ヤマモミジの軸切り挿し芽のやり方 – 株立ち仕立てに再挑戦!

ヤマモミジを束ねて木綿糸で固定したところ 山もみじ (ヤマモミジ)
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昨年ヤマモミジがたくさん出てきたので、木綿糸で縛って株立ち風に仕立てようと試みました。残念ながら枯れてしまったのですが、どうしても株立ちっぽいのが欲しかったので、今年もう一度挑戦することにしました。去年の反省を活かして少しずつやり方を変えていきます。

ヤマモミジの発芽の状況

確か昨年秋に頂いてきたヤマモミジの種を採り蒔きして起きました。少し前にかなり発芽してきていたのですが、現状を確認してみます。

これが現在の状況。20本以上発芽してくれています。このうち大きいものを選別して株立ち風に仕立ててみます。

これからしばらくまた寒くなるということでもう少し後にしようかと思ったんですが…2つ目の本葉が動き始めてしまっているものがあり、急遽やってみることにしました。昨年より1週間ほど早いのですが、ネットで調べたところ気温はそれほど変わらないようだったので。

今日やってしまおうと決めたもう一つの理由がこれ。なぜかは分からないのですが、そこそこ育ってきた芽が枯れ始めているのです。なんだか嫌な予感がしたので、まだ元気なうちに軸切り挿し芽してしまおうと思った訳です。

下準備

下準備といってもそんなにやることはありません。

まずはこれ。小さな容器にメネデール(100倍)を入れておきます。100倍はまあ標準の濃度ですね。

それと、写真は撮ってないのですが、木綿糸を長めに切って端に結び目、というか輪っかを作っておきます。あとでもみじを束ねたときにすぐに縛れるよう、あらかじめ作っておくのです。

ヤマモミジの軸切り挿し芽(株立ち風)の作り方

では早速やってみましょう。といっても基本的には去年やったのと同じやり方です。

まずは元気のいい大きいやつから抜いていきます。去年は丁寧に一本ずつ切っていったのですが、まだ根も少ないし、簡単に引っこ抜けます。ただ、用土が緩んでしまうので都度指で用土を押さえて固めました。

抜いたらすぐに先ほどのメネデールに根の先を浸けておきます。根の乾燥を防ぐためです。

ちなみに本葉がこれくらいしっかり開いた時が軸切り挿し芽の時期だそうです。

これはさっきへにゃっと折れてしまっていたもの。根元が黒ずんでいますが、これ、根腐れかもですね。どうせ枯れちゃうだろうと思いつつ、勿体無いのでこれも一緒に挿します。

これなんかかなり元気。あ、さっき2つ目の本葉が動き出していたやつですね。

根も伸び始めていました。

へにゃっと倒れちゃっている芽の根先です。こんな風に黒ずんでしまっていますので、やっぱり根腐れ?水をやり過ぎたんでしょうか。

こんな風に葉も萎れてしまってしまっているのは、残念ながら諦めて廃棄です。

そこそこ大きくなったやつを全部引き抜いたら、束にまとめていきます。位置は双葉を同じ高さになるように合わせますが、だいたいで十分。

一本、また一本と足していきます。この時に出来るだけ位置と向きを調整して、全部が外を向くようにしたいところですが、葉っぱが密集してしまいそんなに簡単ではありません。ですのでまあ、適当に。

だんだん増えてきました。この辺りから葉と葉が干渉して難しくなってきます。もし葉が内側を向いていたりして調整したい、けれどうまくいかない、という時は、一度束から外してもう一度向きを整えて束に加えるとそこそこ上手く行く感じです。

だいぶ束ねられてきました。こんな感じで引き抜いたもみじを全部束ねます。大きいのから始め、外側に小さいのが来るようにしたつもりです。が、そう上手くは行かないのでまあまあ適当に。あとでいくらでも調整が効くと思いますので。

全部束ねたらくるっと向きを変え…

先ほど切って輪っかを作っておいた木綿糸を巻いていきます。あんまり下の方で巻いても腰高になってしまうし、あんまり葉っぱギリギリのところでも上手く挿さらないし。この辺は思案のしどころです。

最終的にこの辺から縛り始めることにしました。双葉から2〜3cmのところかな?ちょっと腰高ですが、まあ大丈夫でしょう。

ここから下に向かってくるくると木綿糸を巻いていきます。1cmくらい巻いたら今度は上に向かって巻き、一番上まで行ったらさらに下に向かって巻きました。

1.5往復?したら下側で木綿糸を縛ります。念の為3回くらい縛りました。木綿糸は表面がザラザラしているので、そう簡単に解けることはないと思います。

糸をしっかり縛ったらあまりを切り落とします。こんな感じになりました。木綿糸は用土に植えたら比較的短期間で腐って消えてしまうので、多少太めでも大丈夫と思います。

全体はこんな感じ。ここまで出来たらいよいよ根を切り落とします。

去年はこの辺?木綿糸のすぐ下で切り落としたのですが、そのあと木綿糸の”上側”からも発根していました。断面からだけ発根すると思っていたのですが、軸の横からも発根するようです。

ということで、今回はこの辺で根を切り落としました。切るのはいつもの百均のカミソリ。新しいよく切れるものを使って、向こう側から手前に引くようにスパッと切ります。上から押しつぶすように切るのは断面が潰れてしまうためNGです。

断面からはすぐに水が噴き出します。これを見ると全部で19本あるようです。

糸の上側はこんな感じになっています。出来るだけ軸が重ならないようにしたいところですが、難しいですね。

軸切りして木綿糸で束ねたヤマモミジをメネデールに浸ける

これを先ほどのメネデール溶液に浸けます。軸の断面のところがメネデールに浸かるようにしました。これはコメント欄でアドバイス頂いたのを試してみたくて挑戦です。ネットや教科書だと1〜2時間(ただの)水に浸けてすぐに用土に挿す、というのが多いのですが、今回はまる1日!メネデールを吸わせます。これもアドバイス頂いた通りです。(まる1日ということなので20〜24時間くらいと思ってます)

このまま明日まで置いておいても良かったのですが、せっかく作ったペットボトルのミニミニハウスがあるのでそこに入れておきました。温度はさすがに保てませんが、ある程度湿度が保たれるのではないかと思います。

今日の作業はこれでおしまいです。お疲れさまでした!

今後の作業と管理

このまま明日の昼くらいまでメネデールに浸けてしっかり吸わせたあと、断面にルートンをまぶして用土に挿します。去年は小さな化粧鉢を使ったのですが、今年はそれより大きい朱泥鉢を使います。根が自由に伸びるスペースの確保と、通気が良くなるので根の成長が促進されるかも知れない、という期待からです。

根が傷んでいるのも数本混じっているし、何本か枯れてしまうのは想定内なのですが、最終的に10本くらいは残ってくれたら嬉しいですね。

これから2〜3日ちょっと寒くなるみたいですが、その後は最高気温20度くらいまでになるようなので、なんとかなるのではないかと思っています。今年こそ成功させたいなぁ…!!

山もみじ (ヤマモミジ)
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