ギンゴケを使ってボトルコケリウムとミニミニ苔盆栽を作ってみました

完成した豆苔盆栽とボトルコケリウム
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衝動的にギンゴケが欲しくなりヤフオクを覗いてみたところ、たまたま大きなコロニーがそこそこのお値段で出ていたのでうっかり落札してしまいました。すぐに使うあてはないのですが、せっかくなのでボトルコケリウムと苔盆栽を作ってみました。

ギンゴケの準備

今回購入したギンゴケは天然物ということで、虫やら卵やらがたくさん付いていると考えられるため、丸一日以上水にしっかり浸けました。中にいる虫がびっくりして出てきたり、卵含め溺死させるためです。24時間+アルファなのですが、これでも完全に駆除できたとは思っていません。が、そこそこ大きいやつは駆除出来たのではないか、と思います。

ギンゴケをコロニーごとビニール袋に入れ、たっぷり水を注いで口を固く縛っておきました。あとは使う前に水を捨て、きれいな水で濯いでおくのがいいのですが、コロニーがすぐに崩れてしまうので慎重に。あるいは濯がなくてもいいです。

ギンゴケを使ったボトルコケリウムの作り方

作り方、って言っても簡単なものだし、しかも自己流ですのであんまり参考にならないかも知れません。こんな作り方をしている人もいるんだな、くらいに思ってください。

ボトルの準備

まずは苔を貼り付ける土台をボトルの中に作っていきます。

今回使うのはこの3つ。左と真ん中のビンはどちらも百均で買ったものです。右の豆鉢は以前まとめて買ったもののひとつ。1.5cm四方くらいです。まずは左の大きなやつから。

まずはゼオライトを適量(適当)、ザルに入れて流水で微塵を洗い流しておきます。このザルも百均、お菓子作りコーナーで買ったものです。けっこう目が細かいので使いやすいです。

ふとビンを見ると、形成した時の線が出ちゃってますね。ガラスも厚みが均一でないようで、中が歪んで見えます。100円だからしょうがないとしてもちょっと品質がアレです。

ビンの中に洗ったゼオライトを入れて…

竹串のお尻で平らに均します。

真ん中あたりに適当に窪みを作り…

真ん中にくん炭(籾殻を蒸し焼きにして炭にしたもの)を入れます。くん炭は変な臭いを抑えてくれたり、苔の色を鮮やかにしてくれたりするそうなのですが、多分なくても構わないと思います。ゼオライトが保水や臭いを抑えてくれると思うので。(苔の色を鮮やかに、というのは正直効果がわかりませんが、使っている人はけっこういるみたいです)

わざわざ窪ませて中央に入れているのは、くん炭が外から見えるのを嫌ったためです。あんまり気にしないのであれば、全体に薄く敷いてもいいと思います。

いつもの遊恵盆栽さんの配合用土を入れていくのですが、まず周囲から。こうすることで真ん中に入れたくん炭がガラス側に出てきてしまうのを防いでいます。

ここでは盆栽用の配合用土を使っていますが、赤玉土と富士砂とか桐生砂あたりを適当に混ぜて使ってもいいと思います。赤玉3:1富士砂、くらいでしょうか?1:1でもいいかも?盆栽と違って養分は一切必要ないし、養分があると中にカビや藻類が生えてきやすくなるので、出来るだけ余計なものは入れないようにします。くん炭は土に混ぜてしまってもいいかも知れませんが、その時はほんのちょっとでいいかと思います。

くん炭が隠れるくらいまで配合用土を入れたら、マドラースプーンの背で平らに均します。このマドラースプーンも百均で買ったもの。地味ながらいろいろ使い勝手が良く、重宝しています。

こんな感じになりました。これでコケリウムの土台は完成です。今回はギンゴケを使いますが、この土台にお好みの苔を貼り付ければボトルコケリウムになります。ホソウリゴケとかスナゴケとか、その辺に生えているものをきれいに洗って貼り付ければボトルコケリウムの出来上がり。ここからは人それぞれ、センスが出てきますね。

んー、全体のバランスを見るとゼオライトが少し多過ぎたかも?多過ぎたからといって何かまずいことがある訳ではないのですが、見た目のバランスの問題です。

ではギンゴケを貼っていきましょう。

ボトルコケリウムにギンゴケを貼り付ける

まずは一昼夜水に浸けたギンゴケを出します。

細かなクズがたくさん浮いていますが、これはおそらくギンゴケが古くなって枯れたものと思われます。本当は裏側をこすって古い泥を落としたかったのですが、それをするとギンゴケが一本いっぽんバラバラになってしまうので、やりませんでした。

とりあえずプラスチックのトレーに上げました。スシローのテイクアウトのトレーなのですが、蓋が出来るのでこれを採用しています。近いうちに百均で大きめのタッパーかなにか、しっかり蓋ができる入れ物を買ってこようと思います。

