ボケが萎び始めました – ボケの軸切り挿し芽に挑戦

根を切ったボケの実生苗 木瓜 (ボケ)
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昨年秋に種子を蒔き、今年順次発芽・成長してくれているボケですが、一部調子が悪くなってしまいました。このままほっておいたら枯れてしまうかも知れず、ダメ元で軸切り挿し芽をしてみることにしました。タイミング的には遅すぎるとは思うのですが、枯れてしまうよりはマシです。

今まで「木瓜」カテゴリを作っていませんでしたので、新しく作りました。ボケの記事はここにまとめていきます。

ボケの状況

萎びて来てしまったボケですが、状況を見てみます。

まずはこれ。一番成長していて楽しみにしていたボケなのですが、数日前から上の方から萎びて来てしまいました。

こんな感じです。以前こんな感じになったことはあるのですが、すぐにまた真っ直ぐに伸びていました。いつものことと様子を見ていたところ、どうも回復する感じがしません。水はしっかりやっているので、逆に水のやり過ぎによる根腐れを疑いました。

同じ鉢にあるこちらも、根元がなんだか黒ずんできているみたいです。

少し用土をどけてみたところ、明らかにやせ細っています。何が原因なのかは分かりませんが、非常にマズイ気がします。

そして今回、思い切って軸切り挿し芽をしようと決心したきっかけになったのがこちら。根元が黒くなって来て、こんな風になってしまいました。最初は「軸が木質化して来たのかな?」とか、「軸じゃなくて根が表土状に出て来ているから黒ずんでいるのかな?」とか思っていたのですが、これは明らかに枯れてしまっています。手遅れは承知でこれも軸切り挿し芽してみることにしました。

ボケの軸切り挿し芽のやり方 〜準備編〜

前回の黒松・ヤマモミジの軸切り挿し芽と同様、今日は根を切ってメネデールに浸けるところまでです。

まずは上は元気っぽいけど根元が黒ずんでいるやつ。指で用土を崩しながらゆっくり引き抜きました。

ん〜、かなり上の方まで黒ずんじゃってますね。これは双葉を切って挿すことになりそうです。

根の様子はこんな感じでした。特に腐っていたりということはなかったですが、あんまり発育がいいという訳でもなさそう。

緑色のまだ元気な部分で切ったのですが、こんだけしかありません。これでは土に挿して固定、というのは無理です。

ということで、双葉を切り落としました。実際に挿すときは上も切るつもりですが、今はこれだけにして…

メネデールに浸けておきます。

次はこちらのしなしなになっちゃったやつ。これはもう手遅れだとは思うものの、やっぱり勿体無いのでダメ元で軸切り挿し芽します。

引き抜きました。根の状態はこんな感じです。本来なら先端が白くなっていてもっと伸びているはずだと思うのですが、あんまり成長していませんでした。ただ、黒く腐っている、という訳でもないのです。

とりあえずこの辺で切ってみました。軸も黒ずんでいるし、ダメかなぁ…?

最後はこちら、一番大きいやつ。これは軸切り挿し芽するかこのまま置いておいて復活するのを待つかだいぶ悩んだのですが、このまま枯れてしまうのがどうしても怖くて軸切りしてしまうことにしました。

根はこんな感じでした。上の方の細根の先端は白っぽく、まだ成長しているようにも思えますが、軸は下から黒ずんで来ているのでやっぱり枯れちゃいそうですね。

この辺、軸がまだ緑色の元気な部分で切り落としました。ちょっと長すぎな気もしますが、こんなもんでしょうか?

実際に挿す前に上の方もギリギリまで切ってしまうつもりですが、今時点では残したまま、メネデールに浸けておきます。これで明日昼ごろ?まで浸けておいて、それから挿すことにします。今日はここまで。続きはまた明日!です。

どれも枯れてしまう可能性が高いですが、これで根が付いてくれたらそれはそれで儲けものです。

メネデールに浸けた苗を挿す

さて、根を切ったボケの苗をほぼ1日メネデールに浸けました。写真の時間を見ると22時間くらい。これくらいメネデールを吸わせれば十分かな?

まず先にルートンを水に溶いてペースト状にしておきます。

昨日の苗です。どうなっているでしょう?

