以前からハダニの被害に遭っていた我が家の盆栽たち。特に長寿梅と真弓の被害がひどく、結構な量の葉を落としてしまっていました。先日の事件の後、葉が落ちた後に出て来ている新芽もやられまくりです。少し手遅れ気味ではあるのですが、さすがに腹が立ってしょうがないので本気で駆除することにしました。
被害の状況
いっときに比べるとマシにはなりましたが、まだまだたくさんいます。
だいぶ新芽が増えて来て嬉しいのですが…この白いポツポツしたやつ、多分ハダニですねぇ。うぇー気持ち悪い!
この葉は先日戻って来た後新しく生えて来た新芽なのですが、ひどいやられようです。この蜘蛛の巣みたいなやつ、これがハダニがいる証拠。
枯れちゃうかと思っていた長寿梅、せっかく復活してくれたのに、ハダニにやられたとあっては一大事。本格的に駆除することにします。
農薬は何を使えばいいのか?
かなり前から使っていたのはこちら。
ベニカXファインスプレーというもの。これはもともとアブラムシ対策に購入したものですが、正直効きがイマイチよくありません。というか、いくら撒いてもハダニが減らないのです。ということで、調べてみました。
GFオルトラン粒剤
こちらは用土の上に撒いておくタイプらしいのですが、近所のホームセンターには置いていませんでした。
マラソン乳剤
こちらは希釈して直接葉に振りかけるタイプのようです。1000〜2000倍に薄めて使うということで、ちょっとハードルが高いのですが、プロの農家さんや園芸家が使う本格的なものみたい。これは効きそう!ということで、こちらを使ってみることにしました。
ダイン
こちらは農薬とは少し違うのですが、「展着材」というもの。単に農薬を水に溶かしたものだと葉っぱが弾いてしまいしっかり着かないのですが、これを混ぜることで葉が農薬を弾きにくくなり、しっかりくっついてくれるのだそうです。なくてもいいらしいけどあった方がいいみたい。ということで、これも使うことにしました。
マラソン乳液の使い方
早速マラソンを準備していきます。
この2つに…
1Lのペットボトルを用意しました。中はきれいに洗っておきます。
まずはマラソン1000倍〜2000倍に希釈する、とのことで、水1Lに対して0.5mlで2000倍、1mLで1000倍に希釈出来ますね。ペットボトルのキャップがおおよそ7.5mlとのことなので、これの1/10程度であれば0.75ml。1500倍の希釈液が作れることになります。目分量もいいところなのですが、写真の量程度を入れることにしました
こちらは展着材のダイン。10Lあたり0.5〜1mlでいいそうなので、これでは多すぎですね。入れちゃいましたが…
こんなもんです。本当に少量ですが、効くんでしょうかね?これに水を1L入れ、軽く振ってよく混ぜました。
ものすごい泡立ってしまったのできっちり1Lは入っていないですが、こんな感じになりました。マラソンはすごく農薬くさい独特の匂いがしますので、外で作業した方がいいです。
ではこれを散布してみます。
農薬散布
散布といっても大したことはありません。作ったマラソン乳剤の希釈液を500mlのペットボトルに移し、百均で買ったスプレーキャップをセット。これだけです。
このスプレーキャップ、便利なのですが最近見なくなってしまいました。ちなみにダイソーです。
葉の表面だけでなく木全体に、さらに葉の裏側も念入りに、駄目押しに用土にもたくさん吹きかけておきました。ハダニは何かあると用土の中に潜っちゃうって聞いたことがあるので。
真弓にも撒いておく
真弓もハダニに狙われやすいので、ついでに撒いておくことにしました。
こちら、先日の輸送で相当やられ、葉を全て落としてしまった真弓ですが、無事新しい葉が出て来てくれました。出て来た葉の少し上にも小さな芽当たりが見えているので、程なくこっちからも葉が出て来てくれると思います。
これです!
ここの平行枝、どちらかは切らないといけないと思っていたのですが、上の方が枯れ始めています。もう少し待ってみますが、葉が出てこなければ切ってしまうことにしましょう。
このマラソン溶液、週一で撒くつもりなのですが、近いうちにオルトラン粒剤も買って来て撒いておこうと思っています。効果がはっきりわかるのはもう少し先になりますが、長寿梅も真弓も新しい芽・葉がやられないように祈ってます。
長寿梅の観察
長寿梅も葉をかなり落としてしまったのですが、かなり復活して来ているので記録しておきます。
ハダニにやられてしまっている大きな葉の付け根、何ヶ所か新芽が見えています。もう少ししたら大きな葉は勝手に落ちて、こっちの新芽が新しい葉になってくれますね。
そしてこちら!幹の先端部分、一番欲しかったところにも新芽が!これはちょっと嬉しいぞ!
左の方に伸びている枝、先端になかなか葉が出て来てくれません。大丈夫だとは思いますが、結構大事なとこなので心配です。その根本には小さな新芽が見えてきていますね。見間違いではないと思います。
こちらもまだのようです。まあ、今新芽が出てこなくても、来年春先には復活してくれるんじゃないかと淡い期待は持っているんです。
細い枝にも新芽がどんどん出て来ているので、大丈夫そうです。本体よりもむしろこっちの枝の方が元気な気がします。徒長枝だからなのかな?
現状こんな感じでした。徒長枝は針金で伏せて形を作っておいて、来年適当な長さに切り戻します。どんどん枝を出してもらわないと。
来年は害虫対策をもっと早めにしなければならない、と反省したのでした。
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