実生草木瓜(クサボケ)、鉢上げをしました!ついでに根伏せのやり方もご紹介!

クサボケの実生苗を3本まとめる 草木瓜 (クサボケ・シドミ)
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昨年のお正月に種を蒔いたクサボケです。たくさん発芽したもののたくさん枯れてしまったのですが、それでも残ったものを分けて小さな鉢に上げることにしました。ついでに切った根も根伏せにしてみます。発芽してからまだ1年しか経っていませんが、どうでしょうか??

クサボケの植え替え(鉢上げ)

さて、発芽後1年ちょっと経ったクサボケはどうなっているでしょうか?

こんな感じになってます。ハイポネックスのせいでしょうか、表面にヌメった苔のようなものが生えてます。玉肥も残っちゃってるし、水をあげる以外はほったらかしだったのがバレバレです。

早速鉢から出していきます。

ピンセットのお尻についているヘラを鉢と用土の間に差し込んで鉢をぐるぐる回しながら隙間を作っていきます。

ちょっとずつめくるようにして…

がぼっと外していきます。さすがに鉢の形に抜けるほどには根は張っていなかったようです。

バラバラになっちゃいましたが、鉢から全部抜けました!

まずは一番太いこの一本から。この一本は本命なので、ひとつの鉢に一本だけ植えることにします。

根っこはこんな感じ。右上に一本太めの根があります。こうやってみるとそれ以外は細い根っこばっかりに見えますが…

ど真ん中にまっすぐのゴボウ根がありました。これはどうしようもないなぁ。

鉢の準備を忘れていました。いつもの通り、鉢底石としてゼオライト(根腐れ防止剤)を敷き、その上に盆栽用土を薄く敷きます。1cmくらいかな?

太いごぼう根も含めてバッサリと根を切っています。もうちょっと減らしてもいいのかも知れませんが、これで鉢に入りそうだったので多めに残しています。

中央のごぼう根を少し用土に挿すようなイメージで固定し、爪楊枝を使って細い根を出来るだけ八方に広げてみました。固定する、といっても片手で押さえていないと傾いたりしちゃうので、なかなか手間取りました。

細根の間に用土がしっかり入るように爪楊枝で突きながら、少しずつ用土を加えていきます。

こんな感じになりました。細い根が少し出ちゃってますが、これくらいならまあいいでしょう。この上に水苔を薄く貼ることも考えた方がいいかも。

最後にたっぷりと水を掛けて微塵を洗い流して出来上がりです。大きな古い葉がまだ残っていますが、これは葉柄から切り落としておきました。

続いてこちらの3本を寄せて植えることにします。3本とも真上に向かって生えているのもつまらないので、放射状になるように向きを調整しました。

なかなか難しい…

向きを調整しつつ、木綿糸で根本を縛ってみました。といっても冷たい風が吹き荒ぶ中の作業で、向きの調整とかどうでもよくなってます。

木綿糸で縛ったのは植えやすくするためなんですが、うまいこと癒着して株立ちみたいになってくれたらいいな、という下心もあります。クサボケが癒着するのかどうかはわかりませんけども。

全体像はこんな感じ。しっかり根っこが付いて落ち着いたら、左右の軸を途中で切って全体を整形するか、針金を掛けて右に流すか、何かしないといけないようです。そういう妄想もまた楽しいのです。

もともとそんなに根っこがたくさんある訳ではなかったのですが…

バッサリと切っちゃってます。

なんだか横長にしか根が広がらないのですが、爪楊枝で少しでも八方に広がるように位置を調整しています。うまいこと出来ていませんが、まあこんな小さな鉢ならそのうち全体に根が回るでしょう。

こちらも爪楊枝で突きながら用土を少しずつ足していきます。ちゃんと細い根と根の間に用土が流れ込んでいるかイマイチ自信がないですが、出来るだけのことはやっています。

全体像はこんな感じ。

根元はこんな感じです。この段階であれば多少幹の向きを変えられるので、すこーしだけ修正しました。横並びではなく出来るだけ立体的に広がるようにしています。

最後にたっぷりと水をかけて微塵を洗い流して出来上がり。古い葉はこの後切り落としています。

こんなのも出てきました。これは特に何もしていないのですが、自分で勝手に曲がったようです。

あとこんなのとか。おそらく鉢底に当たって曲がったのでしょう、ごぼう根がへにゃんとカーブしています。もっとグネグネしていてくれたら根伏にも使えるのでしょうが、これではかっこよくはならなそうです。

ということで、カーブのちょっと上で切ってしまいました。ただ切った先はそこそこの太さがありましたので、せっかくだからと根伏せにしてみようと思います。

で、次に植えるのはこの3本。これは特に糸でまとめたりはせず、いわゆる摘み寄せという形でやってみます。

木の位置を考えながら指で押さえつつ、用土を入れていきました。後で分かるのですが、こうやって上の方を押さえてしまうと「摘み寄せ」にはなりません。もっと根元を摘んで、ぎゅっと1ヶ所にまとめないといけないです。

ぜんぜんつままれていませんね…単に1つの鉢に3本植えただけになってしまいました。でもまあ、これが太ってきたり針金で曲げたりすれば、それなりにいい感じになるのかも知れません。まずは枯れないでしっかり根付いてくれることが先決です。

なんか半端に2本残っちゃったんで、これをまとめて植えることにします。ついでに…

太根を少し切った残り、これがなんだかもったいないので、一緒に根伏せにしてみます。ちょっと細いし芽が出てくるかどうかは分かりませんが、ものは試しです。

どちらも上の方の細根は切ってしまっていますが、下の方のは残しています。

まず2本をこんな感じに摘んで、鉢に入れて少し用土を入れて位置を決めたら…

長い方をまず入れて、(根の長さにもよりますが)用土の上に5mm〜1cm程度出るような位置に、少しだけ用土を入れて固定します。

全体に用土を入れてみました。中央の2本の他、手前と奥に根っこの先が顔を出しているのが分かりますでしょうか。

こちらもたっぷりと水を掛けて微塵を洗い流した後…

しっかり水を含ませて小さくちぎった水苔を全体に敷き詰めます。根伏せした根っこも隠れるようにしています。根伏せは飛び出した根っこの先が乾かないようにするのが大事だと思っています。

こんな感じ。もともとの根っこが大したものではないので、根伏せがちゃんと芽吹いてもあんまり期待出来ないかも知れません。が、そもそもが小さな根の切れっ端なので、このブログの目標である「豆盆栽」の素材になるかも!?

これで今日の作業はおしまいです。お疲れさまでした!

今後の管理とか

今日は冷たい風がゴーゴーと吹きまくった上、途中で雪も降り始めて冬の嵐の1日でした。なので、全員集合の記念写真は撮れず。指先が悴んで感覚がなくなるたびに一休みしてお湯で指先をあっためるという、えらく時間がかかった作業でした。

けっこう根を切ってしまっているので、早いところあったかくなって欲しいものです。当分はやることもなく灌水だけ。新しい芽が伸びてきたらある程度根が落ち着いた、ということだと思います。梅雨の前、ゴールデンウィークのあたりに針金掛け、あとはどこかの時点で葉刈り、それに合わせて摘心して小枝が出てくるのを期待しましょう。当面はそれくらいですかね。

この小さな鉢にまた1〜2年いてもらうつもりです。その間に基本的な形だけでも作ってしまいたいところです。

草木瓜 (クサボケ・シドミ)
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