来年はもみじや楓を中心にまたいろいろやってみようと思い種を探していました。11月も後半になりようやく今年採取の種が出回り始めたので、いろいろ購入してしまいました。今年はちょっと珍しい種も手に入りましたので、来年以降楽しみが増えました。
入手した種
来年はトウカエデとイロハモミジをやってやろうと決めていました。以前購入したことのある種屋さんをウォッチしていたのですが、ようやく入荷したようなのでいろいろ見てみました。種を購入したのはこちらのお店です。
工房若草さんです。こちら、メジャーなものからちょっと珍しいものまでいろいろなタネを取り扱っていますので、見ているだけでワクワクしてきます。ただ、販売期間が非常に限られているのが難点なのですが(2月末で終了しちゃうみたいです)、逆に採れたばかりの新鮮な種を扱っているとも言えます。当然ですが採れたての方が発芽率が高いです。
今回工房若草さんから購入したのはこちら。
- トウカエデ(唐楓)
- イロハモミジ
- ボケ(木瓜)
- ロウバイ
- ニワウメ
トウカエデとイロハモミジは100個ずつくらい買ってしまいました。これはまた株立ち風にするため。
木瓜は20個ほど購入。木瓜の種って珍しくないですか?苗はいくらでも売っているのですが、なぜかみんな幹がまっすぐ直幹のものばかり。実生でいちから育てたら少なからず曲がりの付いた面白い木が出来るのではないかな、と思い、飛びつきました。花もきれいでかわいいので好きな種類のひとつです。1本でも2本でも形になってくれればいいのですが。
ロウバイとニワウメは衝動買いです。どちらも少し(10個?)ですが、いつか花が見られることを期待しています。
購入したもの以外に、近くで入手出来た種も同時に蒔きます。
- しだれもみじ
- ヤマモミジ
ちょっと種類も個数も多過ぎかも知れませんが、株立ちにしたり軸切り挿し芽で枯れてしまったりするでしょうから、なんとかなるでしょう。
種蒔きのやり方 – 今回も網伏せです
下準備 – 種を水に浸けておく
先ずは下準備です。種を水に浸けるのですが、トウカエデとイロハモミジなんかはほとんど見た目が同じ。ということで…
こんな風に分けてみました。実際本葉が出てくればどれが何かは分かるのですが、一応分けて蒔きたかったので。
そしてやまもみじも。赤い粒はニシキギです。たまたまちょっとだけなっていたのを頂いてきました。ちょっと粒が小さい気がするし、おそらく発芽しないとは思いますが蒔いてみます。
こちらはボケ、ロウバイ、ニワウメです。白っぽいのがニワウメ、大きく細長いのがロウバイ、三角の小さいのがボケです。どれも初めての実生です。こちらの種は大きかったので、一昼夜(24時間)くらい水に浸けています。一部は来春蒔こうと思ってこの時点では全部水に浸けていませんでしたが、後で気が変わり後日残りも蒔いてしまうことにしました。
鉢の準備と種蒔き
では鉢の準備をし、早速蒔いていきましょう。
先ずはこちらの大きめのプラ鉢に用土と元肥(マグアンプK)を入れていきます。
用土はいつもより少なめでこれくらい。ここに種を並べていきます。
こんな感じに並べました。正直これでも多過ぎだと思うのですが、苗床だと思えばこんなものでしょうか。最終的にはみんな仕立て鉢に移すつもりです。
種は手前からトウカエデとイロハモミジ、ロウバイ、ボケ、ニワウメ、一番奥にしだれもみじとヤマモミジを2〜3粒ずつ蒔いています。
ごく薄く用土をかけて…
たっぷり水を含ませた水苔を山盛りに盛ります。これでもかというくらいたくさんです(笑)。
先日エゴノキやヤマモミジでやったのと同様、網戸のネットを掛けます。隙間が出来ないように上からしっかり押さえます。
ある程度網の位置が決まったら平ゴムを掛け、端を引っ張ったり上を押さえたりしながら位置を整えます。出来るだけ水苔との間に隙間が出来ないようにネットの位置を整えます。
ゴム一本では心許ないので、こちらも2本掛けました。
出来上がりです。水苔の量が多過ぎたのかゴムがきついのか、プラ鉢が歪んでしまっていますがまあいいでしょう。
