エゴノキの種をさらに採取出来ましたので、こちらも採り蒔きすることにしました。普通に蒔いても面白くないのでやっぱり網伏せにしましたが、今回は網伏せに水苔も使ってみました。
下準備
いつものように前の晩に水に浸けておきました。
今回はすべての種が沈んでくれました。優秀!
さっそく種蒔き
まずは4個ほど、普通にそのまま蒔きました。
前回蒔いた鉢の四隅に竹串で穴を開け…
そこに種を入れて竹串で押し込みます。ある程度入ったら用土を戻しておしまい。こちらは簡単でした。
水苔を使った網伏せ
同時に網伏せもしたいのですが、前回もやったので同じやり方では面白くありません。少し趣向を変えてみました。
種にヒビを入れてみる
いろいろ調べていると、エゴノキは種の殻が硬いので蒔く時には殻にヒビを入れるという記述が散見されました。ヒビではなく傷を付けるという人もいます。傷ってどうすればいいのよ?と思いつつ、とにかく何もしないでそのまま蒔くよりも殻に何らかの傷なりヒビを入れてから蒔いた方がいいらしいというのは分かりました。
ということで。普段針金掛けに使っているペンチを使います。この根元の四角くなっているところに種を挟み、ヒビを入れてみます。
隙間が狭すぎてはまらねぇ… とぶつくさ言いながら、この位置でそーっと力を加えていきます。
パキッ!といって殻が割れてしまいました…ヒビを入れるだけでいいはずなんですが、完全に割れてからの一部が取れてしまいました。これはこれで蒔いてみます。
これも失敗。中の胚の部分まで割れてしまったように見えます。でも蒔いてみます。
たまにあるこういう形の種はうまくハマりました。
これ、うまくいきました。写真ではまったく分からないのですが、ピシッ!といってヒビが入ったみたいです。このヒビから水分が中に浸透してくれるのと、発芽の際殻が割れやすくなるんだろうな、と妄想します。
このペンチでは小さすぎてどうしようもないので…
もうちょっと大きい電子工作用のものを持ってきました。
おっ!ワイヤーを切るための丸い穴にちょうどよくはまります。これでゆっくり力を入れていけば割れやすいかも知れません。
これもうまいことヒビが入りました。
たまにピンセットで位置や角度を整えたりもしました。
傷を付ける説もあったので、こちらはヤスリで外殻を削ります。
胚には達していません。
反対側、もともとあるスジも…
少しだけ削りました。もしかしたらこのスジのあたりが薄くなっているので、実際はここが割れて発芽するのかも知れません。
調子に乗っていたらかなりやっちまいました。中身は無事のようなので、これも蒔いてみます。
種蒔きと網伏せ
では種を蒔いて網伏せしましょう。
種を並べて…
ごく薄く用土をかけます。これをバケツの水に浸して用土に水を吸わせます。
用土が薄すぎたせいか、全部浮いてきてしまいました。竹串で穴を開けてもう一度用度の中へ。ごく浅くでいいです。
この上に、水をたっぷり吸わせた水苔を山盛り乗せます。押し付けると小さくなるので、ぎゅうぎゅうと押し付けて出来るだけたくさん乗せます。この水苔は前回種を蒔いた水苔から失敬してきました。
ネットを被せてみると、水苔が押し付けられてかなり量が減ってしまいました。
水苔をさらに追加!
それでも網を掛けてゴムで止めるとこれくらいになっちゃいました。
横から見たらこんな感じ。
網の切れっ端が小さかったので不格好になっちゃいましたが、これで終了です。お疲れさまでした!
もうひとつ実験
先日から水に濡らした新聞紙に保管しているエゴノキの種ですが、こちらにもヒビを入れてみることにしました。
発芽も発根もしていません。1週間ほどなので当たり前ですが。
こちらも同様にペンチでヒビを入れます。
手前のヒビ、うまいこと入ったようです。右奥のヒビに見えるスジは元々付いているもの。わざわざヒビを入れなくてもいいような気もしてきました。
しくじるとこんな風になっちゃいますので…
6個のうち4個にヒビを入れました。2つはそのまま。
これをまた新聞紙に包み、ビニール袋に入れておきました。数日前から冷蔵庫から出し、外に置いてあります。ほとんど陽が当たらない場所です。これでも多少は温度変化がありますので、もしかしたら年内に発根してくれるかも知れませんので。
さて、けっこうたくさん蒔いたエゴノキですが、何本発芽してくれるでしょうか?楽しみです。
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