昨年いくつも発芽してくれたロウバイ、軸は硬いしまっすぐだしでどうしたもんかと悩んでいました。このまま放っておく訳にもいきませんし、ぐずぐずしている時間もないので、エイヤで植え替えてしまうことにしました。どうするかはまた後で考えます!
植え替えするロウバイの様子
今回植え替えするロウバイはこちら。
プラ鉢とカップ焼きそばの入れ物です。カップの方はロウバイ以外にもいろいろ蒔いたのですが、発芽したのはロウバイのみでした。残念!
プラ鉢の中でも一番太いやつです。ひたすらまっすぐ伸びてしまっていますし、もうだいぶ太くなってしまったので、針金で形を整えるのはちょっと難しいかもです。
下の方に小さな芽あたりが出来ていますので、これを使うか。もうひとつ上の芽当たりを使うか。いずれにしても、切って小さくしてしまおうと思っています。
こちらは勝手に曲がってくれたもの。針金で曲げたように見えますが、この針金は結局なんの意味もありませんでした。
これにも小さな芽当たりが出来ているので、これを活用するのがいいのかも知れません。
イマイチなのはこちら。根が変な感じで出てしまっています。根上りにしたいという感じでもなく、ちょっと気持ち悪い仕上がりに。これはどうするか、この下の根を見て考えることにします。
カップ焼きそばの方は特に写真を撮っていませんでした。早速鉢に植え替えてしまいましょう。
ロウバイの植え替えの準備
まずは鉢から取り出さないといけません。
これ、黒プラ鉢の方。スポッと抜けたうえ、ぽんぽんと叩いていくとほとんどの用土が落ちました。モミジや松のような細根がなく、細根といっても比較的太い根ばかりだったのでこうなったのでしょう。これは楽ちんでした。
こんな感じなのですが、根が絡まってしまって分解するのに一苦労しました。
まずは一本。根っこがけっこう寂しいのですが、もしかしたら途中でちぎれてしまったのかも知れません。
次はこちら。根が変な感じで飛び出してしまっていたやつです。その下にもけっこうな長さの牛蒡根がありまして、軸が割れて根がむき出しになっているところを隠すのはちょっと難しいですね。こいつは諦めかも。
最後はこちら、一番ぶっといやつです。根の量も半端じゃありません。
用土の下はこんな感じ。太根に若干模様がついています。将来的にはここも表土壌に出したい、というか、ここメインで使いたい感じです。
次はこちら、ペヤングの容器のやつです。蝋梅以外の種はもう諦めるということで、全体を掘り出してしまいます。
こちらも比較的簡単に取り出すことが出来ました。用土もそれほど苦労せずに落とすことが出来ました。
真っ直ぐで根も少ないこんなやつとか…
根の形がちょっと面白いこんなやつだったり…
なんとなく方根っぽいこんなのも取れました。
このちょっと面白い形をしているやつなんですが…
裏側に大きな傷がありました。これでは元気がないのも頷けます。こいつは諦めることにしました。
これなんかは比較的芽と芽の感覚が詰まっているので、上手くすればいい素材になるかも知れません。
ただ、双葉の下がひょろっと長く伸びているので、針金を掛けないと腰高でカッコ悪くなっちゃいそうです。
こんな感じで何本か素材が取れました。全部を植え替える、というのはちょっと難しそうなので、いいのを選んで朱温鉢に1本植え、次点は黒プラ鉢にまとめて植えて、残りは諦めることにします。
実生ロウバイの苗の植え替え
では植え替えていきます。
まずはこれ。片根なんですが、上の方の芽の間隔が詰まっていて、かつ軸がそれほど太くなっていなかったので、針金を掛けやすいという理由で選びました。根の量はそれほどでもないですが、この根を…
バサっと切ってしまいました。結構な量を切ってしまいましたが、これだけあればなんとかなるでしょう。
片根ではあるのですが、少し斜めに植えることでそれなりに八方根っぽくなりそうです。
こんな感じで指で押さえて、用土を流し込んで行きました。根が太くて隙間が荒いので、それほど苦労せずに用土を流し込めました。一応軽く竹串で突いてはおきましたけどね。
まずは一本。右に流すか懸崖みたいにするか、あるいは上に持ってくるか。楽しい悩みです。
次はこちら。ひどい片根なんですが、こんな角度で植え付けてやれば将来的に根上りに出来るんじゃないかと。しばらくは細い根は全部土の下に植えて、太くしっかりするのを待たないといけないですけどね。上側にある根は枯れちゃったらそれまでですが、水苔で保護はしてやるつもりです。
曲がったごぼう根がけっこう深いところまで伸びているんです。これがあれば少なくとも枯れることはないかな、と思うんですが、どうでしょう?
