山もみじ(ヤマモミジ)の芽摘みをしてみました。練習です!

ヤマモミジの托葉を外す 山もみじ (ヤマモミジ)
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2月の初めに植え替えた軸切り挿し芽をしたヤマモミジですが、ひと月経って根っこが落ち着いてきたようです。葉も出てきたし枝も伸び始めているので、あまり間伸びしないうちに芽摘みというのをしてみることにしました。

芽摘みをするヤマモミジ

鉢上げしたヤマモミジはこんな感じです。

先端部分が一気に成長、たくさんの葉が出てきてくれています。ただ、途中に芽がぜんぜん無いのが気になりますが…

先端部はこんな感じです。程よい長さの枝が出てきてくれているのですが、これ以上伸びてしまうのもちょっと困りもの。これくらいで止まってくれるのがベストと思い、「芽摘み」なるものをやってみようと思います。

ヤマモミジの芽摘みのやり方

ここからの作業はいつも参考にさせていただいているしんとうきみこさんの「キミのミニ盆栽びより」の内容そのままです。しんとうきみこさんのHPの方がしっかりと分かりやすく解説されているので、そちらを参考にされた方が確実かと思います。

こちらが芽摘みする新芽なのですが…

この青いところを「芽鱗(ガリン)」、赤いところを「托葉(タクヨウ)」、ふたつ合わせて「ハカマ」と呼ぶそうです。この中に保護されている軸がどんどん伸びて間延びしてしまうのですが、これを取ってしまうことで中の軸が乾燥し、これ以上伸びなくなるとのこと。初めての経験なのでどうなるのか半信半疑ではありますが、やってみましょう。

ピンセットを使って、まずは芽鱗を取りました。思ったより硬くて結構しっかりくっついていたので、ちょっと苦労しました。全部で3対(6枚)あるらしいのですが、よく分からず。でも周囲にくっついていたものは全部取りました。

続いて托葉も外しました。キミさんのHPには3対と書いてありましたが、左右2枚(1対)しかなかったような?こちらは薄くて長いので、芽鱗に比べると簡単に外すことができました。

袴を外したあとはこんな感じ。あらわになった軸を指で触ってみると、なんとなくしっとりしているように感じました。すぐに乾いてしまうと思いますが、これでこの軸はこれ以上伸びないということでしょうか。

反対側の袴も取っちゃいました。芽鱗が少し残っているようにも思えるのですが、軸が露出しているので乾燥させるという目的は果たせるんじゃないかと思います。

拡大するとこんな感じです。

さて、本来この作業はもっと早く、葉が開く前に行うものらしいのですが、ちょっと遅かったので次の芽も伸びてしまっています。

こんな感じ。本来は既に開いてしまった葉が開く前に、それをこじ開けて中の芽を切るというか摘んでとってしまうとのこと。でももうここまで開いてしまったので…

切ってしまいました。こうすることで、残った葉の付け根に新しい芽が形成され、そこから2本、Y字型に新しい枝が出てきてくれるんじゃないかと思ってのこと。実際どうなるかは分かりませんが、練習ということでやってみています。

反対側も同様に切ってしまいました。

なんとなくスッキリしたような?

次にこちら。この芽にも袴が出来ていますので、同様に取ってしまいます。

取っちゃいました!ついでに真ん中の芽も切ってしまってます。これの対になる反対側の芽はまだ小さくて、袴も形成されてないようだったので、もうちょっと後で芽摘みすることにします。

反対側はまだこんな感じなんです。

ついでに枯れてしまった葉も切り落として終了です。かなーり、スッキリした気がします。

この写真を見ると、芽摘みした軸のすぐ下に別の芽が膨らみ始めています。将来的にこの辺で取り木でもしてやれば、豆盆栽の素材になってくれるんじゃないかと思うんです。この木の先端なのですが、いい具合に芽と芽の間隔が詰まっているのです。

さて、もう一本この間植え替えたばかりのヤマモミジがあります。

こいつです。育苗コンテナで唯一生き残ってくれたやつです。

先端を見てみると、枝ではなく幹に当たる部分なのですが、やはり袴が形成されています。

これも取ってしまいました!

芽鱗がやっぱり取りづらいのですが、出来るだけ丁寧に。あんまりやり過ぎると軸を痛めたり芽を落としてしまいそうだったので、適当にしています。

こんな感じになりました。こちらは中央にある芽は切っていません。枝ではなく幹本体部分だったので、切ってしまっていいものか迷ったのと、全体的に葉が少ないので躊躇してしまったのです。でも、ここを切る=摘心ということになるので、全体的に枝を呼ぶことになるのかも知れませんね。中央の軸を切ってしまえば、左右の葉の付け根から新しい芽・枝が出てきてくれるとは思うのですが。まあ、もうちょっと様子を見てみます。

ということで、芽摘みはこれで終わりです。かなり細かい作業になるので、先が尖ったピンセットがないと難しいかも?

今後の管理とか

今回この作業を行なったのは、この2本はもっと下の方で切ってしまうつもりだったからです。上の方は太らせるための捨て枝なので、失敗してもいいや!と思って練習したのです。が、どちらも先端の方は芽と芽の間隔が詰まっていて、豆盆栽素材に使えるなぁ、と思い始めています。

秋になったら全体に針金を掛けようと思っています。それまでにどれくらい太るか分かりませんが、来年くらいにはこの先端部分に取り木をかけられないかな、と企んでいます。もちろんそのためには下の方の芽当たりからもじゃんじゃん芽を出してもらわないといけないのですが!

もみじ、なかなか面白いかも知れません。今までは発芽した年にいろいろいじってダメにしてしまっていたのですが、丸一年はほったらかし、2年目からが本番のような気がしてきました。もちろん軸切り挿し芽はした方がいいのですが、しなくてもどうにでもなるような気がしてきました。

いや、楽しみが増えてきましたよ!?

山もみじ (ヤマモミジ)
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