三河黒松の植替えと針金掛けをしました – 2020年2回目

三河黒松の植え付け 黒松 (クロマツ)
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先週に続いて、もう2本、三河黒松の植え替えをしました。軸切り挿し芽をしたもうすぐ4歳になる苗です。そこそこ太くはなってきたもののまだまだ盆栽と呼ぶには程遠いです。

今回植え換える三河黒松

今回のお題はこちら。

今日はこの2本を植え替えます。右の方には針金も掛けようと思います。

植替え2本目

まずはこちら。根元あたりの曲がりが好きな感じです。2本目というのは先週から数えて2本目。自分が分かりやすいようにこういうナンバリングをしています。

先端だけでなく、傍にも芽が出ています。今年はどこかの時点で芽切り・摘心を行い、枝を呼ぼうと思っています。

早速鉢から取り出しました。細根がかなりたくさん伸びています。

っと、根に針金が見えます。根を束ねて根上りにしようとしていたようです。この根は少しだけ食い込み始めているので、今回取ってしまうことにします。

根を傷つけないようにかなり慎重にニッパーを入れ、針金を切ります。

うまいこと切れたようです。

こういう見えているところを…

どんどん切っていきます。ただし慎重に!

無事に外すことが出来ました。

ひげ根はたくさん出ていますが、太めの根にはきちんと曲がりがついているようです。これはぜひ見所のひとつとしたい部分です。

分かりづらいのですが、でろーんと伸びていた細根を切ってしまいました。ただ、それ以上の根捌きはしないことにしました。先端が白くなっており、もう根が動き出しているみたいだったので。

植え付けの向きや角度を検討します。こうやって眺めているのは本当に楽しい時間です。どっちの向きがいいでしょうかね?あまり浅く植えて枯れてしまっても嫌なので、少し深めに植え付けることにしましょう。

ここ、ちょうど土の上に出ていたところなのですが、緑色の苔というかヘドロのようなのが生えているので、これもついでにきれいにしちゃいます。バケツの水の中で使い古しの歯ブラシで軽くこするだけです。

ピカピカになりました。ゴシゴシこすると表皮が剥げてきてしまうので、軽くこするだけで十分です。

問題はここ、上半分が全く真っ直ぐで面白くもなんともありません。ここに針金を掛けてそれなりの形にしてやることにします。

下の方の曲がりには手をつけるつもりはなかったので、この辺から針金を巻き始めました。下の方には敢えて針金を長く伸ばしています。根を露出させるつもりなのですが、まだしっかりしていないのでグラグラしてしまいます。それをこの針金で支えてやろうという算段です。

この辺りからは葉が密集しすぎていて針金を巻くルートがありません。数枚葉を切り落として針金が通る道を作ってあげました。

途中、といっても上の方ですが、小さな脇芽がありましたので針金はここまでとしました。避けて針金を巻いたつもりでもうっかり潰してしまうかもしれないので。

と、途中にもうひとつ芽があったのに気がつきました。たまたまうまいこと針金が外れてくれたので良かったです。まあ、この色合いだと枯れている可能性も高いですが…

最終的にこんな感じになりました。

鉢に植え付ける時には針金をもうちょっと根に近づけてやろうと思います。針金を途中で曲げてやればいいかな?一番太い根は右に向かって少し曲がっていますね。もう一度根に針金を掛け直してやればよかったかな?ちょっとつまらない形になっています。植替えの際邪魔になりそうなので、そのうち切ってしまうか、あるいは針金で曲がりをつけてさらに根を露出させるか。まあ今はまずこのままでいきます。

こういう先端が黒っぽくなっているところは切ってしまいました。右に見える白っぽいのが今まさに伸びようとしている根。なので、こういうのは出来るだけ切らないように気をつけながら、根を少しだけ捌きました。

植え付ける高さ(深さ)と角度を決めていきます。鉢の底にはいつものように盆栽用土とマグアンプが入っています。針金が根の方に少しだけ曲げられているのが分かりますでしょうか?

あとは前回と同じ、少しだけ用土を入れては爪楊枝で突いて根の間に用土を流し込む、それを繰り返します。この作業には相当気を使い、また時間もかけました。

用土を入れて突いて根の間にしっかり用土を入れる、それを繰り返し、ここまで持ってきました。ちゃんと用土が入ったようで、木のぐらつきはほとんどありません。

バケツの水の中でゆすります。底から流れ出る水が透明になるまでこれを繰り返すことで、用土が締まってぐらつきがほぼなくなりました。

このくらいの高さ・深さで植え付けました。根がだいぶ露出しています。そのうち落ち着くとは思うのですが、枯れてしまっても困るので水苔で少しだけ保護してやることにしました。

今伸びようとしているひげ根がだいぶ露出してしまいました。これはそのうち枯れてしまうとは思うのですが、ちょっと勿体無いですね。

この先が白くなっている細根はどうにか下まで伸びてくれないものでしょうか?

