2月の終わりに赤松をザルに植え替えたのですが、その時に2本、懸崖鉢に鉢上げをしました。残念ながらこの2本、今月の初めあたりからだんだん萎れてきてしまい、枯れてしまいました。
もうひとつ、昨年春に軸切り挿し芽をした赤松、ほぼ全滅だったのですが、唯一残った一本、どうも調子が悪く、ちょっと心当たりがあったので植え直すことにしました。
枯れてしまった赤松
背の高いのを選んで懸崖鉢に植えておいたのですが、だんだん萎れ始めたと思ったらあっという間に枯れてしまいました…。
こんな感じに枯れてしまいました。
なんででしょうか?水遣りは欠かさなかったので水切れということはないはずなのですが、逆にそれが仇になって根腐れでしょうか?
こちらも同じ枯れ方です。黒松もそうですが、こういう感じで葉が細ってくると手の打ちようがありません。
ザルに植えている方の赤松は今のところ元気なのでやはり根に何か問題があるような気がしています。
軸切り挿し芽をした赤松の植え直し
懸崖鉢の赤松が枯れ始めたより少し前ですが、軸切り挿し芽をして唯一生き残っている赤松もなんだかくたっとしてしまい調子が悪そうだったので、植え直そうと思っていました。軸切り挿し芽をした際に用土に使ったピートモスが固まっていたのでそのまま植え替えたのですが、それがいけなかったのかも知れません。
現状こんな感じ。まだ枯れてはいませんが、くたっとしています。
これが用土の現状。植え替える際、鉢の底に薄く盆栽用土を敷き、ピートモスをそのまま崩さずにその上に置いて周りの隙間を盆栽用土で埋めたのです。数日前にバケツの水に浸けて灌水させていた際細かく揺すったところ、「ボコっ」という音がして中央のピートモス部分が浮き上がってしまいました。ピートモス、保水性が高いとは言いますが、一度乾いてしまうと逆に吸水しなくなってしまう気がします。
取り出したピートモス部分。完全に固まっちゃってます。
ピートモス部分からもっとたくさん根が伸びているものと思っていたのですが、それ程でもなかったです。というか、ほとんど伸びていません。
鉢の周囲に苔のようなものが生えてしまいとても汚いので、バケツの水の中で使い古した歯ブラシを使ってこれを擦り落としてみます。
そこそこきれいになりました。素焼き鉢は表面に微細な凹凸・穴があるので、おそらくまた苔が生えてきてしまうと思いますが、まずはこれでいいでしょう。
爪楊枝を使ってピートモスを崩していきます。ボロボロと崩れてくれるのでそれ程苦労はしませんでした。
根はこんな感じ。それなりに伸びてくれはしましたが、あんまり元気な感じでもありません。
八方根、という程ではないですが、それなりに細根が生えてきてくれています。
いつものように新しい用土にマグアンプを混ぜ、植え直します。爪楊枝を使って八方根になるように根の位置を調整しました。若干ヤラセくさいですが、この位置で落ち着いてくれれば立派な八方根です。
根の間に隙間が出来ないように慎重に用土を流し込み、爪楊枝の先で突いて隙間に用土を流し込む、といういつも通りの手順。最後にバケツの水に浸けて細かく揺すり、用土をさらに隙間に流し込むと同時に微塵を取り除くという作業をして終了です。作業自体はそれ程難しくもありませんでした。お疲れさまでした!
今後の管理
まだへにゃっとなったままですが、一旦これで様子を見ます。枯れずに落ち着いてくれれば先端にまた新しい芽が出てくるのではないかと思います。この芽がシャキッと真っ直ぐになってくれれば安心なのですが、そこまで元気になるかどうかは疑問です。まずは枯れないこと。夏の暑ささえ乗り切ってくれれば良しとします。ピートモスを取り除いて植え直しましたので、これで十分に根に空気が行き渡るはず。復活してくれると信じています。
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