過去記事を辿っていくとどうも2017年に蒔いたらしい実生のマユミ、たくさんあったものの最後の1本です。もう5年も経ったんですね。正直どうしたらいいものか悩んでいてほったらかしになっていました。樹勢だけはあるようなので、植え替えて根を締めることにしました。
現在のマユミの様子
この木の種を蒔いた時の記事を探したんですが、見つかりませんでした。こちらのブログに引っ越しした時に主な記事だけを移行したのですが、大した内容じゃない、と、その時に移行しなかったものと思われます。
最後に植え替えたのが2年前。もともと小さな朱温鉢に植えていたのですが、根が回って抜けそうになったのでプラ鉢に植え替え、わがままに伸ばしていたものです。
これが現在のマユミの様子。幹を太らせようと捨て枝を伸ばしています。捨て枝はいくら切っても次のが徒長してきます。もう葉も開き始めてしまっていて、タイミング的に植え替えはちょっと遅いですかね。
徒長枝の付け根あたり。どこで切るかまだ決めきれていません。どうしたもんか悩み中ですが、一番手前の左上に伸びた幹は切ってしまうつもりです。右上に向かっている幹を残そうとしていますが、先端にはきれいな車枝状の枝が出てきてしまっています。このままではどうしようもないので、ここもどうにか処理するつもり。さて、植え替えをしていきましょう。
マユミの植え替え
植え替えの前に…
まずは徒長している捨て枝を根元からバッサリ切ってしまいました。これでだいぶ取り回しが楽になります。
分かりづらいですが、根がパンパンに張っていてプラ鉢がちょっと歪んでいます。
早速鉢から外して植え替えしていきます。
マユミの植え替え
まずは鉢から抜いて根を捌きます。
スポッと簡単に抜けました。だいぶ上の方までゼオライトを入れていたようですが、ゼオライトの下まで根が伸びています。
かなりしっかりと用土やゼオライトを噛んでしまってます。これを落とすのはめんどいなぁ。
新しい根もかなり伸びてきています。やっぱりタイミング遅かったですね。
ここから竹串を使って用土を落としていきます。竹串を突き刺し、櫛で髪の毛をすくような感じで根と根の間に入っている用土を落としていきました。
だいぶ用土が落ちてきました。細い根がたくさんです。
この辺の用土までは無理して落としませんでした。(後で落ちることになりますが、いくらか残ったまま植え替えてます)
この緑色の苔?というかぬるぬる、まずこれをきれいにしたいと思い、歯ブラシで擦っては霧吹きで洗い流しました。
これくらいまでしか落ちません。あんまりゴシゴシすると表皮が剥がれてしまいそうだったので、ある程度のところで諦めました。なんだかお尻をこっちに向けたダチョウ?みたいです。なんとも嫌味満載の樹形ですが、どうしたものか何も思いつかないのでこのまんまいきます。
反対側はこんな感じ。時間が経てばきれいになってくれるでしょうか。
根がボッサボサです。これを小さく捌いて2号の朱温鉢にはいるくらいまで小さくしないといけないのですが、横に広がるように伸びてしまっているのでやり方を考えないといけないです。
一旦これくらいまで根を減らしました。いくら平べったくしてもこれでは鉢に入らないのですが、太い根を見せたいのでこれ以上小さくもしたくないなぁ、と思い…
こんな風にキュッと締めれば入るんじゃね?と思い至ります。どうやってやるかはまた考えます。
いつもの通りゼオライト→配合用土の順で鉢を準備します。
鉢に入れようとしましたが、ぜんっぜん入りません。うまいこと根を締めたいのですが、指でやってもうまく行かなそうなので…
木綿糸でぎゅうぎゅうと締めました。木綿糸自体は数ヶ月?数週間?で腐ってしまうと思います。
鉢よりちょうど一回り小さくなりました。いいサイズです。
何故か中央に根がありません。広がってるのを木綿糸で締めたせいでしょうか。このままではこの空間に根が入っていきませんので、植え付ける前に用土を入れておきます。
少し用土を入れては爪楊枝で突き、根と根の間に用土を落とし込んで(詰め込んで?)いきます。
結構な量入った気がします。もう入らないな、と思ったら…
霧吹きでたっぷり水を吹いてやると、用土が固定されます。
さらに少しずつ追加、最終的にこれくらいまで入れました。これは霧吹き前。この後濡らして逆さにしても用土が落ちないようにして鉢に入れます。
用土が落ちないように、そーっと鉢に入れました。
これくらいの位置です。根をできるだけ見せたかったので、浅めの位置に植えています。
鉢と苗の間に、少しずつ用土を流し込みます。鉢を回しながら一度全体に用土を入れたら、爪楊枝で突いて隙間に用土を流し込んでいきます。爪楊枝を鉢のヘリに沿うように動かすとざらっと入っていきますので、用土が減ったらまた少しだけ足して爪楊枝でつつく、を繰り返します。
