黒松の葉刈りの続きです。今回はザルに植え替えた黒松と盆栽鉢に鉢上げした黒松を葉刈りします。ついでにちょっとだけ実験を…
ザルに植え替えた三河黒松(3年目)の葉刈り
まずはこちらから。何本もあるのでどんどんやっていきます。
現状こんな感じです。先端の芽が上を向いてくれているので、まずまず元気なはず。葉っぱがものすごく長く伸びていますね。これじゃあ盆栽にはなりません。
まずは1本目。さっぱりしました。
お!芽当たりが出来ています。ただの葉っぱじゃなくて、ちゃんと枝になってくれるといいなぁ。ニョキッと出ている葉っぱの付け根の上側、ちょっと盛り上がっていますが、これが伸びてくれるのかしら??
ザルの外側に向かって伸びているので、ザルをぐるぐる回しながら切っていきます。
またまた!芽当たりが出来ています。右側のはなんだか伸びてくれそうです。このままでは忌枝(閂?)になってしまいそうなので、そのうちどちらか、おそらく左側のやつは欠いてしまわないといけないです。なんだかもったいないけど。
この1本だけ枯れちゃいました。残念!
でも下の方はまだ生きている気がするので…
切ってしまいました。この後葉っぱも短くしておきました。こうなっちゃうと復活はもう難しいと思うのですが、ダメ元です。
さっぱりしました!
これ、切った葉っぱが先の方からだんだんと枯れ込んできて、葉元に二番芽が出来る、ということらしいのですが、果たしてそんなに都合よく出てきてくれるもんですかね?
ちょいちょい芽当たりが出来てくれていて、期待出来ます。こういうところが伸びてくれれば、そこから上を切ってしまう、という選択も生まれてくるわけです。さて、どうなるかな?
鉢上げした三河黒松(三年目)の葉刈り
次は鉢上げしたやつです。1つはもう枯れちゃったので、この2つ。
この子たちはちゃんと芽が上を向いてくれて、しっかり根がついたようですね。途中から真っ直ぐなのがすごく気になりますが。針金掛けにはかなり遅いですが、今度の週末あたり針金を掛けてしまいましょうか。
まずは下の方。本当はこの辺りに芽当たりが欲しいところなんですが、そう簡単には出てきてくれません。あ、この茶色く枯れてしまった前年葉は引っ張って取ってしまいました。
ちょい下に2つ出てきてくれているのですが、この芽当たりの上の「ぐるん」となっているところが欲しいんですよね。
上まで切ってさっぱりしました。
次はこちらのぐるぐる松。木が太ったらぐねぐね、に見えるんじゃないかと思って、ちょっと期待しています。
ばっさりさっぱり。これも去年の枝が真っ直ぐなままなので、針金を掛けたくてしょうがありません。これも前のやつも、このまま上に伸ばしてもキリがないので、懸崖のように思いっきり下げてみようかと思います。
芽切りの実験
最後にもう1つ、芽切りの実験をしてみます。本来芽切りは7月頃にやるらしいのですが、摘芯したら枝なり芽当たりが出来てくるのか?というのがどうしても知りたくて、やってしまいました。一番箸にも棒にもかからないような変な曲がりの子2本です。
この真ん中の、芽当たりの出来ているやつ。縦にグルンと一巻きしていて、どうにもこうにも展開が難しそう。芽切りしてもしどうにもならなかったら、この芽当たりを活かしてここから上を切っちゃう、というのも考えてます。
この芽を…
ここで切りました。緑色に変わっているところ、ギリギリ0.5mm~1mmくらい残して切ってます。
すぐに松ヤニが滲み出してくるのがわかります。この松ヤニが断面を保護してくれるので、トップジンは塗りません。ん?ボケちゃってますが、切り口の向こう側に小さな芽当たりがありますね。こいつが枝になってくれるかしら?
もう一本はこれ。
こんなんです。我ながら針金掛けが適当すぎて泣けてきます。きっと最後の方で疲れて飽きてきてたんだろうな。
これも同じような位置で…
切っちゃいました!
断面からは松ヤニが滲み出ます。これも元気な証拠。この切り口の手前にあるのは芽当たりかな?成長してくれればいいんですけれど。
この断面の周辺から芽当たりが出てくるらしいんですが、果たして本当に出てくるんでしょうか?興味津々です。
三河黒松の挿し芽
さて切り落とした黒松の新芽ですが。
もったいないので…
長い葉を全て切り落とし、ルートンをつけてザルの真ん中に挿しておきました。これで根が付く、という記事をだいぶ前に読んだような読まなかったような、なんとなく覚えていたのでダメ元でやってみます。枯れて当然、根が付いたら儲けもの、くらいの気持ちです。
今後の管理
この後は変わらず施肥と灌水で育てていきますが、最後の挿し芽を中心に、霧吹きで葉水をかけてやろうとも思っています。梅雨まではまだ1ヶ月以上あるし、乾燥注意報がずーっと出てますので…
脇芽、出てきてくれないかな?
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