実生蝋梅(ロウバイ)に針金を掛けました!

針金で曲がりを付けたロウバイ 蝋梅 (ロウバイ)
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去年の1月に種を蒔いて、ほったらかし。つい最近植え替えをした実生の蝋梅の苗なんですが、このままほっておくと幹が固くなって針金が効かなくなりそうだったので、時期がよくないのは承知で針金を掛けてしまうことにしました。一応盆栽っぽくしたいんです。

針金を掛けるロウバイ

本当は今日は軸切り挿し芽をいろいろしたかったのですが、ものすごい風でどうしようもなく、それはあきらめ。その代わりにこの作業をしています。急にまた寒くなってもきましたので、室内での作業です。

今回で今あるロウバイ全部に針金を掛けてしまうことにします。まずはこちら。

まずはこれ。いいやつ2本を1本ずつ朱温鉢に上げたのですが、残った4本をプラ鉢に植えているものです。

そしてこちら、一番小さいやつですが根元に少しだけ曲がりがついているもの。これは大事にしたいやつです。

そしてこれ。ただ真っ直ぐ上に伸びているだけです。なんでこれを鉢上げしたのか分かりませんが、多分根がこの角度で下向きに出ていたんでしょうかね。根上りにでもしようとしたんでしょう。

実生ロウバイの針金掛け

では早速針金を掛けていきます。

まずはこいつ。ごんぶとになってしまったものを芽当たりを残して切っちゃったやつ。芽当たりからはちゃんと芽が出てきてくれているのですが、これを落とさないように針金を掛けないといけません。

ラフィアです。時短でお湯に15分ほど浸けて柔らかくしておきました。

根元の用土を少しどけましたが、細い根がたくさん出てきたのでほとんど掘っていません。出来るだけ下の方から針金を掛けたかったのですが、これはもうあきらめですね。

ラフィアを蒔きました。前回黒松でやったようにラフィアを広げてきれいに巻くのではなく、敢えて丸まったままのラフィアを巻いていきました。針金の食い込みを少しでもラフィアで吸収させたかったのです。効果があるかは分かりません。

ラフィアの巻き始めは特に結んだりすることもなく、端っこをぐるっと巻いて押さえているだけですが、巻き終わりは針金の切れっ端で仮留めしています。針金を巻き終わったらこの仮留めの針金は不要になるので外してしまいます。

針金を巻き始めたらどうなるか分かりませんが、一応芽と枝は逃がしています。

このロウバイは太くなり過ぎているので、1.5mmの太いアルミ線を使います。

針金の長さは木の長さの2倍くらい、それプラス鉢の深さですが、まあ適当です。出来るだけ深いところまで、木の根元に針金を突き刺します。結構深くまで入っていきました。巻き始めは針金がぐらつかないようにこんな風にラジオペンチでしっかりと押さえ、最初の2〜3巻はこのまま巻きます。ある程度まで巻けたら今度は幹と針金を押さえてどんどん巻いていきます。

一旦一番上まで巻けました。

ここから曲げていくのですが、下の方は全然曲がりません。もう一本針金を掛ければいいんでしょうけれど、そこまでしなくてもいいか、とほんのちょっとだけ、曲がっているかどうか分からない程度に緩い曲がりを付けてみました。

途中双葉があったあたりから上は多少柔らかく、その辺で少し大きめの曲がりを付けていますが、いずれにしてもそれほど大きくは曲がっていません。

次はこれ。さっきのに比べると細いのですが、下の方は硬くなっていそうです。

出来るだけ下の方から針金を掛けたかったので、用土を少しどけました。この根っこの上くらいからでいいでしょうかね。

まずはラフィアを巻いて針金で仮留め。これもラフィアを広げることはせず、あえて丸まったままのものを出来るだけキツく巻いています。それでも所々緩いように見える場所があります。

仮留めはかなり適当。

さっきのと同じように針金を根元に刺し、ラジオペンチで固定しながら巻いていきました。

上の方まで巻いたら曲がりを付けていきます。どれくらい曲げても大丈夫なのかイマイチ分からなかったのと、ロウバイのイメージとしてあんまり複雑怪奇に曲げるのもおかしいかな、と思い、これくらいにしています。

ラフィア仮留めの針金を外し、上の方まで針金を巻いて終了。大きく伸びてきた芽を活かせばいいかと思い、そこから先には曲がりを付けていません。

次はこれ行ってみましょうか。

これも少し用土を退けます。結構深くまで寸胴ですね。同じくラフィアを巻きます。

芽を出来るだけ逃しながら巻きましたが、イマイチ緩い感じです。

こんな感じで芽を逃しているのですが、果たして枯れずに吹いてきてくれるのかどうか。

これはちょっと大胆に曲げてみました。が、途中で”ペキっ”という嫌な手応えがあったので、枯れてしまうかも知れません。せめててっぺんの伸びている枝まで生き残ってくれればいいんですが、どうなるでしょうか。

最後はこれ。根元にちょっとした曲がりがついていますが、大したことはありません。

ちょっと掘ってみましたが、面白くもないです。出来るだけ下の方から曲げたいところ。

だんだん飽きて疲れて来ているのか、ラフィアの留めもいい加減になっています。

さっきの折っちゃったっぽい手応えがトラウマになり、かなり緩い曲げで終わっています。これも途中の芽までしか曲がりを付けていませんが、ロウバイならこれくらいでいいのかも?