こんな風に上に向いて生えてしまっている根は元から切り落としてます。同じように上に向かって生えている根でも、先端が用土の下に収まっているものは切り落とさずにそのままにしておきました。
ある程度用土が入ったな、と思ったら、最後にジョウロでたっぷりと水をかけて用土を締めて終了です。こうやって写真を見ると、まだまだ隙間があるようにも思えますが、キリがないのです。
全体像はこんな感じ。植え替えはこれで終了です。
マユミの剪定
いろいろ使えそうだった下の方の枝は全部枯れてしまってますので、これは落としてしまいます。あと上の方の緑の枝も、そのままだとまたワガママに暴れてしまいそうなので、必要最低限のものを残して切ってしまおうと思います。
まずこの左右に伸びている2本。出てきたあと針金を掛けたらあっという間に枯れてしまいました。これを根元から切ってしまいます。
左向きに生えていた枝なのですが、根元に新しい芽が2個、出てきてくれていました。左右ではなく上下なのがまた鬱陶しいのですが、これは一旦残すことにしました。曲線部の内側だし普通は使わない位置ではあるのですが、ここに枝があったら将来このすぐ上で切ってしまうことも可能だよなぁ、と思ってこうしています。上の方がうまくいったらここも全部落としてしまうかも知れません。
この左に向かって生えている枯れ枝も付け根で落としました。
あれ?なんだか緑だぞ??これ、まだ枯れてなかったのかも知れません。まあ変な位置で残してもしょうがないと思っていたので、まあよしとしましょう。
スッキリしてきました。
左側のぐいっと上に曲がっているところ、小さな芽が吹いてきてますね。この曲はわざとらしくて好きじゃないので付け根から切ってしまおうと思っていたのですが、この芽が枝として伸びてくれるなら、これを芯にすることも可能かも知れません。その時はこの付け根から右に伸びている太い幹も付け根から落としてしまわないといけないですが、どうするかはまだ未定。
最初に捨て枝を一本落としましたが、これは捨て枝その2です。使うつもりはないのですが、これも切ってしまうと養分が下の使いたい枝に集中して間延びしてしまいそうだったので、一旦残すことにしました。でも、Y字に別れている左側、付け根に新しい芽が伸びてきているので…
それを活かすことにし、その上にある大きな枝は落としてしまいました。どうせこいつがまたバカみたいに伸びてくると思うのです。養分はここで消費させて、実際に使いたい下の枝はできるだけ短く留めたいと思っています。
次はこちら、今のところメインで使おうと思っている方の幹です。幹というか枝だったのですが、太ってしまってコケ順が全然ありません。
4方向に枝が出ている実に見事な車枝です(笑)。これじゃあどうにもこうにもやりようがありませんね。ここはなんとかしなければ。今までサボっていたツケが回ってきました…。
まず上下に出ている枝を根元から切ってしまいました。
そして左右に伸びている枝の付け根にももうひとつ芽が出てきています。これは向こう側も同じ。付け根から芽が出てきているのです。
この枝も切ってしまいました。下に付いている新芽が伸びてくるだろうと思ったのです。ついでにこの枝を切った時に残っていた枯れた部分も落とし、きれいにしています。
念のため、切ったところにトップジンMを塗って殺菌&保護しておきました。カットパスターではなく、なんとなくですがトップジンの方がいいかな、と思ったのです。殺菌したかったのかな?
結構たっぷりと塗っています。
これで剪定もおしまいです。お疲れさまでした!
今後の管理とか
いろいろやっていますが、正直ちょっと持て余し気味のマユミです。
意外に表皮が脆く、こんな風に傷をつけてしまうこともあります。これはもう治らないのかなぁ?
こちらは今回つけてしまった傷。なんだかなぁ…
一応こちらを正面にするつもりではいます。立ち上がり・根張りを見せたいのですが、どうなるかなぁ?この右に伸びている太根を見せたくて根を減らしきれなかったのですが、こうやってみると大したことないかも?
反対側から。根張りはこちらの方がかっこいい気がします。将来的にはいろいろな傷が見えてしまいますが、どっちがいいかな?
根をだいぶ地表に出してしまったので、念のため水苔で保護しておきました。これはしなくてもいい気もしますが、乾燥防止も兼ねてですかね。
これで作業は終了です。うまく根っこが落ち着いてくれたら芽が伸びてくると思うのですが、根も枝もだいぶ切ってしまっているので、今残っている芽がちゃんと伸びてくれるかどうか、それが不安ではあります。捨て枝ばっかり伸びられてもどうしようもなくなってしまいますので。
ずっと気になっていたマユミの植え替えですが、植え替え出来たのでスッキリしました。ここからどう展開していくか全くノーアイデアなんですけどもね。
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