これ、一番大きかったやつです。先端が萎びておじぎしちゃってましたが、今はしっかりピンと上を向いています。この時点で一瞬「早まったかな?」と思ったのですが、しっかり吸水すればあんな風にはならない、と考えるとやはり根に何か問題があったんじゃないかとも思います。ほっておいたらやっぱり枯れてしまったかも知れないので、これでよしとしましょう。まあ、どっちにしてももう手遅れなんですけどね。

根元はこんな感じになっていました。これ、痛んでるんじゃなくて木質化し始めている感じですね。ここからは根が出ないかも知れません。遅過ぎたのではないかと。こんなことなら根を少し残しておけばよかったかな?

まず、本葉を2枚だけ残して上を切ってしまいました。ここでは芽切りバサミを使いました。残す本葉は1枚でもよかったかも知れません。切った上の部分は断面をもう一度メネデールに浸けておきます。上の部分も挿します。

葉を1/3にしました。写真では片側だけですが、両方とも切ってしまいます。葉からの蒸散を抑えるためです。

挿し床はこちら。間借りすることにしました。材料が揃っているので、長寿梅用にもう一つ同じものを作ることにしましたので。

これくらいたっぷりとルートンのペーストを塗りつけました。手にルートンが付くと苗にも付いて白くなってしまうので、針金を使っています。まあちょっとくらい葉っぱとかに付いてもいいんですが、見た目の問題ですね。

ルートンを付けた針金で穴を開けたので、白くルートンが付いて白くなってます。穴は先に開けておくべきでした。ほんの数秒〜数十秒ではありますが、苗が乾燥してしまいますので。

穴に苗を挿します。断面が出来るだけ用土に触れないように「落とし込む」ような感じで挿しました。

霧吹きで吹いて用土を締めます。すでに挿してある黒松などの芽を動かしたくなかったので最初はバケツの水に浸けないでおこうと思い、こうしました。でもこれだとしっかり締まらないようなので、最終的にはバケツに浸けてしまいましたが。

さて次はこちら。先ほど切った上側です。これを芽切りバサミで半分にします。

さっき下側を切った時芽切りバサミを使いましたので、断面を1mmくらいカミソリで切っておきます。そこまでしなくてもいい気もしますが、念のため。

下の本葉は元から切ってしまい、上のも1/3くらいにしました。なんとなくこの子が一番イケそうな気がします。何の根拠もありませんが。

またしこたまルートンを塗りつけました。

同様に挿しました。霧吹きはしましたが、バケツの水に浸けるのは最後にします。

最後はこちらの先端部分。一番上の出かかっている本葉を残したのですが、もうひとつ下のを残せばよかったかも。ここに成長のエネルギーを使われるのは困るんですよね。根を出してもらわないといけないので。まあ切っちゃったもんはしょうがないので、ルートンをたっぷり付けて…

この位置に挿しました。

次はこちら、根が黒ずんできていた小さな苗です。根を落としてルートンに浸けておいたおかげか、かなり元気そうではあります。

一番上の葉を残してあとは全部切り…

ルートンのペーストをたっぷり付けて…

挿しました。もっと深くてもよかったかも?

最後はこちら。やっぱり復活はしませんでした。でも一番下の葉はほんのちょっとだけマシだったので…

上の萎びてしまった部分を落とし、残った本葉も半分にして…

挿しました。一番右下の小さなやつです。

このあとバケツの水にゆっくりと浸け、本当に少しだけ揺すって用土を締めました。ちゃんと断面あたりに用土が密着してくれたか不安ですが、あまり揺すると挿さっている松やらもみじの芽が動いてしまいそうだったので、最小限にしています。それでもボケの周囲の用土が崩れて平坦になるのが分かりましたので、ある程度締まってくれたと思っています。

用土の表面が均されているのが分かりますでしょうか。

最後に蓋を被せておしまいです。お疲れさまでした!

今後の管理

発根を促進するため少しは陽に当てたり蓋を外して風に当てたりしたいのですが(既に何度かやりました)、ぐっとこらえて明るい日陰に置いておくことにします。ボケの軸切り挿し芽は初めてだし、タイミング的に遅かった気がするので、発根はちょっと厳しい気がしています。軸切り挿し芽というよりはただの挿し木?とはいえ1本でも根が出てくれたらいいな、とは思っているので、期待して待ってみます。

木瓜 (ボケ)
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