さらに!唐楓(トウカエデ)の軸切り挿し芽を鉢上げしました!今回は薄鉢&石付き盆栽に挑戦!

龍眼石に合わせてトウカエデの根を這わせる 唐楓 (トウカエデ)
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先週試しに2本だけ鉢上げをしたトウカエデの軸切り挿し芽、今週も何本か鉢上げすることにしました。本当はもっとやりたかったのですが、強風・突風がものすごくて途中で断念。ずっとやりたかったカエデの石付き盆栽にも挑戦してみることにしました。

軸切り挿し芽したトウカエデの様子

先週鉢上げしてから1週間経ちました。トウカエデの様子を見てみます。

今日のトウカエデはこんな感じ。先週鉢上げしたところが抜けていますが、まずまず、調子は良いようです。

鉢上げするならこの辺かな?右下のやつ、葉がちょっと焼けているように見えますが、同じブロックに挿した方は調子良さそうです。この辺りでしょうかね?

これです。新しい本葉が広がり始めています。まずはこれを本命に鉢上げしてみましょうか。いやいや、もうちょっと見てみましょう。

これなんかもイイ感じですね。

この辺はあんまり調子良くなさそう。こんな感じのも何本かあるので、まとめて株立ちにしてみるのもいいかも知れません。

こちらは11本木綿糸で束ねて挿したもの。結局3本しか残りませんでしたが、その3本はまあまあいい感じです。

根元に枯れてしまったものが見えます。さすがにまだ癒着はしていないようです。

この1ブロックだけ、ミヤサマカエデを挿してあります。これはまた後で。

あ、これなんかも良さそうです。葉っぱは具合悪そうですが、まずまずしっかりしています。これも候補です。まずこれをやってみましょう。

トウカエデの軸切り挿し芽の鉢上げ

今回なんですが、手持ちにある薄鉢も使ってみようと思います。薄い鉢の方が根が太りやすい、というのをどこかで読んだ記憶があるのです。嘘か本当か分かりませんが、試してみる価値はありそうです。将来的に薄い鉢に植えたいですしね。

右はいつも使っている朱泥鉢、左が今回使う薄鉢です。どちらも2号ですが、中に入る用土の量はかなり少なくなりそうです。

鉢底ネットもいつも右側のしっかりしたのを使うんですが、この薄鉢には左の薄いのを使います。これは百均で売っていたA4サイズくらいのをハサミで切ったもの。ペラペラですが十分です。

で、まずはこの隅っこのブロックから。

前回と同じ要領で用土ごと抜きました。なんだか今回はちょっと苦戦。なんででしょうかね。

まずは1本目。前回のほどきれいな十文字ではないですが、まあまあ発根しています。一応四方に根が出ていますが、下に向かって生えちゃってます。

根が乾かないように水に浸けておきます。前回はただの水でしたが、今回はメネデール100倍液に1時間ほど浸けてから植えることにしました。ちょっとでも元気をつけておいてもらいたいので。

もう一本です。さっきのにも増して根が下向きに生えちゃってます。一応太いのは4本生えてくれているんですが、これを薄い鉢に押し付けるのは難儀しそう。これはいつもの深い朱泥鉢に植え付けることにします。

2本目もメネデールに浸けて1時間ほど待ちます。その間に鉢の準備をしておきました。といっても、鉢底ネットを針金で留めて根腐れ防止剤を薄く敷くだけですが。

鉢はこんな具合です。底に根腐れ防止剤のゼオライトを薄く敷き、その上に盆栽用の混合土を入れます。前回は混合土を真っ平にしてしまったのですが、今回はちょっと山になるように入れています。より自然な根張りを見せたかったのです。前回真っ平にしちゃったので、うまく根張りが出るかどうかちょっと疑問。

先程の一本目の根を束ねて…

半分くらいに切り詰めました。水分で小根同士がくっついちゃってるので…

爪楊枝を使ってバラしました。出来るだけ広がって欲しかったんです。

これを用土の上に置き、出来るだけきれいに広がるように爪楊枝で位置を調整します。

まあまあかな?押し付けちゃうと山にした用土が崩れちゃうんで、押し付けないように気を付けてみました。

あとは芽を押さえたまま用土を足して、上からたっぷりと水をかけて用土を締め、根の位置を固定します。これだけです。

鉢に入る用土がいつもに比べるとかなり少ないので、水切れには十分注意する必要がありそうです。ただ、非常に薄い鉢なのでちょっと不安でしたが、この程度の苗であればこれくらいの深さでも十分かも?ひと月くらい経って根がしっかり伸びてくれれば取り敢えずはいけそうな気がします。

