水苔の苗床から生えてきていたエゴノキを4月末に鉢に植え替え、スピードは遅いものの着実に成長してくれていたのですが、どうも根元が傷んで腐り始めているような気がします。芽と芽の間隔も短く形も良かったので、いつものようにダメ元で挿し木してみることにしました。
挿し木するエゴノキの様子
エゴノキ、こんな感じなんです。
上の方の葉はまだマシなんですが、下の方から枯れ始めています。双葉はまだ残っているものの、その上の葉2枚は既に落ちてしまいました。上の方もなんだか元気がありません。
なぜか根元がこんな風に。やせ細っています。腐る、というより枯れる、という方が正しいかも知れません。なんでこんな風になっちゃったのかよく分からないのですが、ここから回復、というのは難しそう。ほっといたら枯れてしまいます。
上の方は小さいながら枝も出てきているし、針金も何にもしていないのですが、なんとなくクネクネしていい感じに育っているので、なんとか活かしたいと思います。
エゴノキの挿し木のやり方
まずは大きな葉を全部落としてしまいます。
芽摘みバサミで根元から落としちゃいます。
上の方の大きな葉は1枚だけ残しました。これは後で小さくしますが。葉を落としたところに次の芽が準備されているので、それほど心配していません。
双葉の上あたりで切ります。一旦芽摘みバサミで切った後、カミソリで切り口を整えています。
上の葉も萎れていますので、タイミングはギリギリだったかも知れません。
メネデール水溶液に切り口を浸けておきました。今回は6時間ほど。直射日光に当たらない場所に置いておきました。
6時間で葉っぱがこんなに「ぴんっ!」と張りました。やっぱり水の吸い上げに問題があったみたいです。
一番大きい葉は1/3程の大きさに切ってしまいます。奥の小さめの2枚は出てきた枝に付いている葉なのですが、こちらは切らないことにしました。
切った芽は一旦メネデールに戻し、残った方を抜いてみました。かなり細かい根が大量に出てきてくれています。これはもったいなかったなぁ。鉢に植え替える時に根を傷めないよう水苔を少し残してしまったのですが、もしかしたらそれが原因かも知れません。これ、軸を切ってそのまま置いといたら根伏せのように芽が出てきたかも知れません。エゴノキは根伏せが出来るのかどうか分かりませんが…
さて、今エゴノキを抜いた鉢と用土を再利用します。用土を減らしてバケツの水に浸けてもう一度微塵を洗い流した後…
こんな風に深くて大きな穴を開けました。穴を開けるというか用土を脇に寄せるようなイメージです。
その穴にこれ、先日プリッキーヌちゃんを植え替えた時に使った「挿し芽・種まきの土」を早速使ってみることにします。こうやってギュウギュウ、しっかり詰めて…
上から霧吹きで大量の水をかけます。鉢の下から水がポタポタと垂れて来ても、しっかり水を吸っていないことがありますので気を付けます。どうもこの用土、水の量も大事なのですがしっかり吸水するまで時間がかかるみたい。ある程度時間をおいて何度かやるといいかも知れません。
芽を挿す深さを考えながら、細い針金か爪楊枝で下穴を開けておきます。あんまり深くしちゃうと挿した時に必要以上に沈み込んでしまうので、下穴を開ける前にどのくらい深く爪楊枝を挿すか、よくよく決めておきました。
ルートン水溶液をつけます。断面だけでなく、結構上の方までつけています。たくさん付いてはいますが結構シャバシャバです。
これを先ほど開けた下穴にそーっと挿し、周りの用土を指で押さえて固定しました。用土の押さえ方で角度もある程度調整出来ます。
最後に用土に霧吹きでたっぷりと水を掛け、用土を締めました。締めるといっても盆栽用のゴロゴロした土ではないので、どれくらい意味があるのかよく分かりません。
挿し木の作業はこれで一旦おしまいです。お疲れさまでした!
今後の管理
当分はこんな感じでペットボトルを被せて直射日光が当たらない位置に置いておきます。500mlのペットの蓋をまだ作っていなかったので、とりあえずこの2Lのでかい蓋を被せています。
以前根が付いたと思ったエゴノキの軸切り挿し芽は結局発根せず枯れてしまいました。正直このタイミングでは根が付く気が全くしないのですが、小さくかわいらしい形になって来ているので頑張って欲しいものです。
しかし今回の発見はあの発根かなぁ?ものすごい勢いで細い根が大量に出てくれていました。あれだったら根上りにしてみたいと思いますが、さてどうなりますでしょうか?
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