新芽が伸び葉もかなり開いてきたマユミなのですが、一ヶ所どうも硬くなってしまいそうな枝があり、まだ緑のうちに針金を掛けてしまうことにしました。昨年伸びた(といっても短いですが)枝なのでしっかりはしているものの、白く硬くなってしまうと針金が効かなくなりそうなのでやってしまいました。
針金を掛けるマユミ
今回針金を掛けたいのはこちらのマユミ。
幹の針金跡が痛々しいですが、根もしっかり張っていて元気です。葉が開いてくれたのはいいんですが、盆栽としては大きすぎ。これは葉刈りとかしてもいいもんなんでしょうか…？
今回針金を掛けたかったのはこの右側の緑色の枝。黄色くなり始めている葉までが、昨年伸びたもの、そこから先は今年伸びた枝。この付け根の部分だけ、ほんの少し下に曲げたかったのです。
反対側から見るとこんな感じ。どちらかというとこっちが正面になります。右に伸びた緑の枝は今年伸びてきたもの。こっちもついでに付け根だけ下げてやろうと思います。真ん中のはもう白くなりかかっていて、針金が効かなくなりそうですね。
マユミ実生盆栽の針金掛け
では早速掛けていきましょう。針金は1mmのアルミ線２本掛けかな、と思ったのですが、１本で十分そうです。
まずこっちに掛けました。正面から見ると左に伸びる枝なので、上から見て反時計回りです。これで針金が少し固定されました。
次に反対側に針金を……あっ！
やっちまった…今年伸びてきた枝、根元からキレイに折れてしまいました。これは慌てて針金を切った後の写真。多少裂けたりヒビが入っただけなら針金で支えておけばくっついてくれるのですが、これではもうダメです…
仕方ないのでちょっとだけ残っていた表皮も切りました。この後ナイフで余計なところも落としてあります。
悔しいやらもったいないやらなので、とりあえず切り口をカミソリできれいに切り直し、メネデールに浸けておきました。ダメ元でこれも挿し木してやりましょう。
一度針金を全部外し、気を取り直してやり直し。
ググッとこれくらい下げましたが…
今年生えてきた枝が折れてしまいました… でも、半分くらい裂け目が入っただけなので、針金で固定すればどうにかなるかな？
この写真だと分かりづらいのですが、折れてしまった場所の下と上の本葉の間、かなり徒長してしまっていたので、下の大きな葉(この写真では裏側を向けている下を向いた葉)を残して上はそのうち切ってしまうつもりでした。まっ…負け惜しみではないですよ。。
ボッキリと折れてしまってますが、まだくっついています。針金で固定してあるので、もしかしたら枯れずにいてくれるかもしれません。写真を撮っていないのですが、この折れたところにはトップジンをたっぷり塗って殺菌・保護してあります。
半分どころか８割？９割？くらいいっちゃってますね… まあいいです、枯れたら枯れたで仕方ない。
枝元の曲げたかったところはまずまずイイ感じに曲がってくれました。この上の本葉のところ、来年新しく芽が吹いてきてくれれば御の字です。
残したい本葉、裂いてしまいました… 取り敢えずすぐに枯れてしまうということはなさそうですが… あ、この葉の位置なのですが、１ヶ所から左右２枚出てくるのですが、これが出来るだけ水平になるようにほんの少しだけ捻っています。これが上下になってしまうと、あとで枝が出て来た時苦労することになります。とはいえあまり捻り過ぎると裂けちゃったりするので、絶対にしないといけないということではありません。
最後に、この枯れてしまった枝を付け根で切り落としました。切った後の写真が見当たらないのですが、切り口もナイフで形を整え、トップジンを塗って保護してあります。切り口のすぐ横に芽がひとつありますので、すぐに巻いてくれると思います。
これで針金掛けの作業はおしまいです。お疲れ様でした！っていうか疲れた…
今後の管理
今年はこれ以上何もせず、幹の部分を太らせるつもりでいたのですが、折ってしまったところを切ってしまうかどうしようかちょっと悩んでいます。切ってしまった方が、下の本葉の付け根から新しい枝が出てくれるのではないかと思うのですが、来年まで待ってもいいのかな？
この記事は作業の２日後に書いていますが、今のところ折ってしまった枝は先端まで元気です。このまま置いておいても枯れない感じがします。
マユミは硬くなったら針金が効かないということで焦って失敗してしまいました。やはり出たばっかりの枝は脆いですね。針金を掛けるときはもう少ししっかりしてから、枝が伸びて来た翌年にするようにします。
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