3月下旬にボサボサと伸びてきたギンゴケを散髪して蒔いておいたのですが、きちんと鉢を用意したものは全くうまくいきませんでした。その後別の鉢に適当にバラけて蒔いておいた方のギンゴケ、わさわさではないもののなんとなく落ち着いてきたような気がします。
5月下旬、梅雨入り後のギンゴケの様子
まずはこちら、矮小性サルスベリの鉢です。
矮小性というだけあって、小さく育ってくれています。この一本などは根元から双葉までがとても短く、軸切り挿し芽の必要もなさそうです。
他のも変に徒長することもなく、小さく育ってくれています。
この鉢には頂き物のホソウリゴケを張っておきました。張った時はすぐに萎れてしまったので枯れたと思っていたのですが、いつの間にか新芽がたくさん出てきてくれています。
色もいい感じ。元気に伸びてくれているみたいです。これはこのサルスベリを鉢上げするときに貼り付けてやりましょう。
そしてこのホソウリゴケの端っこにいるのがギンゴケです。まだ増える兆候はないですが、おそらくようやく仮根が伸びてきて、落ち着いたんじゃないかと思います。
寄れるだけ寄ってみました。新芽が出ているのかどうかよくわかりませんが、安定している気はします。
ちょっと離れたところにもカケラがひとつ。これも青々しているので、仮根が出てきたんじゃないかと思っています。ちょっと周りを見てみるとこんな感じのカケラがたくさん。
これもなんとなく上を向いてきている気がするのです。上を向いているということは仮根がしっかり用土の粒にくっついて、自分を支えることが出来るようになった、ということなんではないかな?と想像しています。このギンゴケ、左端に新しい小さな芽が出て来ているように見えますが、気のせいでしょうか?
※奥の方にはホソウリゴケのカケラが見えますね。これもちゃんと上を向いて育っているように思えます。
もうひとつはこちら、沈まなかったクサボケの種を蒔いておいたもの。種蒔きの際に改めて水に浸けた時に沈んだものを真ん中辺に蒔いておいたのですが、それが発芽してくれたみたい。4〜5本発芽したと思うのですが、最終的に残ったのは2本だけです。でもどちらも元気、特に右側のは双葉の位置がとても低くて優秀です。
この鉢には散髪したギンゴケのカケラをパラパラと蒔いてあります。イメージとしては用土の粒と粒の間に落としていく感じでした。
右手前、左手前は塊を植え付ける感じで張ってあります。あとは右奥なんですが、この写真だと見えませんね。それ以外のところは散髪の時に指でつまみ、そのまま用土の上に置くというか、用土の隙間に差し込むようなイメージで張ってあります。でもそんなにうまくいくはずもなく、蒔いた時は用土の間に流れ込んでいたように思います。
これは一番大きな塊。当初は色が悪くなり枯れてしまうかな、と思っていたのですが、なんだか持ち直したみたい。この用土や環境に順応してくれたのかも知れません。
寄れるだけ寄ってみました。新芽が出て来ているのかどうなのか、よく分かりません。調子は悪くなさそうなのでまあいいかな。何本か先端に黄色いポチポチが出来ているのがありますが、これはなんなんでしょうね?枯れ込んでしまっているのか新芽なのか?知りたいものです。
これは縁のあたり。特に増えている様子はありません。
右端に見切れているのがさっきのコロニーです。他のも伸びて来ています。真ん中あたりのは途中から新芽が伸びているようにも見えますね。
カケラ数本ずつ蒔いた記憶があるのですが、うまいことコロニーになりつつあるのかな?ちゃんとした立派なコロニーになるまでにはまだまだ年単位で時間がかかると思いますが、仮根を伸ばしつつ環境に順応してくれている気がします。
ある程度の本数をまとめて蒔いたところはそのまま塊で生えていますね。最初からこうした方が良かったかも?
他にもパラパラと蒔いたやつがみんな青々としていますので、うまく順応できたのではないでしょうか。
全体的に散らばっています。いい感じかな?
よーく見ると脇から小さな芽が出ているようなのが何本かありますね。こうやってだんだんと増えていくんでしょうか。
これは最初の写真で右奥にあったコロニーです。このギンゴケだけ出自が違い、長寿梅を買った時に生えていた小さなコロニーを張り付けたもの。ほんとに小さいコロニーで、ギンゴケらしきものはこれだけだったのです。
これ、ギンゴケだと思うのですが、色がなんだか鮮やかですね。先端が銀色になっていない気がします。もしかして違う種類なのかな?
で、このコロニーの端っこ、明らかに何か違う種類の苔が生えています。これはなんでしょうか、ヒツジゴケっぽくも見えますが、ギンゴケの邪魔をしないならまあいいか。ギンゴケを張った時には気付かなかったものなので、ちゃんと成長してくれているということですね。
※暗かったのでライトをつけています。
他にもいっぱいありますが、キリがないのでこの辺で。こうやって拡大して見ていると、いつまででも見ていられる気がします。
今後の管理とか
このふた鉢はどちらも根伏せ用の素材を作るために配合用土に鉢底石を混ぜて種を蒔いてあるもの。根がある程度しっかりするには最低でも2年、出来れば3年くらい待った方がいいはずなので、当分植え替えるつもりはありません。なので、このまま2年くらいはほっておくつもり。
最近はジョウロでジャバジャバと水をやっていますが、それでも苔が流れていく様子はありません。仮根でしっかり用土にくっついてくれているものと思われます。このまま数年置いといたら、鉢いっぱいにコロニーになってくれますでしょうか?
唯一気になるのは、ギンゴケよりもヒツジゴケやホソウリゴケの方が強いんじゃないかということ。成長速度ではギンゴケは遅いと思っていて、だとすると負けちゃうかも知れません。様子を見ながらもしギンゴケが駆逐されそうになったらヒツジゴケやホソウリゴケは取ってしまうかも知れません。
おまけ
この記事の写真を撮りながら、ついでにクサボケの鉢にも残ったギンゴケの先端部分を蒔きました。あとちょうどコツボゴケがあったので、そちらも蒔いています。
黄緑色の葉っぱがコツボゴケです。
真ん中のがコツボゴケ。ギンゴケも蒔いているのですが、ここには写っていないか、どこかにいってしまったようです。どちらもハサミで切った後、用土に置き、霧吹きで落ち着かせています。本当は指で押しつけた方がいいんでしょうけれど、そこまではやっていません。
コツボゴケは条件が合うと異常に繁茂するので他の苔がみんなやられちゃいそうですが、ここはクサボケの葉でかなり影になるところなので、それ程でもないかも知れません。(コツボゴケは太陽大好きなはずですので)まあこれは半分いたずらみたいなものなので、うまく殖えたらラッキーくらいに考えておきます。むしろギンゴケに頑張って欲しいものです。
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