続いて先日購入した朱泥鉢にも蒔いてみます。
鉢底ネットをセットして…
ここにはトウカエデ、しだれもみじ、イロハモミジを蒔きました。(たぶんそうだったと思うのですが、忘れてしまいました…)
ここにも水を含ませた水苔をてんこ盛り。種の上に用土はかけず、直接水苔を乗せています。
最後に残った網戸の切れっ端を使ったのですが、少し小さかったようです。まあこれでもなんとかなるでしょう。
出来ました。こちらも平ゴム2本。プラ鉢と違って鉢が歪まないのでやりやすいです。
続いてもうひとつ、こちらにはボケを3個だけ蒔きました。
次はいよいよペヤングです。
鋭い棒ヤスリがあったので、それを使って鉢底に排水穴を開けています。
これまでの苗床と大きさ比較。これまでは超大盛りペヤングだったので、半分の大きさになったわけですが、あんまりそんな感じがしません。
お湯お入れる線の少し下まで用土を入れます。白い粒は元肥のマグアンプKです。結構たくさん入れています。
こんな感じに蒔きました。左からトウカエデ、ロウバイ、ボケ、ニワウメ、イロハモミジです。両端のトウカエデとイロハモミジはかなり適当にばらまいています。全部が発芽するかは分かりませんが、固まって生えてきたらその辺りをうまく取り出して、株立ちや寄せ植え風に出来ればいいかもしれません。
一旦たっぷり水をかけてしっかり水分を吸わせます。本当は下から出る水が透明になるまでたっぷり掛けないといけないのですが、そこまではやりませんでした。微塵はこれから時間をかけて流れ出ていくと思います。
こちら、以前の苗床に生えていた苔です。これを新しい苗床にも貼り付けてしまいます。
右側が前の苗床に生えていた苔。左側は某所で入手した苔を貼り付けています。左奥はおそらくハイゴケなのですが手前のはなんだかよく分かりません。おそらくスギゴケなんだろうと思います。うまいこと増えてくれたらいいのですが、どうでしょうか?
ペヤングの苗床はこれで終わり。でもまだ種が残っているので、蒔いてしまいます。
こちらは確かしだれもみじ。確実に欲しいのでちょっと特別待遇です。
こちらは残ったヤマモミジ。真ん中あたりにしだれもみじ、赤いのはニシキギです。適当に蒔いていますが、特に右下あたり、株立ちないし寄せ植えに出来るかも?とあえて固めて蒔いています。
これで全部蒔き終わりました。
ということで、ベランダの盆栽棚はこんな感じ。なんだかんだでいっぱいになってしまいました。来年発芽して個別の朱泥鉢に植え替えるつもりなのですが、スペースが全然ありませんねぇ…
と!あれ!?
なんと!ロウバイを一個だけ蒔き忘れていました…
ということで、以前エゴノキを蒔いた鉢に蒔いときます。
こちら、水苔を乗せただけのエゴノキの鉢です。
水苔を崩さないようにそーっと持ち上げます。エゴノキの種が見えますね。残念ながらまだ発根していないようです。
真ん中に穴を開けてロウバイの種を蒔きました。
あとは元どおりに水苔を戻して終了です。お疲れさまでした!
今後の管理
浮いてしまった種は一旦ビニール袋に戻しておきました。どうするか考えますが、おそらく来週には蒔いてしまうと思います。
発芽するのは来年春、恐らく3〜5月頃になるかと思いますが、それまでは陽が当たる場所に置いておき、しっかり灌水して乾かさないようにしておきます。
発芽して本葉が出てきたら、また株立ち風にしたり個別に植え替えたりするつもりですが、さてどうなりますでしょうか。今から楽しみです。
コメント
こんにちは
このブログに触発されて私も種蒔にハマっています
1月に入りその間に拾ったらネットで買ったりした色んな種をまきました
色々と参考にさせて戴きます!
コメントありがとうございます!このブログに触発されて〜ということで、本当に嬉しく思っています。励みになります!
そうそう、その辺で拾ってきた種を蒔くだけでも楽しいですよね。発芽までもうしばらく待たないといけませんが、楽しみですね。
発芽したらまたお知らせ頂けたらと思います。お写真などももらえたらもっと嬉しいかも♪ 記事にさせて頂くかも知れません!?
また遊びに来て下さいね!