昨年種まき〜軸切り挿し芽をし、今年2月に針金をかけた三河黒松ですが、少しずつ針金が幹に食い込み始めているので、針金を外すことにしました。約5ヶ月間針金をかけていたことになります。
現状
今回作業するのはこの2つです。
左側がプラ鉢の黒松 x5個、右側は軸切り挿し芽をせず、苗床で伸ばしっぱなしだった黒松です。20本ぐらいあるでしょうか?
まだひどくはありませんが、なんとなく食い込み始めている感じです。
こちらは大分食い込んできていますね。
現状はこんな感じです。
黒松の針金外し
では、針金を外していきましょう。
プラ鉢の黒松
針金を外す時は逆向きに解いていくのではなく、少しずつ切って外すようにします。食い込んでしまってどうしても切れない時だけ解くようにするのですが、その時も出来れば食い込んだ部分の上下を切り、解くところは最小限にするようにします。
こんな感じです。既に針金が食い込んだ跡が見られます。
こんな風に針金を短く切っていきます。上手く切れると針金がポロポロと取れていきます。
大分外れました。曲がりはきちんと付いていますが、多少戻ろうとするのは仕方ありません。ある程度曲がりが付いていれば良しとするつもりでいればいいかと思います。
外れました。幹の上の方を見ると分かりますが、やはりある程度曲がりが戻ろうとして斜めになっちゃってます。上の方は後々切ってしまうので、これでも大丈夫です。
こちらは外しづらそうです。
外れました。ちょっとだけ幹に傷を入れてしまいましたが、これくらいなら大丈夫です。針金を外すと途端に細く見えますね。
少しだけ針金の跡が付いています。これくらいなら幹が太れば消えてしまうと思います。
こちらも少しだけ食い込み始めていますね。
針金が外れました。根元辺りにちょっとだけ食い込み跡がありますが、それ程でもありません。ちなみにこの木の曲がりはうまいことできたな、と思います。好きな形です。
こちらも…
外れました。根元に針金が残っていますが、これは根をまとめているものです。次回植え替えの時に外す予定です。
ちょっと外すのが難しそうですが…
なんとか幹を傷つけず外せました。枯れた葉が付いていますが、これは後で取りました。指で軽く引っ張るだけで簡単に取れます。
最後にたっぷり水をあげて終了です。針金を外す時にかなりグラグラして不安定になってしまったのですが、水をやることで多少は落ち着きました。
プラ鉢の方はこれで終了です。
カップの苗床の黒松
続いて軸切り挿し芽をしていない、カップの苗床に植えっぱなしだった黒松です。
右下、一本だけ枯れてしまいましたが、それ以外は元気です。数も多いし葉も茂っているので、なかなか難しそうです。
葉をかき分けて見てみると、かなり食い込んでいる部分があります。上手く外せるでしょうか…?
どうにか外すことができました。食い込んでいた部分は出来るだけ近い位置で針金を切って、そっと取り外しました。食い込んでいる部分は見た目より幹が細いので、折らないようにかなり気を付けました。
ひどい傷になってしまいましたが、まだまだ若い木ですので、そのうち目立たなくなると思っています。
こちらは簡単そうです。
比較的簡単に外れました。幹がまっすぐなのが気になりますが、上の方に特徴があるので文人木風に仕立てられるでしょうか。
これはまたきれいに針金の跡が残ってしまいました。真ん中の丸く穴が空いている部分ですね。この位置であれば、幹が太れば見えなくなるんじゃないかと思います。
こんな感じで次々と、針金を外していきました。しっかり食い込んでいる木はあまりなく、簡単に外すことが出来ました。ただ、木・葉が混んでいてやっぱり外しづらかったです。
こちらも水をたっぷりあげて終了です。針金を外したせいで多少戻ろうとするので、木が色んな方向を向いてしまいますが、それほどひどくもありませんでした。
外した針金の一部。
今後の管理
年内は特に何かするつもりはなく、水やり・施肥程度で幹を太らそうと思います。日当たりが悪いせいかなかなか太ってくれないのですが、仕方ありません。むしろひょろっとした文人が作れるのではないかと期待しています。
来年1月の終わりくらい、根が動き出さないうちに一度全部掘り出し、形のいいものを選別して鉢上げしようと思っています。
写真集
針金を外しながら思ったのですが、軸切りをしていないカップの松の中にいくらか出来のいいのがありました。
下の方は単調ですが、好きな形です。文人風、かな?
ちょっと巻きすぎ、いまいち?
なぜこんな風にしたのか忘れましたが、ちょっと面白いかもしれません。
いい具合にうねってくれています。これも好きな感じです。
まともな盆栽になるにはまだまだ時間がかかりますが、少しずつ少しずつ、盆栽のような形になり始めていますね。
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