黒プラ鉢の4本はこれで終了です。ロウバイの針金掛けはなかなか難しいですねぇ。これは発芽した年の秋〜冬に掛けちゃうのが正解だったかも知れません。

次はこちら。朱温鉢にあげてあるので、一応「一軍」のロウバイ。のはず。確かに一番小さいし、芽もたくさん付いています。これはちょっと丁寧にいきます。

今回はラフィアを双葉があったところの下、太くて硬いところだけに巻いています。

そして1.5mmのアルミ線をラフィアのあるあたりまで巻き、曲がりを付けました。曲がりもそんなに急峻でも複雑でもなく、緩く流れを付けているだけです。これくらいなら簡単に曲がりました。

太い方はこれだけ。で、この辺から細い(1.0mm)の針金を太い針金に沿わせて巻き始めます。用土には刺していません。

細い方にはラフィアは巻かず、直で細い針金を掛けました。芽と芽の間隔が詰まっているので、ラフィアを巻く自信がなかったのです。絶対芽を落とすな、と思ったので。で、こんな形に曲げてみました。

我ながらなかなかいい感じな気がするのですが、どうでしょうか?これも針金を外してしまうとひょろひょろでどうしようもなくなるかも知れませんが、この一本はちょっと気合を入れていきます。

ようやく最後の一本です。

なぜか水苔が貼ってあったので外しました。細根がたくさん露出しちゃってるみたいですが、まあ大丈夫でしょう。

一応根を避けて下の方からラフィアを巻いてみましたが、この根を避けて針金を巻くのは無理、ということに気付き、根っこの下(左側)には曲がりを付けられませんでした。

こんな感じに巻いてみました。これもラフィアは途中、双葉のあたりまでしか巻いていません。

さっきのと同じく、途中から細い針金に切り替えて、芽を避けつつ上まで巻いていきました。ここから曲がりを付けていくのですが、どうにもひょろひょろと長いばっかりで、どうしたものか悩みながら曲げていきます。

と!嫌な手応えがあったな、と思ったのですが、やっちまいました…

仕方なくこんな感じでやめることにしたのですが、

他にもやらかしているところがあります。この子はちょっとあきらめですかねぇ。

まあ、この裂けちゃったところのすぐ下にも芽があるので、こいつが伸びてくれればまだ復活の可能性はあります。取り敢えずこのまま様子を見ることにしましょう。

これで手持ちロウバイの針金掛けはおしまいです。お疲れさまでした!

今後の管理とか

なんだか結構枯れちゃいそうな気もするんですが、しばらく様子見です。ただ、これから本格的にあったかくなって成長が始まると、おそらく一気に太ってくるんじゃないかと思います。ぼやぼやしているとすぐに針金が食い込んでしまいそうなので、日々チェックしてちょっとでも食い込む感じがあれば、急いで針金を外さないといけないですね。多分しっかり曲がりが付く前に外すことになるんでしょうけれども、針金の傷を付けるのはなんとしても避けたいところ。

ロウバイの盆栽はあんまり情報がなく、手探りでの作業ばっかりですが、いつか形になるんでしょうか??まあまあ、ぼちぼちやっていきます。

蝋梅 (ロウバイ)
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コメント

  1. みね より:

    昨冬、ロウバイの木に蛾の繭のようなものがいくつもぶら下がっているのをみつけ、採取して帰りました。繭を開けてみると種が入っています。ググるとロウバイの種は乾燥させては発芽率が落ちるとありました。ダメ元で冷蔵庫に入れ3/27に播種した所、4/22に発芽して今日現在は8つの芽が出ています。どう育つのか楽しみです。
    育つと曲がりにくくなるそうなので早めに曲げてみようと思います。ラフィアに興味があったのでメルカリで調べると50g800円(送料込み)で売っていました。紙紐では代用できないでしょうか。

    • ふうらい より:

      みねさん、こんにちは。5/6の記事にコメント上手く書き込めなかったとのことなので、こちらに書きますね。
      ロウバイの難しいところは、若いうち(軸が緑色)は軸が硬くて脆いので、簡単にポキッと折れてしまいやすいんです(もやしみたいな感じです)。とはいえ来年になるとさらに硬くなって今度は針金が効きづらくなるので、針金を掛けるタイミングが難しいです。なので、針金を掛けずにハサミで作るか、掛けるにしてもゆるく少しだけ、にしてみるのがいいかもです。
      ラフィアについてですが、今のところあまり効果を感じられません。今後針金を外したときにどれくらい食い込んでいるか、それで判断しようと思っています。なので、絶対にないとダメ、ということではなく、ラフィアなしで針金を掛けても大丈夫かも知れません。ただ、発芽したばっかりということはこれからどんどん太くなっていくので、あっという間に食い込んでしまう可能性が高いです。毎日様子を見て、食い込み始めたな、と思ったら一度針金を外した方がいいかも知れません。紙テープがどんなものかよく分からないですが、裂けるのをある程度防ぐ、という意味では代用できる気がします。通販で買うと結構いいお値段するので(笑)。実際に仮巻きしてみて、もし幅が太いようなら縦に二つに折るとかして調整すると巻きやすくなりますよ。
      失敗することも考えて、何本かは針金なしで取っといてもいいかも知れません。
      上手くいくといいですね♪