バラバラになっちゃっていますが、実はこれ、ひとつのコロニーだったのです。水に入れる時、出す時に細かく分かれてしまいましたが、かなり立派なものですね。

細かいゴミがたくさんついていますが、全体的に非常にきれいなギンゴケです。

緑色の芽の下が非常に長いです。貼り付ける時には切ってしまうものですが、これだけ伸びるにはかなりの時間がかかったんじゃないでしょうか。

では苔を貼り付けていきましょう。

適当ですが、これくらいの大きさを大きな塊から取ります。大きいですが、小さな細い苔の集合体なので、力を入れずとも簡単に裂けます。

この茶色い部分はほとんど不要なのですが、あんまり緑色の芽に近いところで切ってしまうとバラバラ、というか粉々?になってしまうので、多少残して…

これくらい残して切ってしまいました。これでもうっかりすると端の方からぼろぼろと崩れてきてしまうので、持ち方には気を付けました。

ピンセットを使ってとりあえず真ん中に大きめのを据え付けました。ピンセットを抜く時一緒に持ち上がってきてしまうので、マドラーの柄で押さえました。

軽く指で押さえて安定させます。用土に刺さっていく訳でもないし、しっかり固定できる訳でもないのですが、用土とギンゴケを密着させるイメージで押さえています。

同じようにある程度の大きさに切り取って下の茶色い部分をハサミで切り落とし、空いているところに押し付けていきます。これを繰り返して…

全体に隙間なくギンゴケを貼り付けました。この後ピンセットで表面に落ちた小さなゴミを取り除いて終了です。

断面はこんな感じ。あんまりうまいこと出来ませんでした。今思えば端っこの方から仕上げていく方が正解かも?

蓋をするとこんな感じ。遠くから見ればまあまあよく見えないこともないかな?

続いて小さいビンの方もやっつけちゃいましょう。

中が少し汚かったのでざっと水で洗いました乾かさずにやったので内側にいろいろくっついてしまい、少し苦労しました。ビンはきちんと乾燥させた方がいいですね。

さっきのと同様にゼオライトを薄く敷き、中央に窪みを作ってくん炭を入れ…

くん炭が隠れるくらいまで配合用土を入れます。

こんな感じになりました。ビンの高さがあまりないので、これでも多過ぎですね。ゼオライトも配合用土も、もっともっと少なくて良かったのではないかと。この半分くらいかな?

これくらいをちぎって下の茶色い部分をハサミで切って…

真ん中に据え付けます。

あとは適当な大きさの塊を隙間なく詰めていき…

全体に敷き詰めました。さっきのと違うのは…

用土を全部埋めていないところ。

こんな感じで隙間がありますが、上から見るとそれなりにしっかり詰まっているように見えます。

別角度から見るとこんな感じ。この方が自然に感じます。

上から見るとこんな感じ。多少隙間はあるものの、まあいいかな?この隙間からも新しい芽が伸びてくれればありがたいのですが、ギンゴケはそういう増え方するんでしょうか?

コルクの蓋をしたところ。こうやってみるとちょっとマシかな?コルクの蓋は余計な水分を吸ってくれそうなのですが、どうなんでしょうか。カビが生えたりしなければいいんですが。

さて最後は豆鉢です。鉢底ネットを針金で固定しておきます。作り方は基本一緒。

鉢底ネットが見えなくなるくらいまで薄くゼオライトを敷き…

ほんのちょっとだけくん炭を入れました。

あとは配合用土をこれくらい。ギンゴケを植え付けていきます。

鉢の大きさよりちょっと大きい塊を取り、ぎゅっと詰めました。大きく切り取ったつもりだったのですが隙間が出来てしまったので、隙間よりちょっと大きめに切り取ったのを追加しています。奥側、左上が後から足したところ。

これが一番きれいに出来たでしょうか?これだけで楽しむというよりも、盆栽の横に置く添え物ですかね。

これで一旦完成です。お疲れさまでした!豆苔盆栽を作っている間ビンには蓋をしていたのですが、あっという間に曇っていますね。

今後の管理とか

そもそもギンゴケはあまり高い湿度は必要ないので、ボトルコケリウムにはあまり向かないと思われます。苔がある程度落ち着いてきたらボトルの蓋は基本外しておくことにします。逆に、盆栽の用土に貼り付けるのにはちょうどいい感じ。背も低くてなかなか伸びないし、銀色に輝く姿は独特の美しさがありますしね。

残ったギンゴケは端っこに固めて霧吹きで水をかけ…

蓋をしておきました。

こぼれ落ちてしまった小さな塊や、一本ずつにバラけてしまったものはある程度まとめて…

クサボケの種を蒔いた鉢にピンセットで穴を開け、差し込んでおきました。これで枯れなければいいんですが。

写真を撮ってみました

最後にちょっとだけ、写真を撮ってみました。

やっぱりこれが一番いい感じかも?簡単なのでこんな感じのをもういくつか作っておこうかと思ってみたり。

別角度から。

かっこよく撮ろうと思ったのですが、蒸れ蒸れで中が全然見えませんでした。

上から見たらこんな感じ。これはこれでいい感じ?

こちらも曇っちゃってますね。

上から見たらこんな感じ。まだゴミがいくつか残っているので、折を見てお掃除します。

最後にみんなで記念写真。

そんなに難しいこともないですし、百均で揃う材料ばかりですので、ぜひ一度お試しください!

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