先日ボトルコケリウム用に購入したスナゴケがたくさん余ったので(このために取っておいたというのもありますが)、ひと月ほど乾燥させておきました。ようやくそこそこ乾いたのと、早めに蒔いておきたかったので、この連休中にまき苔をしてしまうことにしました。ネットからの情報を寄せ集めた自己流ですが、さて、ちゃんと発芽してくれるでしょうか…?
材料
今回使う材料です。特殊なものは使っていません。どれもホームセンターや通販で簡単に入手出来るものばかり。
スナゴケ
まずは主役のスナゴケです。先日買ったものを日の当たる風通しの良い場所にひと月ほど置いて乾燥させてあります。
これが買った時の様子。瑞々しくとっても元気でした。
一ヶ月後の様子。まだ緑色は保っていますが、カラカラに乾いています。
用土
今回は土台にいつもの盆栽用配合用土、その上にくん炭、その上にピートモス、という三層にしてみます。
先日購入したくん炭です。
こちらはピートモス、初めて使います。
鉢
鉢はなんでもいいです。お好みのもので。深さはそれほど必要ないかもしれませんが、表面積が大きい方がたくさん蒔けます。苔を増やすことが目的なのであれば、カップ焼きそばか何かの入れ物の底に爪楊枝で穴を開けただけでも大丈夫。
今回はこんなのを使いました。年末大掃除で出てきた盆栽鉢です。なかなかオシャレなデザインでしょ?確かヤフオクで購入した盆栽鉢だと思いますが、だいぶ昔のことなので忘れてしまいました。
では、実際に作業していきます。
用土の準備
準備といってもそんなにたいそうなことではありません。
土台の盆栽用土
一番下には土台+保水のための配合用土を入れます。
鉢の底に少量入れます。
バケツの水にゆっくり浸け、細かく左右に揺すります。鉢底ネットの目より小さい粒や細かなホコリやゴミなどを落とすためと、水をしっかり吸収させるためです。保水と同時にある程度空気を供給させたかったので、これを使いました。
こんな感じになりました。
くん炭
次にくん炭です。ボトルコケリウムのように密閉した空間に入れる訳ではないので必ずしも必要ではないと思うのですが、ネットで「炭を入れると苔の緑が濃くなる」という記事を見ましたので、入れてみることにしました。同時にある程度の保湿効果、それと用土内の水分の調整も期待しています。
ざばっといかないように気を付けつつ、くん炭を入れていきます。
これくらい?(後でもう少し足しました)
百均のマドラースプーンで平らにならしていきます。
できました!そこそこ平らに、四隅まで広げたら完成です。あんまり神経質になる必要はないです。
ピートモス
最後にピートモスです。
こちらも少しずつ、出来るだけ均等になるように入れていきます。
これくらい入れました。
これを先ほどのマドラースプーンで均します。いい感じかな?こちらも四隅まできちんと入るよう気をつけました。
ピートモスに保水
ピートモスはふわふわなのですが、水分がほとんど入っていないのでこれに水をしっかり吸い込ませます。一度水を含むとしっかり保水してくれるのですが、乾燥した状態だと逆になかなか水を吸ってくれません。ちょっと苦労しました…
百均のスプレーヘッド、500mlのペットボトル用です。これでピートモスに水を吹きかけていきます。
しっかり水を吹きかけますが、なかなか染み込んでいきません。
マドラースプーンで混ぜようと思いましたが、表面がスプーンにくっついてしまいうまくいきませんでした。この工程は必要ないかと思います。
バケツの水に浸けてみます。下から給水させる作戦です。
表面までは水がしみこみませんでした…でも、下からある程度は給水してくれたのではないかな?
さらに上から霧吹きで水をかけます。なかなか染み込んでいきません。
水が染み込んだように見えても、ちょっとめくるとまだ乾いたままです。
湿った表面をめくり、下の乾いているところにも霧吹きします。この下はさっきバケツに浸けた時に水が染み込んでいるのではないかと思います。
霧吹きをしていると鉢底から水が流れ出しました。全体がしっかり水を吸ってくれた証拠かな?
用土の準備はこれで完了です。ピートモスもしっかり水を吸ってくれました。あとはスナゴケを蒔くだけです。
スナゴケのまきゴケ
いよいよスナゴケを蒔いていきます。難しいことはまったくありませんが、丁寧に作業することを心がけました。
これを…
このくらいに切ります。もうちょっと下の方でもいいかも?5mm〜1cm程度の長さを目安にします。そんなに神経質になる必要はないのですが、あんまり細かくしすぎないようにします。1.5cmでも2cmでも問題ないです。
緑色の部分をピートモスの上に蒔いていきます。蒔いた瞬間、ピートモスの水分を吸収してはの部分が開いていくのが分かります。
出来るだけ隙間なく、でも重ならないように蒔いていきます。隙間があっても重なってもそれほど影響はないので、適当で大丈夫です。
この細長いひげ状のもの(胞子体)はあっても構わないのですが、なんとなく嫌だったので切り落とします。
ちまちまと鉢全体に苔を蒔きました。このあと指先でそっと苔を抑え、苔を用土に密着させます。
最後にごく薄く、ピートモスをパラパラと蒔きました。スナゴケが埋まり切らないように、でもある程度は埋まるように、ごく少量です。
こんな感じでしょうか。この「最後にピートモスを振りかける」工程はなくてもいいとは思うのですが、こちらもネットで見かけた情報なので今回やってみました。ある程度保水効果はあるかと思います。
最後にもう一度、全体に軽く霧吹きをして終了です。霧吹きをしながら軽く指で苔を押さえ、土に密着させます。
これで作業終了です。お疲れさまでした。
今後の管理
当面このまま、表面が乾いたら霧吹きで水を補給する、という感じで管理します。この季節なので特に風が強かったりしなければ1日〜2日に一度の保水で十分そうです。
春先あったかくなったら新芽が出てくるのではないかと思います。すぐに生えてくるものでもないと思うので、水分をしっかり補給しながら気長に待つことにします。
おまけ
スナゴケを蒔いている時に、ちょっと違う苔があったので選り分けておきました。
おそらくハイゴケと思います。今回は選り分けるだけにしておきましたが、何かの機会にこちらもまきゴケしてみようかと思います。
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