三河黒松の葉刈りをしました 〜その1〜

三河黒松の葉刈り 黒松 (クロマツ)
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だいぶ前に施肥をしたまま完全にほったらかしだった軸切り挿し芽をした3年目の三河黒松の苗ですが、これからどうしようかかなり悩みました。時期的には芽摘みをする感じなのですが、正直まだそんな段階ではありません(ローソク芽はだいぶ成長しましたが)。枝がちょっとでも出てくれていればなんかしかやり様もあるのですが、それもなく。一旦もう一年育てようと思いつつ、今は幹を太らせつつ樹勢をつけさせることにしました。なので、今回は大きな作業はせず、実験を含めた葉刈り、ともう少しだけ作業します。

プラ鉢に軸切り挿し芽した三河黒松(3年目)

5本生き残ってくれたプラ鉢の三河黒松。ひとつずつ丁寧にやっていきます。

1本目

現状はこんな感じ。

根元の方、1年目に伸びたところには針金を掛けたのですが、そこから上の2年目に伸びたところには針金掛け他何もしていませんでした。ただ、元気は良くて、うちにある黒松の中では一番太く育っています。

ローソク芽がこんなに伸びています。2本かな?と思いきや…

もう1本、小さな芽が出てきてくれています。最終的には1年目と2年目の間で幹を切り落として小さくしてしまおうと思っていますが、いったんこれらのローソク芽は残すことにしました。自由に伸ばして葉の数も多くし、とにかく根元を早く太らせたいのです。

そしてここ!1年目と2年目の境目あたりに、小さな芽当たりが2つ出来てくれています。ここの上を切ってしまったらこの芽が枝として伸びてくれるんじゃないかと思い、切ってしまおうと散々悩んだのですが、結局切らないことにしました。

そしてここ、もっと下の方ですが、もう一つ芽が出てきてくれています。ぼつぼつという感じなので、これはもう、枝になってくれると思っています。

そしてこの根張り。まだ太くはないですが、一応三方に広がってくれているのでまあこんなもんでしょう。

では、早速葉刈りをしていきましょう。

だいたい葉の半分くらいを目安にしてハサミで切っていきます。作業自体はとても簡単・単純なものですが、いかんせん数が多いので大変です。基本的には近くに生えている数本をまとめてばさっと切ってしまっていいです。

こんな感じでばさっと。長さを半分に、というのはまあ、目安ですので。適当でいいと思います。

下の方終わり。なんだかイガグリ坊主みたい?

粛々と、ちょきちょきちょきちょき… 上のほうも終わりました。かなり長く見えますが、もともとの葉が相当長かったので、これでも半分以下です。あんまり短くしてしまっても光合成が抑えられすぎるだろうからと、いったんこれくらいで止めときました。

本来ならここでローソク芽を短くしたり(芽摘み)するのですが、今年はそれもせず、ひたすら根元の針金を掛けたところを太らせます。これからローソク芽がぐんぐん伸びて、葉もボサボサに茂るはず。

これで葉刈り一つ目が終了です。

この苗ですが、葉刈り以外に土を少し入れ替えました。表土をスプーンで掻き取り、新しい用土を少し足しています。

これくらい。根元をほんの少しだけ露出させています。本当はもう少し出したかったのですが、ちょっとまだ細すぎるかな、と思いこれくらいにしました。

これで完了です。2年目の春にもうちょっと何かしておけばよかったかなぁ?

2本目

次はこちら。

さっきのに比べると細いです。ローソク芽も大きく伸び始めていますが、1本目ほど太くないです。

この木も1年目に伸びた幹と2年目の幹の間に芽当たりが出来ています。位置が良くないのでどちらかしか残せないですが、まあいいです。

もうふたつ、下の方にも芽当たりが出てくれています。最悪ここから枝が出てくれてもいいですね。そうしたら上の方を切ってしまい、小さな小さな盆栽になりそうです。

今回どの鉢も肥料を取りながら作業しているのですが、これはカビがすごいですね。

カビ自体は悪いものではないらしいのですが、ちょっとひどい。用土が固まってくっついてきます。

用土の中までカビがしっかり入り込んでいて、用土がベタベタするような感じなので、この苗は植え替えることにしました。

プラ鉢なので簡単に取れました。白く太くなっているのが今年生えてきた新しい根。調子は悪くなさそうです。

根を針金でまとめていたのを思い出しました。根が太り出して針金が食い込み始めています。根がなかなか悪くない感じなので、折ったりしないよう注意して針金を外しました。これ、来年だったら絶対食い込んでいたはず。このタイミングで外せてよかったです。