さてもう一本のこちら、根が下向きに生えちゃってます。これはこの形を生かしてそのまま植え付けようと思います。

こんな風にあまり無理なく…

植え付ける深さも調整しつつ、用土を入れていきました。

用土を入れたらたっぷり水をかけて用土を締めます。これは根をほとんど切っておらず、かなりの深植えになっているので、薄鉢のやつに比べると枯れる心配はだいぶ少ない気がします。

ものすごい突風が吹き始めたので、一旦ここで終了。しばらくしたらちょっと風がおさまった気がしたのでもう少しやっちゃうことにしました。

トウカエデの軸切り挿し芽、石付き盆栽に挑戦

次はこのブロックを。同じように掘り出します。

一本芽はこんな感じ。残念ながら、3方向にTの字のように根が出ています。まあ仕方ないか。

そしてもう一本、大きい方がこれ。なんとまあ二股に分かれちゃってます。今までのがたまたま成績良かっただけなのかしら?

二股ではきれいな八方根にはなりようがないのですが、ここでふと思いつくことが。そう、石付きです。二股で石を挟むようにしたらいい感じになるのではないかと思い、いい感じの石を探してみます。

これなんかどうでしょう?左上にある裂け目にちょうど苗の二股がはまりそうなので、仮留めしてみました。

左が表、右が裏。まずまずはまりそうなんで、これでいってみることにします。ということで苗はメネデールに浸けておきます。

2本とも1時間ほどメネデールに浸けておきました。まずはこれ、簡単な方から。いかにも「薄鉢に入れてくれ」と言わんばかりに真横に向かって根が出ているので、これも薄鉢に植え付けることにしました。

やり方は基本一緒ですが、「T」の下の棒に当たる根が引き根になるような方向に少しだけ傾けてみました。根がない方を誤魔化そうとしています。実際どうなるかはまた来年、再来年の話ですが、今は「こうしましたよ」という記録です。

用土を足してたっぷり水をかけたらこれも完成。2週間〜ひと月くらいは日陰に置いておかないといけないですね。

さて、石付きの方に取り掛かります。

さっきの石の割れ目に苗を差し込みます。

けっこうしっかりと奥まで入れました。

太根をいい具合に石に這わせます。といってもそんなに都合よくいうことを聞いてくれるわけではないので、大体で諦めました。出来るだけ石の割れ目や窪みに這わせるようにするとカッコよくできそうです。

裏側にはこれみよがしな裂け目があったので、底に太根を固定。あとは爪楊枝で細根をばらけさしていきました。

表はこんな感じ?

ある程度位置が決まったら、木綿糸でぐるぐる巻いて位置を固定するのですが、糸と石の間の隙間が大きすぎて思った位置に根が固定できません。

裏側はまあマシかな?ということで、この辺で妥協。

余った糸を縦に通したりなんかして、多少マシになったかも知れません。あんまりいじりすぎても根を傷めてしまうので、適当なところで妥協します。

あとは隙間に混合土を詰め、霧吹きで濡らして固定します。といっても、逆さにしたらポロポロ落ちちゃうんでなかなか難しい。写真を撮っていませんが、裏側もおんなじようにしています。

これを鉢に入れるんですが、下にべったり押し付けるのではなく、少しだけ浮かせています。根の先が石の下に伸びているので、それを潰さないように気を付けました。ここに混合土を少しずつ入れていきます。

途中、糸〜根〜石の間にどうしても隙間ができてしまうので、出来るだけここに用土が入り込むように気を付けました。でも多分隙間はたくさん出来てるんじゃないかと思います。後で水をかけた時に細かい粒が入り込んでくれればいいのですけれど。

ここまで用土を入れました。上からたっぷり水をかけているので、ある程度は粒子が隙間に流れ込んでくれたんじゃないかと期待していますが、どうでしょうか?

