。日陰に置いて一旦灌水のみ、芽が出るまでは土が乾かないように気をつけるようにします。

芽が出てきてからがちょっと問題で、台の上にはもう置く場所がありません。何かに下に降りてもらって出来るだけ陽当たりのいい場所に置きたいと思っています。藤は日光大好きらしいので。

ある程度芽が大きくなってしっかりしてきたら、苗床の方は鉢上げしようと思っています。プラ鉢・素焼き鉢のものは今年いっぱいこのまま育て、来年植え替えるかどうか検討しようと考えています。

藤の盆栽についてはウェブ上に情報がちらほらとあるものの、そんなに多くはありません。ましてや豆盆栽やミニ盆栽で藤をやる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。藤はその花を楽しむものなので、ある程度大きさがないと花が咲いてくれないでしょうから、私の基準からは少し大きい(と言っても一般的な藤の盆栽ではかなり小さいもの)を目指して作っていきます。やっぱり花を楽しみたいですしね。樹形はどうしようかとかいろいろ楽しい妄想も膨らむのですが、初めての種類で情報も限られているということで、楽しみ半分不安半分というところです。

学校だったり公園だったり、藤棚は意外にいろいろなところにあるものです。気をつけて見ていれば秋頃には種を採取出来るチャンスもあると思いますので、皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。

藤 (フジ)
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まめぼん 〜mamebon〜

コメント

  1. みね より:

    こんにちは。藤に種ができるのは知っていましたが、まだ見たことがありません。
    私も種まき大好き人間でして、種なら何でも集めるクセがあります。リンゴを食べれば芯を確保、メロンを食べれば台所の三角コーナーをあさりWifeに怒られます。

    庭にWifeが正月飾りの鉢植えの黒松を植えて20年、大きくなり過ぎたので切るというのを、松かさ欲しさに切らせません。連休に帰省した息子が「夏に来た時は自分が切る」と言い残して帰りました。黒松をめぐる夏の陣が始まります。

    • ふうらい より:

      おはようございます。コメントありがとうございます。
      藤はすらっとしたそら豆のような種です。ご近所の公園とか学校とかに藤棚があるのであれば、これから大きくなってくるはずです。注意して見てみるといっぱいぶら下がっていると思います。発芽率も高いので、入手できたらぜひやってみてください。
      私もぶどうとかさくらんぼとか、種のある果物を食べると蒔いてしまいます(笑)。ぶどうは比較的育ちやすいですね(枯らしてしまいましたが)。
      ご自宅に松があるのは羨ましいです。が、やっぱり大きくなると邪魔くさくもなってきますよねぇ。難しいところですね。