長寿梅の取り木のやり方(長寿梅の取り木に再度挑戦しました!)

長寿梅の取り木 水苔 長寿梅 (チョウジュバイ)
当ページの一部リンクには広告が含まれています。
Facebookはじめました!

以前長寿梅の取り木に挑戦したのですが失敗してしまいました。根が出てこなかったのです。今うちにある長寿梅は1本だけ。元々素材用として購入したのですが、やはりなんとかして増やしたい。挿し芽は今年もするつもりなのですが、どうしても取り木でそこそこの大きさの素材がもう一本欲しくて、もう一度取り木をしてみることにしました。

前回は3月に入ってすぐだったのですが、今回は十分に樹勢がついてから、かつあったかくなってから、ということで、4月上旬の挑戦です。

取り木の位置を確認

取り木したい位置は何ヶ所かあったのですが、先々のことを考えるとどうしても前回と同じ位置になってしまいます。

これが取り木をする素材の現状。先日植え直しをし、癌腫病を切り落としたおかげなのか、樹勢はかなりしっかりしています。

今回取り木を掛ける位置は最後の写真の下の方、前回取り木に失敗した部分の少し上です。

こんな感じに傷になっています。いくらか回復してきてはいるものの、これ以上傷が治るとは思えません。

裏側はこんな感じ。多少マシですが、やっぱり傷は傷です。今回はこの傷のすぐ上で取り木を掛けることにしました。

取り木の実作業

では早速取り木を掛けていきます。

作業にはこんなカッター?ナイフ?を使いました。普段使いの小さいものではなく、小刀のような比較的しっかりしたものです。500円くらいだったかな?

このナイフを使って表皮を剥いでいきます。

環状剥皮(表皮を剥ぐ)

環状剥皮、なんて難しい作業のようですが、要するに幹の表面を帯状にぐるっと剥ぐということ。

位置はこの辺。先日失敗した傷のすぐ上です。実際はここよりももう少し上になってしまいました。

取り木をしたい(根が生えてきて欲しい)位置に、ぐるっと切れ込みを入れます。ちょっと深めにしてみました。

次に縦に刃を入れ、抉るような動きで皮を剥ぎます。口で言うのは簡単ですが、なかなか難しいです。

こんな感じに表皮がぽろっと取れます。これを一周分繰り返すわけですが、この写真ではまだ少し浅い気がしたのでもう少し深く切り剥がしました。

最終的にはこんな感じになりました。根はこの上のところから生えてくるはずです。

下から見たところ。これくらい深く皮を剥いだのなら十分かな?

水苔を入れる器を作る

この周囲に水苔を入れ、乾燥しないようにして根が生えるまで数週間〜数ヶ月置いておくわけですが、まずはこの水苔を入れておく器を作らないといけません。

厚手のビニール袋を帯状に切り出します。幅は3〜4cmだったでしょうか。取り木をする位置や枝などの位置により幅は調節してください。

位置を決めていきます。斜めに巻いて漏斗状にするようにします。

こんな感じでしょうか。上は出来るだけ大きく開けました。固定には普通のセロテープを使っています。セロファンは紫外線に当たると劣化してしまうものですが、発根するまでの数ヶ月の間だけがんばってもらいます。

下側を細い針金できっちり固定しました。水が漏れないようにかなりきっちり巻いていますが、実際多少は水漏れします。むしろ、針金で固定することでビニールが動かなくなったのでこれで良かったと思っています。

上側を切り取り、こんな感じにしてみました。取り木部分に近い枝の下の方の芽は水苔の下になっちゃいそうですが、今回は仕方ありません。

発根促進剤を塗る

ここではたと気がつきました。「ルートン塗ってないやん…」ビニールをかける前に塗っておくべきでしたが、もう手遅れ。指先を使って塗っていきます。

まずは指先に滴るくらいたっぷり水をつけ、皮を剥いだところを湿らせます。

さらに指先に発根促進剤(ルートン)をつけ、ぐるり一周塗りつけます。

上の方にもついてしまいましたが、気にしません。どうせ流れてしまうものなので、少し多めに付けました。特に上段の段になっている部分にしっかり付くよう気をつけました。

では、水苔を入れていきます。

ル-トン15g園芸
日本農業システム楽天市場店

水苔を入れる

先ほどビニールで作った漏斗状のカップの中に、しっかり水を吸わせた水苔をたっぷり隙間なく入れていきます。

小さくちぎった水苔にたっぷり水を吸わせ、下の方から詰めていきます。

これでもまだまだ隙間がある感じ。水苔を入れては竹串の先などで押し込む、これを繰り返します。下側は針金でしっかり留まっているので多少ぎゅうぎゅうしても大丈夫な感じでした。

ピンセットも使い、とにかく隙間ができないように詰め込んでいきました。ある程度詰めたら太い竹串のお尻の方で押し込んでいきます。どの方向からもまんべんなく入るように時折鉢を回してます。

最初の枝のところまできました。枝の下にも水苔をぎゅうぎゅう詰めていきます。

さらにどんどん詰めていきます。出来るだけ葉が埋まらないように気を付けはしたものの、ある程度は仕方ありません。

最終的にこれくらいまで詰めました。ポイントは水苔を小さくちぎり、隙間ができないように丁寧に詰めていくことと、しっかり水を吸わせること。

ちょっと溢れるくらいまで入れています。

上から見たらこれくらい。

横から見るとこれくらい。

出来るだけ隙間ができないように水苔を詰めたつもりです。

葉が埋まってしまわないように気を付けたつもりですが、取り木部分に近いところのは巻き込んでしまいましたね。これはもう仕方ないです。

これで今回の作業は終了です。お疲れさまでした!

今後の管理

先輩の皆さまの作業を見ると、上側もしっかり密閉して水分が抜けないようするべきみたいなのですが、今回はそれもなかなか難しかったのでこのままにすることにします。その代わり、水苔が乾かないように頻繁に水をやることにします。

この状態で数週間〜数ヶ月?根が出てくるのを待ちます。水苔が乾かないよう、出来るだけ頻繁に水を注ぐようにします。また、乾燥防止のため水苔にはあまり陽が当たらないように気を付けたいところです。ビニールが透明なので、根が出てきたら外側からでも確認出来るかと思います。

樹勢は旺盛、しっかり元気なので、今回こそ、発根して欲しい!祈るような気持ちで世話をしていきます。

この記事の続きはこちら!

長寿梅 (チョウジュバイ)
シェアお願いします♪
フォローお願いします♪
いいね!お願いします♪

コメント