形はなかなか悪くないと思うのですが、どうでしょう?ではこの下に水苔を敷いていきます。

たっぷり水を含ませた水苔を小さくちぎり、鉢一面に敷き詰めました。根の下あたりには特に多めに。ピンセットを使って丁寧に詰めていきました。根の上側をどうしようか、根の上にも水苔を被せるべきなのかと悩んだのですが、このまま露出させることにします。もしこの横に伸びた露出した根から細根が生えてきて用土に根付いてくれるなら、それはそれで面白い樹形になりそうです。

この辺、見れば見るほどいい感じです。これで根がもっと太ってくれればさらにいい感じなのではないでしょうか。

露出した根だけでなく、この立上り部分の幹の曲がりも悪くありません。ただ、この程度の揺すりでは木が太ってきたらすぐに消えてしまいそうです。

まずは1本目、これで終了です。お疲れさまでした!

植替え3本目

続いて本日2本目、都合3本目です。

この1本は幹の途中からたくさん葉が出てくれていますので、そこから枝が出てくれることを期待して途中で幹を切ってしまう予定です。根にもなんだか特徴がありそうですね。

まあ、曲がりはちょっとヘボいんですけどね…

早速鉢から取り出しました。細根がかなりしっかり伸びているようで、用土があまり落ちてくれません。

トントンと台に打ち付けて用土を大まかに落としたあと、針金やら爪楊枝で時間をかけて丁寧に用土を落としていきました。

だいぶ用土を落とせました。よく見ると太い根が面白い方向に曲がっています。

針金を掛ければまだ形を変えることは出来そうなのですが、これはこれでこのまま活かそうと思います。

これが根の全容。かなりたくさんの細根が伸びています。では鉢に植え付けていきます。

植え付け角度など検討中。針金が巻いてありますが、これはあくまでも木を支えるためのもの。特に形を作っている訳ではありません。

同じようにチマチマと用土を入れていきました。こちらはさらに時間をかけ、細根の間にしっかりと用土が入り込むように突きました。あとはバケツの水で用土を締めておしまいです。

全体はこんな感じです。立ち上がりがちょっと単調ですが、まあいいか。

反対側から。こちらは根の芸がイマイチな感じです。もともとこちらを正面にしようかと思っていたのですが、ちょっと悩むところです。

ひと月くらい?3月の終わり頃には針金を巻いてあるあたりを少し長めに残して切ってしまおうと思っています。その下から枝が生えてくれることを期待してのことです。どっちを正面にするか決めるにはまだまだ時間がありますし、枝が出てくれたらそれをどうするかでまた正面も決められるでしょう。

写真を見ていて気付いたのですが、こちらの松、根元を掃除するのを忘れてしまいました。そのうち歯ブラシでゴシゴシすることにします。

今後の管理

最後に記念写真です。

どっちも似たような感じになっちゃいました。これはもう癖ですかね?

2本目はこんな感じに。今は水苔が敷き詰めてありますが、最終的に用土のこのくらいの位置に植え付けてもいいかも知れません。露出している根の下半分が用土に埋まっている感じで。何れにしてももっと太くなってくれないとカッコがつかないかも知れないです。

途中急角度で曲げすぎて若干ひび割れてしまいましたが、大丈夫でしょう。ちゃんと根がついてくれることを祈ります。

この黒松は下の方には葉が出ていないので、後日上の方を切ってやろうと思います。それで枝が出てくれればいいのですが、さて、どうなるでしょうか?

こちらは3本目。ちょっと腰高です。立ち上がりのところは来年針金を掛けてもいいかも知れません。

こちら側から見ると立ち上がりはいい感じなんですけどね。

この辺は可もなく不可もなく。あんまり面白くないです。先ほども書いたように、3月末くらいにはこの針金の辺り?針金の上側かな?を切ってしまうつもりです。そうすることで針金の下側にたくさん出ている葉の辺りに枝を呼びます。生えてくるかどうかは分かりませんが。

この幹を切って枝を呼ぶ作業、3月末とのことらしいのですが、今年は異常な暖冬で既に3月〜4月並みの最高気温。もう切ってしまってもいいのかも知れません。でもまた寒くなるかも知れないので、もう少し待とうかな。同じように植え替える黒松があと2本あるので、そちらは切ってしまうかも知れません。

黒松 (クロマツ)
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