根が表面に露出しないよう、用土を少しだけ足して隙間を埋めています。

裏側にもかなり隙間があったので…

小さい粒を選り分けて詰めてみました。効果があるかどうかは分かりませんけど。

石付きははだいぶ前に長寿梅で挑戦し、あっという間に枯らしてしまいましたが、その時はケト土だったり水苔だったりといろいろやっていました。今回はもう難しいことはせず、石に絡ませて植え付けるだけ、という形にしています。根も切っていないし、枯れる要素はない!はず!なのです。

ここに書いていないものも含めて、今回は浅鉢x3、深鉢x1、石付きx1の5本を鉢上げしました。来週末は風が吹かないといいなぁ…

今後の管理とか

まずは薄鉢の方ですが、水の管理が難しそうです。出来るだけ外に出しておきたいものの、あまり強風にさらすのもよろしくないと思うので、様子を見て室内にしまおうと思っています。この薄鉢のがうまくいけば、数年後にはかっこいいミニ盆栽になってくれるんじゃないかと期待しています。

石付きの方は基本深植えなので水の心配はそれほどしなくても良さそうです。あとはトウカエデがどれだけ頑張ってくれるか。しっかり根がついてニョキニョキと成長し始めてくれたら、来年にはもう針金を掛けてしまおうと思っています。左流れの半懸崖、と思っていますが、どうするかはその時にならないと分かりませんね。

石付きはひとつふたつは欲しいので、これからいくつか作るつもり。一番の候補は根がデローンと伸びたミヤサマカエデ。これを縦に細長い石にくっつけたいな、と思っています。あとは黒松。手持ちの石は小さいながら比較的ゴツゴツしているので、黒松の方が似合うんだろうな、と思っています。何を石に付けるかは根っこ次第ではありますが、枯れちゃうことを恐れずに、良さげなのがあったらまたやってみます。とまあ、皮算用はこのくらいにして、今回石に付けたトウカエデが枯れないことを祈ります。

※石付きについて、コツとかテクニックがあったらぜひ教えていただきたいです!この時期に石に付けるのはまだ早くて、本当は来年以降根が充実してからの方がいい、というのはうっすら気付いています。

トウカエデもまだたくさん残っているし、イロハモミジもそろそろ鉢上げしてやってもいいと思っているので、しばらくはこんな作業が続く感じです。本格的な夏が来る前に鉢上げを完了〜根を落ち着かせたいので、あんまりぐずぐずしている暇はなさそうです。

唐楓 (トウカエデ)
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コメント

  1. さとる より:

    私も買ってきた苗木で根上がり石付きやってみたのですが、枯れなくともイメージ通りの根つきはしませんでした
    根上りで石を掴むような盆栽にしたい場合はペットボトル使うと良いみたいですね
    そんな経験もあってか、軽石や溶岩石に穴を開けるアプローチを知ってやってみたいなと調べていたところです
    軽石や溶岩石はアクアリウム取り扱っているホームセンターで購入できます。気泡ある軽石を盆栽鉢として使うと成長促進できるとも聞いたことがありますよ。これから大きくなる実生一年生の場合は、おそらく木と石のサイズ感にも影響があると思います
    軽石や溶岩石のやり方は検索するとたくさんの事例が出てきますので、ご参考までに

    • ふうらい より:

      さとるさん、こんばんは。
      そうですね、石付きはなかなか難しいと思っています。何度か試したのですが、全部枯れてしまいました。まあ、石に付けると同時に針金を掛けるとか、ケト土をたくさん使うとか、ダメだった要因はいくつか思い当たるので、今回はそういうのを全部除いて、単に植え替えだけ、に近い形でやってみています。懲りずにまた石に付けてみましたが、理想的に石に沿ってきれいに付いてくれるかは何年後かにしか分かりませんね。
      ペットボトルはちょっと考えたのですが、空気が通らないなぁ、と思って今回はやめました。でも、軸切りしていない苗が大量にあるので、もしかしたらやってみるかも知れません。
      溶岩石とかはちょっと興味があるんです。鞍馬石で三日月のように丸くくり抜いてある鉢がありますが、ああいう多孔質の素材がいいのかな、とちょっと思っているところ。石を噛むというか抱くというか、欲しい形とはちょっと違いますが、鞍馬石に細い松の寄せ植えとか、かっこいいな、と思ってます。