根はこんな感じ。細めの根が絡み合って捻れていて、かなり好きな感じです。将来はこの辺まで土の上に出したいですね。

葉刈りをする前にまず植え付けてしまいます。

ビョーンと伸びた走り根は切ってしまいます。他は切らなかったです。

一番下に鉢底用軽石、さらにいつもの盆栽用土+元肥のマグアンプ。半分くらいまで入れたでしょうか?

位置を決めて…

土を加えながら固定していきます。いつも通り竹串で突きながら、根の間に用土を隙間なく入れます。…ん?あれ?用土の上に何か緑色のものが…

やってしまいました…一番下にあった一番大きな芽を欠いてしまいました。これはショックでかい……

凹んでいる余裕もないので、とりあえず植え付け完了。葉刈りをしていきます。植え替え前より木を起こして植え付けました。

ちょきちょきちょき…

2本目終了です。出来れば新しい芽当たりが出て下の方に枝が出来てくれれば上の方を切ってしまえるのですが。このまっすぐ伸びている部分が2年目、さらに緑色に伸びているのが今年伸びてきた部分です。こちらも本当は芽摘みとかする時期かもですが、今年もじっとガマンして自由に伸ばすつもりです。

3本目

どんどんやっていきます。お次はこちら。

なんだか根張りがイマイチなのか、傾いて鉢のふちに寄っかかっちゃってます。木自体は元気なので、そんなに問題はないかもしれませんが。

これくらい伸びていたのを…

これくらいに切ってしまいました。

んーやっぱり根元が気になります。あと、これも用土の上にカビと苔?のようなものがへばりついているので、表土を百均のマドラースプーンで削り取りました。

根元はこんな感じ。なんだかカビが糸を引いているようでちょっと気持ち悪いです。

こちらにも用土を少し足しました。そして、木の向きがまっすぐになるよう指で調節しながらバケツの水に浸けて細かくゆすったところ、うまいことまっすぐになってくれました。でも、これも植え替えたらよかったかな、とちょっと思ってます。

4本目

次はこれ。

1本目の次ぐらいに元気なやつです。曲がりがぐるぐるつまらないのですが…。なぜかミドリ(芽)が曲がってしまいましたが、枯れているという訳でもなさそうです。

バッサリこれくらい切りました。場所によっては半分じゃなくて2/3くらい切っちゃったかも?

これも根元近くに小さな芽当たりがひとつ出来ていました。これから太ってきたら印象が変わるかもしれないですが、このままだったらこの芽から上を切ってしまうのもひとつかもしれません。何れにしても今の1.5倍〜2倍くらい太って欲しいのです。

5本目

プラ鉢に植えた軸切り挿し芽をした3年目の三河黒松はこれが最後です。

曲がりはそんなに悪くないのですが、ぜんぜん太くなりません。日当たりが悪いせいですね。

だんだん雑になってきましたが、チョキチョキしました。新芽が伸びているので、これもこのままもう一年太らせます。

この子にもひとつ芽当たりが。たいへんよろしいです。ここから少しでも枝が出てくれば嬉しいんですけどね。

今後の管理

途中でも何度か書いていますが、今年もこのまま新芽を自由に伸ばし、幹を太らせようと思っています。基本灌水と施肥だけになるでしょうか。でも葉刈りもしたことだし、何か大きな変化があったらいじるかもしれません。あと、植え替えというか用土の入れ替えはしたいですね。鉢上げしちゃってもいいかもしれません。

これでプラ鉢の黒松5個、葉刈り終了です。この後ザルに植え替えた黒松、鉢上げした黒松も葉刈りしましたが、それはまた次の機会に。お疲れさまでした!

↓続きはこちらです!

黒松 (クロマツ)
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