【2020年4月】松ぼっくりから採取した黒松の種が発芽しました!

ビニール袋の水苔から発芽した黒松 黒松 (クロマツ)
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昨年秋頃にまだ青い松ぼっくりを2個ほど採取していました。その後真っ黒になり、今年に入ってから開いてきたので種子を採取、2月初めに蒔いておきました。ほとんどが水に沈まなかったため発芽はしないだろうと諦めていたのですが、なんとなんと!発芽してくれました。

松ぼっくりの様子と種子の採取

傘が開いた時の松ぼっくりの様子です。採ってきた時はまだ思い切り緑色だったので、ちょっと早過ぎるかな、と思っていたのですが、次第に茶色くなってくれました。

これが傘が開いた方の松ぼっくり。ずーっとジップロックに入れて密閉していたためなかなか開かなかったのですが、ジップロックの口を開けて空気を入れ替えるようにしたらあっという間に開きました。乾燥させることが必要みたいです。あと、傘が開くと種がボロボロと落ちてしまうので、何か袋に入れて保存しておいた方がいいですよ。

分かりますでしょうか、傘と傘の間に薄い羽が見えています。

ジップロックの中で逆さにして軽く振ったり指で弾いたりするとバラバラと落ちてくれるのですが、引っ掛かって落ちてこないものはピンセットで引っ張り出しました。

中に入っていた種子がこちら。こういう状態のは初めて見ました。

この「羽根」なんですが、簡単に取れます。もみじとかとは大違い。取り出した種を袋に入れ、バサバサと振り回すだけで勝手に外れてくれました。外れないものも指で引っ張ればすぐに取れます。

こちらはもうひとつの方。この時点ではまだ開いていませんでしたが、ジップロックに入れて口を閉じず、陽の当たるところに置いておいたら2〜3日でひとつ目と同じように開いてくれましたよ。

袋に落ちた種。実際はもっと採れたはずなんですが、何個くらい採れたかはちゃんと数えませんでした。ただ、松ぼっくり一個で4〜50個は採れたような気がします。たくさん出てきてびっくりした記憶があります。

黒松の種蒔きと発芽

こうやって採取した種をしばらくほっておいたのですが、乾燥してしまってもいけないので早めに蒔いてしまいます。写真の日付を見ると松ぼっくりから種を採取したのが1/31、実際に種を蒔いたのが2/2です。

採取して種を水に浸けたところ。ご覧の通りひとつも沈んでくれませんでした。この時点で「松ぼっくりを採ったのが早過ぎたんだ」とほぼ諦めておりました。

これが2/2の様子。48時間くらい水に浸けていたのですが、ほとんどが浮いたままですね。

何個かは沈んでくれてるんですけどね…

で、浮いてるのはどうなんだろう、と爪で割ってみました。

水は含んでいるものの「実」は入っていない感じです。

あっ!これなんかは中身が入っているようです。ということは発芽の可能性がゼロではないということか。ということで、沈んだものを「苔を貼り替えたペヤングの苔の間」に植えることにしました。4〜5個くらいしかなかったと思います。残りは発芽の可能性が極めて低いと考え、ビニール袋に入れた水苔の中に突っ込んでおくことにしました。

かなりの数あっ他のと、どうせ発芽しないだろうという思いから、かなり適当にまとめて突っ込んでおきました。写真でも分かりますが、固まってダンゴになっちゃってますね。

黒松の発芽の様子

で。今日気が付いたビニール袋がこちら。

ここはヤマモミジが生えては枯れ生えては枯れしていたのですが、今日何の気なしに見てみると何やら緑のものがたくさん。

こちらにも!すごく見覚えのある芽が見えます。

袋を開けてみたところ。もみじっぽいのが2本見えますが、奥の方にたくさん生えています。

あーもうこれ、120%黒松ですね。ビニールのせいでまっすぐ伸びられず、なんだかいい感じの曲がりがついているものもあります。

これなんかもいいですね。向こうにも一本見えます。

ざっと数えてみたところ、全部で10本程発芽していました。

そしてこちらが苔を貼ってあるペヤング。あんまりきれいじゃありません。ここには沈んでくれた優秀な種を蒔いた気がします。

こんな感じで発芽しました。吹きっさらしで寒いせいか、ビニール袋ほど成長がよくありません。ただビニール袋の中のように蒸れたりすることもありませんので、どっちがいいかは難しいところ。

これもおそらく黒松でしょう。

こっちにも。まだ背中だけですが。

そしてこちら。トウカエデの足元に生えています。わざわざこんな場所に蒔くことはないと思うのですが、なんでこんなところに生えてきちゃったんでしょうね?

ペヤングの方は全部で5本生えていました。これでほぼ全部じゃないかな?

今後の管理とプラン

まずビニール袋の水苔の方ですが、口を開けておくことにしました。葉が出てきてからでは蒸れて枯れてしまいそうだったので。どうせ軸切り挿し芽をしてしまうのだから、今の段階で面白い曲がりを付けておくのもあんまり意味がないような気がしました。ペヤングの方はこのまま灌水のみ。

どちらも中央の本葉が動き出たくらいのタイミングで軸切り挿し芽をしてみるつもりです。気温にもよりますが、おそらくあと1〜2週間でそのタイミングが来るのではないでしょうか。今年はアドバイス頂いたペットボトルの挿し床を準備してありますので、うまくいくのではないかと期待しています。

しかししかし、松ぼっくりから育て始めたのは初めてです。けっこう感動しますね。

記事には書いていないのですが、実は先日盆栽用土と長寿梅を購入した時、三河黒松の種子も買ってしまってました。こちらは長寿梅の植え替えと同じタイミングで朱泥鉢に蒔いてありますので、こっちも楽しみではあります。小さな朱泥鉢に4〜50個固めて蒔いてあります。これは数本を軸切り挿し芽とし、残りはそのまま朱泥鉢で育てて寄せ植えのように作ってみようと思っています。

黒松 (クロマツ)
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