いろいろあって入退院を繰り返し、完全にほったらかしになっていた我が家の盆栽たち。ようやく退院できたので、大急ぎで出来ることをしないといけません。とはいえ体調も万全ではなく、ぼちぼちと。まずは時期を逃してしまったトウカエデの軸切り挿し芽から。
トウカエデの苗の様子
こんな感じでした。実はこの鉢、水沈選別で沈まなかった種をまとめて蒔いておいたもの。かなり発芽してくれていました。ただ、いつもそうなのですが、発芽したはいいものの、なぜか枯れてしまう芽もたくさんあるんです。
そしてこちらが水に沈んだ種を蒔いた鉢。一本しか残っていないしそれも今にも枯れそうです。おそらく風に吹かれて軸が折れてしまったせいだと思うんですが、この最後の1本はまだギリギリ間に合いそう。急いで挿し芽しちゃいましょう。
トウカエデの軸切り挿し芽
やり方はいつもと一緒。ただ、今年はタイミングがちょっと(かなり?)遅くなっちゃったので、うまく根が付くかはわかりません。
まずは500mlのペットボトルにメネデールを用意。内側の線まで入れて10mlなので、だいたい50倍の溶液になります。ちょっと濃いめですが、しっかり発根してもらうためにはこれくらいでもいいでしょう。浸けるのは数時間だし。
まずは1本だけ残ったのを引っこ抜き、いつも通り百均のカミソリで軸切りします。今回のまな板はお肉?が入っていたプラの容器。カミソリの刃がスッと入るくらいの柔らかさならなんでもいいんです。多分。
実はこの1本、なぜか双葉も本葉も3枚あるという変わり種。勝手に「三葉楓」と名付けてみました。なんだか家紋みたい?もし突然変異で葉が3枚づつ出てくるならば、それはそれで面白い、と思ったんです。まあ黒松と一緒で、すぐに普通の2枚葉になっちゃうんでしょうけど。
切ったらさっきのメネデールに浸けておきます。
こんな風に軸が伸びちゃってるのもありますが、まあ仕方ありません。出来るだけ軸が短いのを選んで軸切りしていきました。
挿し芽をするトレーは4×3=12本しか挿せないんですが、15〜6本?軸切りをしています。毎年のことですが、念の為、なんです。この状態で2時間ちょっと?メネデールを吸わせました。その間に軸を挿すトレーの方を準備しちゃいます。
去年も使ったこいつです。これに鉢底ネットを敷き、
ゼオライト→配合用土と入れていきます。配合用土は半分くらい。
そこにマグアンプKをひとつまみ入れて、さらに目の細かい配合用土を追加しました。
プロトリーフさんの盆栽の土です。これはかなり目が細かいので、ミニ盆栽・豆盆栽にも使えそうです。
あとは外側のトレーに水を入れ、用土の入った方を嵌め込んでおきます。しばらくすると色が変わってくるので、水を吸ってくれたのがわかります。
この右下みたいな感じです。ここまで出来たらちょっとひと休み。
2時間経って芽がしっかりメネデールを吸ったところで、いよいよ挿していきます。これもいつも通りです。
爪楊枝で下穴を開けて、
ルートンをたっぷり付けて、
さっきの下穴に差し込みます。差し込んだら爪楊枝のお尻の方で用土を押し固めてみましたが、意味があるのかどうかよく分からず。そのあと霧吹きで根元にたっぷり水をやっておきました。
こんなに伸びちゃったやつもありますが、同様に挿していきます。
こんな感じになりました。数カ所、2本ずつ挿してあるところがありますが、特に意味はないです。写真は撮っていないのですが、全部挿したあと、上の部分をバケツの水にひたひたに浸けて少し揺すっています。これもどれだけ効果があったのかは分かりませんが、芽が動かないように挿した芽の軸にしっかり用土が密着してくれることを狙ったものです。
あとは蓋をしておしまい。毎年おんなじことをしていますな。
今後の管理とか
当分はこのままですが、風で蓋が吹き飛ばされないように気をつけないといけません。あとはたまに霧吹きで水を吹きかけるのと、2〜3週間?ひと月?に一回、下のトレーに水を少しだけ足してやるくらいでしょうか。
2〜3週間で発根して、発根すれば軸も伸びるし新しい葉も出てくるでしょうから、そうなったらもう蓋は外してしまっていいんですが、そこまで頑張ってくれるかどうか、ですね。本当は本葉が出て開いたくらいが軸切り挿し芽のいいタイミングのはずなんですが、今年はちょっと遅かった。入院もあったんですが、去年より暖かかったせいか、成長が早かったようです。うまく発根してくれるといいんですが、このトレー、なかなか優秀なので発根率が高いんです。きっとうまいこといくんじゃないかな!?
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