昨年2月に植え替え・針金を掛けた巨峰の盆栽なのですが、灌水する以外は全くほったらかしでした。ひと月ほど前から急に新芽が伸び出したのですが、勢いはいいのですがどうにも真っ直ぐ過ぎるので、剪定と針金掛けをしました。
巨峰の現状
まずは現状を確認です。一年以上ほったらかしでしたので、なんだか申し訳ない気持ち。
こんな感じ。根元の太いのから2本枝が伸びています。右側の茶色いのは去年伸びた古枝、左側の途中から緑になっているのが今年伸びてきた新梢です。
右側の古枝の方は葉っぱが一枚も出てきていませんが、枯れている訳でもないようです。節々にある小さな芽当たりはまだ生きていると思います。
剪定と針金掛け
長く伸びている枝をどちらも短くし、針金を掛けていきます。
まずは新芽の方、一番下の葉の付け根にきちんと芽当たりが出来ているのを確認します。
この位置でバッサリ切ってしまいました。この緑の軸、下の方の茶色くなっているところとの境目にも芽当たりがありますので、その上から切っても新しく葉が出てくるとは思ったのですが、せっかくの新梢ですのでひと芽だけ残しました。ひと芽といっても結構長いですが。
古枝の方は何芽か残して、このくらいの位置で切りました。芽と芽の感覚が短いのでこれくらいかな?と。枯れてる可能性もありましたので、ちょっと長めに残してあります。
切り落とした古枝の断面です。まだ緑色、枯れてはいないようですね。きちんと水やりをし続ければ、そのうち葉が出てくると思います。
今回は根元からではなく、V字に別れた2本に針金を掛けます。まずこんな感じで針金をからげて…
先に古枝の方に巻いていきました。芽を潰してしまわないようにうまいこと巻いていきます。今回、この時点では曲がりをつけず、先に針金だけ巻いてしまいました。
次に新梢を、と思ったのですが、ここで針金の巻き方を間違えていたのに気付きました。手前に伸びている針金を上に向かって巻いていかないといけなかったのですが、下側に来てしまっています。これは失敗。でも巻き直すのも面倒なので、このまま巻きます。
一旦ここまで巻けました。長さがアンバランスですが、まあいいでしょう。ここからかっこいい感じに曲げていくのですが、(先端から見て時計回りに)枝を少し捻りながら曲げると、針金がきつく締まっていきます。ただ、枝が非常に固く脆そうなので、あまりやり過ぎるとすぐに避けたり折れたりしそうでしたので、あまり強い曲がりは付けられませんでした。
こんな風に表皮がすぐに裂けてしまいます。これは本当に表皮だけなので問題ありません。多少こんな風になるのは仕方ないです。
ということで、こんな感じになりましたどちらもあんまり思い切った曲がりは付けていません。というか、折れてしまうのが怖くてつけられませんでした。
新梢を別の角度から。枝元は比較的急峻に曲げていますが、中程から上はそんなでもないです。
付け根はこんな感じに。針金掛けはこれくらいにしておきます。
最終的にこんな感じになりました。古枝、新梢とも、断面にはトップジンMペーストを塗ってあります。
今後の管理
この巨峰、たくさん芽当たりがついています。
実は今回古枝、新梢とも残しましたが、実はどちらかを一方だけ残してもう一方は切ってしまおうと思っています。場合によってはこのまま2本とも残すかも知れませんが…
芽当たりがいっぱいついていますが、おそらく全部から芽が出てくる訳ではないと思います。今回枝を2本切りましたので、もしかしたら芽が出てくるかも知れませんが。何れにしても、もし失敗して枝が2本とも枯れてしまっても、諦めずに水をやっていれば新しく芽が吹いてくるだろうと思っています。
古枝の方、葉が一枚もありませんが、今回剪定したことで刺激され、新しく葉を出してくれるかも知れません。将来的にどちらの枝を残すか分かりませんが、いつかそのうちブドウの房が出て来てくれたらいいな、と思います。
今まさに巨峰の季節。ぶどうを食べた後タネを蒔いておいたら、芽が出てくるかも知れません。この巨峰、蒔いたのはおそらく2017年の今頃だった気がします。今3年目に入ったところかな?根元は既に皮が破れて古い感じが出て来ていますので、比較的早く盆栽っぽくなってくれるかも知れません。
今年はこのまま置いておき、来年2月ごろ?根が動き出す前に植え替えをし、根を捌こうと思っています。根の具合によっては根上がりか根洗いのように仕立ててみたいですね。
こちら、もう一方の巨峰は枯れてしまいました…。水やりはしていたのですが、やはり用土が少なすぎたのかも知れません。ただ、ここからまた復活してくれる可能性もちょっとだけありますので、当分の間水やりと霧吹きは続けていこうと思っています。
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