2本残ったマユミの実生盆栽、一本は植替えだけしたのですが、もう一本は軸切りをすることにしました。軸切りだけのつもりだったのですが、やはり根元の緑色のぬめりが気になり、また根を締めていたラフィアも取り除きたかったので、翌日植え替えてしまいました。
軸切りをするマユミ
今回軸切りをしたいマユミはこちら。
現状はこんな感じ。途中針金を掛けていないところがびょーんと長く徒長しています。これではどうしようもないし、ここから針金を掛けるのも難しそうなので、軸を切ってしまうことにしました。
徒長した先端とそのすぐ下の芽。かなりしっかり大きいものです。葉が開くまでにはもう少しかかりそうですが、木そのものの調子は良さそうです。
これが針金を掛けたところと掛けていないところの境目辺り。少しだけこぶのようになっています。
これがこぶの下で一番上の芽。下を向いてはいるものの、ここから枝が伸びてくる可能性がありますので、この上で切ることも考えましたが、いったんもうひとつ上、こぶのところを切ることにします。
下の方には芽やら枝がたくさん出てきています。上の方が枯れてしまってもどれかで立て直すことが出来そうですね。
ここのこぶ。ここから上を切り落とします。
よく見ると切った後の周囲に芽が出来てきているようですので、軸を切ったらここから新しい枝が伸びてくることを期待しています。
マユミの実生盆栽の軸切り
大層に書いていますが、ただ切り落とすだけですので作業としては簡単なものです。
これを…
この辺で切り落としました。使ったのは百均のニッパーです。
先端をナイフで少しだけ整えました。硬いのでなかなか刃が入っていきません。手を切ってしまいそうだったので適当なところでやめておきました。
切り口には癒合殺菌剤(トップジンMペースト)をたっぷりと塗って保護しておきます。これはそのうち固まって、一年もすると透明に目立たなくなります。その頃には削るなりなんなり出来ると思います。
いったん軸切りは終了です。やったことといえば軸を切って断面を修正し、トップジンを塗っただけですが。
マユミの実生盆栽の植替え
根元を見てみるとこんな感じ。緑のぬめぬめがたくさんついています。
さらに根を締めるためのラフィアもまだ残っているので、これも取り除きたいのです。
早速植え替えです。しばらく水をやらず用土を乾いた状態にしておきました。鉢を逆さにして用土を出していきます。
苦労することなく抜くことが出来ました。鉢も小さめだったので、根は小さく薄くまとまっています。
真下から見るとこんな感じ。
ラフィアも腐ってこそいないものの、残っています。とはいえもうボロボロなので、ピンセットで丁寧に取り除きました。
汚れたまんまで恥ずかしいのですが、小さめ浅めの鉢に入れてみるとぴったりです。どうしましょ?これに植え替えてもいいのかもしれません。そうしたらそれっぽい見栄えになるかも?
とも思ったのですが、やはりまず朱泥鉢でしっかり育てて形を作るべき、と思い直します。朱泥鉢に入れてみるとちょうどいいところで引っかかりました。この辺りかもう少し上に植え付けることにします。
と、植え付けの前に。この緑のやつを歯ブラシで掻き落としてやらないといけません。
濡らした歯ブラシでゴシゴシ。あまり力を入れなくていいので、丁寧に時間をかけて擦り落とすことを心がけました。
多少残ってしまっていますが、これくらいでやめておきます。まあまあきれいになったかな?
朱泥鉢に用土とマグアンプを入れておきます。実はこれ、ちょっと入れすぎでしたのであとで減らしています。
逆さにして根を霧吹きで湿らせ、用土を詰め込んでいきます。用土を詰め込んだらさらに霧吹きで水をかけると用土が落ち着いて簡単に落ちなくなります。
何度かに分けて用土を詰め込みました。上から突くよりも早くて確実です。
朱泥鉢に入れ、軽く押さえて下側を密着させます。
指や爪楊枝でヘリの根を下に押し込みます。
今度は上から少しずつ用土を入れ、爪楊枝で突いて根の隙間に入れていきます。
ヘリは根を内側に寄せると用土が流れ込んで行きます。これをぐるりと全体に。
ちょっと植え付けが浅すぎたかな?ひげ根が表面に出てきてしまっていますが、用土はもう入れられません。これでOKとしましょう。
バケツの水で微塵を洗い流しました。細根がだいぶ表面に出てしまっていますね。
ということでこちら、長寿梅の鉢に貼ってあるホソバオキナゴケ。これを貼り付けることにしました。このホソバオキナゴケ、上の方から枯れ始めています。装飾というよりは水苔の代わりといったところでしょうか。
苔は剥がして用土や土を洗い流し、さらに下の方の茶色い部分はハサミで切り落としました。小さくバラバラになってしまいましたが、出来るだけまとめて用土に貼りつけます。用土に貼りつけたら結構な力で押し付け、用土と密着させるようにします。
こんな感じになりました。苔は緑と茶色が混ざっていてお世辞にもきれいとはいえませんが、これからあったかくなるにつれて新しい芽が出てきてくれるかも知れません。そうしたら緑が映えるのですけれど。
緑の部分も結構ありますので、すぐに枯れてしまうこともないかも知れません。苔の方も新芽が出てきてくれたらいいなぁ。
今後の管理
取り敢えずこのまま灌水、施肥です。枝が伸びてきてくれるはずなので針金を掛けたいのですが、今年枝が柔らかいうちに掛けるか、一年ガマンして枝がしっかりしてから掛けるか、悩みどころです。あ、あとは様子を見ながら用土を少しずつ減らし、根を露出させていくのも忘れずにやろうと思います。
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