エゴノキの種を蒔きました

種の保存 - エゴノキの種を蒔きました 野茉莉 (エゴノキ)
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通りすがりで見つけた野茉莉(エゴノキ)にたくさん実がなっていたので、いくつか種をもらってきました。下を向いた白い花が咲くのと、さくらんぼのように下向きにぶら下がる実がなかなかにかわいらしいので、種を蒔いてみることにしました。

エゴノキって?

エゴノキについては下記を参考に。

エゴノキStyrax japonica)とはエゴノキ科の落葉小高木である。北海道~九州・沖縄まで、日本全国の雑木林に多く見られる。

和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来する。チシャノキ、チサノキなどとも呼ばれ歌舞伎の演題『伽羅先代萩』に登場するちさの木(萵苣の木)はこれである。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/エゴノキ

実の様子はこんな感じ。

このまん丸いのが種です。

真ん中辺、茶色いのが見えるでしょうか?薄い緑色の表皮が裂けて、コーヒー豆のような種が見えています。

こんな感じです。これを蒔いてみます。けっこうたくさん採れたので、いくつか違った蒔き方をしてみようと思います。

網伏せ

まずは網伏せをしてみます。

前日夜から水に浸けておきました。沈まない種は発芽しにくいのですが、絶対発芽しないという訳でもないので一緒に蒔いちゃいます。最初沈まなくても一晩置いたあと指でつつくと沈む種もあります。

苗床はこちら。残念ながら枯れてしまった姫五葉松です。枯れたものを引き抜いて用土を足します。

ここには5個蒔きました。真ん中のは半分に割れたような形状ですが、たまにこういうのがありますね。

この上にさらに用土を盛るのですが、たっぷり山盛りにします。これでも少なかったかもしれません。

と思ったのでこれくらいまで継ぎ足しました。

エゴノキと一緒に採れた紅葉の種も一緒に蒔いてみることにしました。2つだけですが。

次に用意するのはこちら、網戸を張り替えた時に出た切れっ端です。これを鉢よりふた周りほど大きめに切ります。

そしてこれ、幅広で強い輪ゴムです。

まずは網を鉢に被せて…

ゴムをかけて固定します。

ゴムを抑えつつ網を引っ張り、用土に密着するように調整します。

網と用土が可能な限り密着するようにします。途中指で用土の位置をずらしたりもして、出来るだけ全体が密着するようにします。

最後に余計な網を切り落として終了なのですが、網は後で外したりまた付けたりするので、あんまり切り過ぎずに余裕を持たせておいた方がいいです。

最後にバケツの水にドボンと浸けて用土にしっかり水を吸わせ、同時に微塵を洗い流します。鉢の下から出る水が透明になったらOKです。

網伏せなのですが、いろいろやり方があるようです。基本は「芽が出てきた時に用土と網の間の隙間を縫うように育つことで、針金では出来ない自然な曲がりが付けられる」というのを目指すもの。人によっては用土と網の間に隙間があるものも見られますが、私は隙間は限りなくゼロにしたいタイプです。

とはいえ発芽したら芽が網を持ち上げてくるので(それくらい強いのです!)、今度は十時に針金をかけて網を抑えようと思います。発芽は来年の春以降でしょうか?

※このやり方はどんなものでも共通ですので、種がたくさん手に入ったらぜひ試してみて下さい。

水苔栽培

さて、次は水苔を使った実生です。

準備したのはこちらの水苔。

それとスーパーでもらえる袋。本当はもっと厚手で透明の袋がいいのですが、これしかありませんでした。

水苔をほぐしながらビニール袋に入れていきます。

途中こういう小枝?がたくさん出てくるので、出来るだけ取り除いておきます。

半分くらい使ったでしょうか。後でわかるのですが、ちょっと多すぎたかも知れません。

こんな感じになりました。次にここに水をたっぷり入れてよく揉み、水苔にしっかりと水を吸わせます。

かなりいっぱい入れましたが水苔が吸ってくれます。様子を見ながら少しずつ水を足していったらいいと思います。

けっこう力を入れてぎゅうぎゅう揉みます。時折苔全体をひっくり返し、下に溜まっている水を吸わせるようにします。

吸い切れない水が少し残ってしまいましたが、これくらいなら大丈夫。気になるなら水は捨てても構わないと思います。

袋の片側に水苔を寄せ、団子にします。

小さくまとまりました。ここに種を蒔いていきます。

指で穴を開けるか、水苔団子を割って出来るだけ真ん中辺に種を蒔いていきます。

種が一ヶ所にかたまらないように、いろんな位置から種を差し込むように蒔いていきました。

ついでに残っていたもみじもここに蒔いておきました。

もう一度団子にまとめて…

袋の隅っこと口を一緒に縛って終了です。出来るだけぎゅうぎゅうと小さく丸めて水苔の中の隙間が少なくなるように、苔が小さくなるようにがんばりました。

発根するまで盆栽の置いてある棚の下に押し込んでおきます。発根したら2〜3日に一回90度くらい転がす(角度を変える)ことで、根に自然でしっかりとした曲がりが付くらしいですが、それをしなくても水苔の間を縫うように伸びようとするので、面白い曲がりが付くはず。転がすことでさらにそれを増幅してやろうという目論見ですが、葉の位置も考えないといけないかも知れません。その辺は発根・発芽してから考えます。

この手法、かなり前に一度どんぐりで試したことがあります。その時は比較的面白い、というか自然な曲がりがついたのですが、枯らせてしまいました。今回のエゴノキはどうなるでしょうか?

気温が高いと中で蒸れてしまうので、場合によっては袋の口を少し開けて換気してやる必要があるかも知れません。少なくとも直射日光の当たるところには置かないようにします。

普通にも蒔いてみる

普通にも蒔いてみます。こちらは難しいことは何にもありません。

これくらいの深さに5個蒔きました。

ウォータースペースを残してこれくらい用土を入れ、たっぷり水をやっておしまいです。こちらも水を切らさないように、日陰に置いておきます。

残りの種は新聞紙に包んで保存

種が6個ほど残ったのですが、こちらは濡れた新聞紙に包んで保存しておくことにしました。

6粒残りましたので、こんな風に濡らした新聞紙に並べ…

さらに濡らした新聞紙で包んで…

百均で買ったジップ付きの袋に入れました。これは春までは冷蔵庫に入れておきますが、12月ぐらい?気温が下がってきたら外に出しておくかも知れません。

エゴノキの種は乾燥させてしまうと発芽するまでに時間がかかるようになってしまうらしいので、本来は取り蒔きが望ましいみたいです。今回敢えて濡れ新聞紙に保存しているのはちょっと考えがあってのこと。出来たらここで発根して欲しいのですが、どうなるでしょうか。やっぱり来春かな?

今後の管理

経験上エゴノキはなかなか発芽してくれないのですが、それは種を採取したあと春まで待っていたからかも?エゴノキは基本発芽しやすいらしいので、今回取り蒔きだったらどうなるか興味のあるところです。いずれにしても発芽は来年春まで待たないといけないと思いますが、楽しみではあります。

管理はいつも通り、日陰に置いてしっかり灌水します。それだけ。ただ、水苔に植えたものと新聞紙に包んだもの、このふたつはちょいちょい覗いて発根を確認しようと思います。水苔の方は当分乾かないとは思うものの、必要に応じて水を足してやります。

この記事には続きがあります!

さらにエゴノキの種を蒔いてみました →続きはこちら!

野茉莉 (エゴノキ)
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