バサッと根を捌いて…
こんな角度でしょうか。左手で位置、角度を決めながら、右手で用土を流し込んでいきました。
最終的な植え付け角度はこんな感じになりました。細根がけっこう表土上に出てしまっていますね。このままでは枯れてしまうと思うので、一旦水苔で保護します。まあ見えている細根が全部枯れてしまっても、木自体は枯れないでくれるんじゃないかな、と思ってます。
全体はこんな感じ。このままではどうにも形になりませんが、根っこが落ち着いたところで針金で色気を付けることにします。
小さくちぎった水苔にたっぷり水を含ませて、鉢全体に敷き詰めました。細い根がしっかりするまではこのままでいくつもりです。そうなるまでけっこう時間がかかりそうなので、途中で水苔を交換しなければいけないかも知れません。
最終形です。写っているピンセットは水苔を敷くときに使ったもの。根と用土の隙間にも水苔を突っ込んでいます。
残りの分に関しては、スペース削減のために黒プラ鉢にまとめて植えることにしました。
こんな風に双葉がいつまでも残っているものは…
葉柄を少しだけ残して双葉を落としてしまいました。
長ーく伸びた根っこは…
バサっと捌いてしまいました。やりすぎたかな??
ぶっといやつのもさもさだった根っこもかなり減らしまして…
それに合わせて上も切ります。この真ん中辺に写っている小さな芽に期待して…
そのすぐ上で切ってしまいました。ちょっと芽に近すぎたかな、と思います。この芽は枯れちゃうかも。まあ、ダメでもその下の方から芽が吹いてきてくれるんじゃないか、と思ってこれでいきます。
根っこがまだ多い気がします。もう少し減らしました。
こちらもひょろひょろした根をバッサリと。
これもバッサリいきました。それでもまだけっこう残ってます。
根の量を考えて、位置と向きを決めて…
ちょっとずつ用土を入れていきました。特に右手前のは根がかなり混んでいるので、竹串とか爪楊枝で突いて、出来る限り根の間に用土を流し込むようにしました。見えないからちゃんとしているのかどうかは分かりませんが。
これくらいまで用土を入れました。つつきすぎたのか細い根が用土上に出ちゃってますが、まあいいか。
上からたっぷりと水をかけ、用土を締めました。一旦これで出来上がり。
あ、バッサリ切った断面には…
カットパスターペーストを。際にある芽にかからないように気をつけました。これで乾燥を防げるかな?
これで実生ロウバイの植え替えはおしまい。お疲れさまでした!
今後の管理とか
とりあえずこのまま灌水のみで、根が落ち着くのを待ちます。落ち着いたら葉が開いてくるはずなので、それから針金を掛けようと思います。おそらく5月中には掛けられるんじゃないでしょうか。というか、掛けてしまわないと軸が固くなって針金が効かなくなりそうです。
今回改めて思ったのですが、蝋梅を実生から盆栽にするのはかなりハードルが高いかもです。もちろん私がへっぽこなのが最大の理由なのですが、軸は太く固くなるし、タイミングを間違えるとただ真っ直ぐな棒のようになってしまいます。軸があんまり固くならないうちに早めに針金で曲がり付けをしてやらないといけないですね。
一番太いやつはちゃんと根がついて芽が開いてくれたら鋏作りでやるかも知れません。一応トライしてみますが、あの太い軸に針金が効くとは思えないのです。太い針金2本でやれば多少は曲がるのかな?
とはいえロウバイのあの香りは大好きなので、いつか花を見られるように、あきらめずに頑張ってみようと思います。
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